2日に中野サンプラザで開催されたコンサート夜の部に行ってきました。9月1日、2日、昼夜2回計4公演の最後ということもあり、開演を待つ客席の興奮は高まり、今にも音を立てて破裂しそうなほどに感じられました。そんな客席の熱がきよしさんに伝わったのかもしれません。オープニングの「ときめきのルンバ」で登場される時、これ以上ないほどにピョーン!!と高くジャンプして出てきてくださったのです。
ああ、きよしさんと私たちの心は一緒、ひとつなんだ! オープニングのその一瞬からそんなふうに感じられて、嬉しさでいっぱいになったのです。
舞台に登場したとたん、ハイテンションだったきよしさんですが、そのハイテンションそののものの熱唱となりました。声が気持ちいいほどに伸びやかなのです。そしてきっとご自身にとってこれ以上ない最大ボリュームで歌ってくださっているように(音響さんが調節されるので本当のところはわかりませんけれども)思えました。何しろ気持ち良さそうに歌っていらっしゃったのです。
この日も前夜同様、新曲の産みの苦しみについてお話しされました。「虹色のバイヨン」は18枚目のシングルですが、今回17作連続トップ10入りとなり、自身の記録をご自身でまた塗り替えたのですから、本当に素晴らしいことです。
きよしさんは、「まずCDを手にとっていただかないと、そして聴いていただけないことには始まらないですから、一人でも多くの方に聴いていただけるようにがんばっていきたいです」
と、さらなる決意を話してくださいました。
これまでに何度かお話しされていますが、「虹色のバイヨン」の歌詞を初めてみた時、何てロマンチックな世界観なんだろうと、きよしさん自身がたちまちその世界に惹き込まれ、そして水森先生が歌われているデモテープを聞いて、そのメロディーに魅せられたのだそうです。そしてきよしさん自身がこの作品が大好きで、そのまますっと入り込むことができてしまうというようなことをおっしゃっていました。
これまでのシングル曲も素晴らしい曲ばかりなので、語弊もあるでしょうから、きよしさんご自身ははっきり言葉でおっしゃってはいませんが、私が想像するに、
”これほど自分がその世界に入り込める曲に初めて出会ったんです”
という、そんな気持ちなのではないでしょうか。これまでも描かれた主人公に見事になりきってその世界を表現されてきたきよしさんですが、「虹色のバイヨン」はそれ以上ということなのだと受け止めればよいでしょうか。
歌手冥利に尽きるような素晴らしい曲に出会えたからこそ、その曲で氷川きよしのさらなる魅力を伝えて、きよしさんといえば"ズンドコ節”と思っている方たちに、氷川きよしの魅力は果てがないということを、そして演歌というジャンルではなく、氷川きよしというジャンルがあるのだということを知ってほしいと思われているのでしょう。
「虹色のバイヨン」、素晴らしい曲と嬉しく思っていましたが、きよしさんがそれほどまでに入魂できる曲に出会えたということを知り、ファンとしても幸福な思いでいっぱいになります。
これからも応援していきたいですし、少しでも、きよしさんの歌声を伝えていくお手伝いができたらと思わずにはいられません。
そして、きよしさんは、これまでもずっとずっとそうでしたが、本当にこれでいいということはなく、常に今以上、それ以上を期待され、ご自身がまたその期待を自分に課していらしたと思います。そしてその期待を、笑顔の陰で血のにじむような努力をしながらひとつひとつ夢でなく現実のものとしてこられました。そんなこと他の誰ができるというのでしょう。
この日の「演歌名曲コレクション・リクエストコーナー」で「東京の灯よいつまでも」を歌われたので、とても個人的な思いではありますが、2003年のツアーファイナルの時の思いがよみがえってきて胸がいっぱいになりました。
これから背負うものも重くなり、期待も大きなものになっていくことでしょう。でも大丈夫。「東京の灯よいつまでも」を7年経ってもこれほど清新にそして深みをまして歌うことができるきよしさんにそう感じました。
この日はトークもはずんで楽しかったのですが、その話題はまたあらためて別の記事に書きますね。
さてラストのトークの時に、きよしコールが起こりました。
きよしさん、「2日間4公演の最後なので、マイクを使わずにお礼を言わせてください」とおっしゃって、
「ありがとうございます!」とマイクを通さずに、大きな声で言われたのです。われるような拍手が会場から起こりました。
きよしさん、お辞儀をしてから会場をさっと見渡して、それから少し何かを考えていたかと思うと
「それから、あともう一言、言わせてください」
今度はマイクを使ってそうおっしゃり、再びマイクをはずして
「これからも ずっと一緒に いてくださいっ!!!」
そう、おっしゃったのでした。
何だかとても優しい響きに思えました。
忘れられない日になりました。
以前、「僕はもう一人ではありません。皆さんだってそうです。僕がいますから」と言ってくださった、優しい優しいきよしさん。
ありがとう。心からお礼を言います。この気持ち、あなたに届くでしょうか...。
あなたに、そして永遠へと続く虹に、ずっと一緒にいますと誓います。
※駆け足の報告でごめんなさい。週末にもう少しじっくり書きたいと思っています。