氷川きよし様
33歳のお誕生日おめでとうございます。
この世に生まれてきてくださってありがとう。
何よりあなたの命の誕生に心から感謝します。
歌手を目指して、困難に負けずに夢を叶え、私たちの前に現われてくださってありがとう。
10年を経ても変わることのない真心をありがとう。
そしてその天上の歌声で私たちに勇気と愛と希望をくださってありがとう。
あなたのおかげで毎日が幸せに満ち満ち、笑顔ですごせています。
あなたの歌声を聴くと世の中のすべてのものがキラキラ輝いてみえてくるのです。
あなたのお誕生日に、あなたの存在、そしてあなたに出会えたことに深く深く感謝します。
あなたと一緒に生涯、夢を抱き続けて生きていきたいと思わずにはいられません。
ずっとずっと一緒にいさせてください。
私は今日のこの日に、手前勝手で、ささやかですが、ヴィセント・ヴァン・ゴッホの「アーモンドの花」(原題「Almond Blossom」)という絵を贈りたいと思います。
私は20代の終わり頃、アムステルダムにあるゴッホ美術館に行きました。その美術館には私がそれまでに教科書や画集で見たことのあるゴッホの珠玉の名作の多くが展示されていたのですが、その中でなぜか心惹かれる1枚の絵があったのです。

この画像は名画デスクトップ美術館から拝借しました。
それが「アーモンドの花」という絵でした。他の作品に比べてとても静かな絵に思えたのですが、なんとも心惹かれてしまい、しばらくその絵をながめていたのです。
何でそんなにあの絵に心惹かれたのだろう...。自分でも不思議でした。そして帰国してじっくり解説書を読んでみて、ああ、そうだったのか! と納得したのです。
ゴッホは今でこそ世界中で知らない人はいないほどの大画家ですが、生前に売れた絵は1枚だけでした。そんなゴッホの唯一の理解者であり、生活の援助もしていたのが弟のテオでした。
ゴッホが絵を描いたのは人生の中の10年間で、その間に2000点もの絵を描いたのですが、それはテオがいたからこそ描き続けることができたのではないかと思います。
そのテオが、「息子に尊敬する兄さんの名前(ヴィンセント)をつけました」と手紙をくれ、喜んだゴッホが、甥のために描いたのがこの「アーモンドの花」だったのだそうです。
ああ、こうして時を経て、何も知らずにやってきた日本人の私にも、その真心、魂が伝わってくるのだと、「アーモンドの花」の描かれた背景を知って、深い感動に包まれたのです。
この絵は失意の中にあったゴッホが、生まれてきた小さな命へ愛情と希望を託して描いたのだそうです。
心というものは目には見えないし、掴むことのできないものですが、でもこうして数百年が経っても、ちゃんと存在していて、伝わるものなのだということを教えてくれたのでした。
なぜ突然ゴッホの話題に? と思われたでしょうか。
私はあなたの歌声を天上の歌声、至上の歌声とこれまでにも書かせていただきました。本当にあなたの歌声からは、あなたの清新でまっすぐな心が感じられ、また今日も前向きで優しい気持ちで生きて行こうと思わせていただいてきたのです。あなたの至上のそして天上の歌声は、あなたの魂から生まれしものです。
あなたの歌声は、いずれ言葉の壁を越え、国境を越え、時空を超え、多くの方の心に届き、大きな感動を与えることでしょう。
ただただ感謝しています。
あなたとならば幾山河も難なく越えて行かれそうです。これからもずっとずっと一緒にいさせてください。
※余談ですが、この記事を書くために少し調べものをしていたら、オランダ政府の援助を受け、現在のゴッホ美術館の原型を作ったのが、この甥のヴィンセントだったことを知りました。