
【テーブルに飾られたお花をお土産にいただきました】
18日、椿山荘で行われた「椿山荘 ほたるの夕べ」、夜の部に行ってきました。この時期にディナーショーを開催するのは初めてのことで、5月9日が母の日だったことにちなんで、オープニングは「かあさん日和」でした。
各テーブルに飾られたフラワーアレンジメントもサーモンピンクのカネーションとカサブランカが主役です。
「かあさん日和」で幕開けだなんて、なんて贅沢なのでしょう。これからどんなステージが始まるのか、期待でドキドキしてきました。
「かあさん日和」を歌い終えると「どなたにもおかあさんへの思いがあることと思います」、きよしさん、そうおっしゃってご自身のお母様への思いを語られました。30代でお母様(きよしさんにとってはおばあ様)を亡くされた、お母様を子供ながらも思いやって、”自分がおかあさんを守らなくては”と思われたと、この日もお話しされました。
そして、お母さんを歌った曲ということで、ご自身が上京された時の思い出もお話しされ、「ああ上野駅」を歌った後、オリジナル曲から
「浪曲一代」、「玄海船歌」、そして「玄海竜虎伝」と3曲を歌ってくださいました。きよしさんの全身からエネルギーがみなぎっているのが感じられます。今、この時を精一杯、楽しんで生きよう! そんな思いが伝わってきたのでした。
それぞれ「浪曲一代」 は語りの部分と、「♪母の言葉が今更沁みる 苦労はいつかは根をおろす」
「玄海船歌」は「♪若い苦労は買ってもしろと いつもおふくろ言っていた」
「玄海竜虎伝」は「♪人のこころの傷みをわかれ 泣いて叱った おふくろありがとう」
と、おかあさんが登場します。
私はとりわけ昨年の10周年記念コンサート以来の「玄海竜虎伝」に、ひたすらに聴き惚れました。なんという歌声なのでしょう! これほどまでに美しくて心地よい世界に自分を誘う、きよしさんを、あらためて見つめてみたのでした。しなやかな肉体、そして周囲をぱあっと明るくさせる、輝くような笑顔。そして愛がいっぱい詰ったこの世ならぬ心地よい歌声。
”ああ、幸せ! 私、この瞬間、またきよしさんに恋しているみたい”
そう思ったのでした。
きよしさんは、いったん着替えてから「きよしのソーラン節」を歌ってくださり、今回初の試みの、”女性シリーズ”の替え歌コーナーとなりました。
開演前にアンケートが配られ、”女性シリーズ”で一番好きな歌は何か、そして、新たに”女性シリーズ”を作るとしたら、どんな名前が良いか、またどんな土地、名所、名産品を歌ってほしいかというような内容でした。
夜の部では3名の方のお名前で替え歌を歌ってくださいました。
まずは「純子の港町」。CHIEKO(チエコ)さんのお名前に替えて、名古屋の方ということで味噌煮込みうどんや、名古屋城等を盛り込んだ歌詞を、きよしさんが即興で考えて歌うのです。
きよしさんは舞台の上に運ばれたテーブルセットの椅子に腰かけて、あらかじめ用意されている歌詞カードのようなものに、”うーん...”とかなり真剣な面持ちで考えては、言葉を書き込んだり、また消して書き直したりするのでした。
出来栄えは素晴らしかったです。うまく歌詞がはまったということもありますが、それより何より、きよしさんが歌うと、”味噌煮込みうどん”という言葉の響きも極上の響きに変わるのだと、あらためて感じたのでした。
2曲目は「おやすみ夕子」で、KIYOMI(キヨミ)さんの名前で、東京を舞台にされて趣味や好きなものをきよしさんが、アンケートを書かれた方にうかがってはメモしながら、作っていったのですが、東京ということでさり気なくスカイツリーを入れる等々、限られた時間の中で、なるほどなるほどと感心してしまいました。
ラスト3曲目は「雪子の城下町」。読まれたのはREIKO(レイコ)さん、盛岡の方でした。カラオケがお好きで娘さんと一緒にいらしていることをうかがったので、その内容に名物のジャジャ麺を織り込まれ、またまた聴き応えのある替え歌が誕生しました。
きよしさんも”面白い”としきりにおっしゃっていましたし、とても楽しそうにそして真剣に集中して歌詞を考えていらしたので、新企画としてコンサートに引き継いでほしいなあと思いました。とにもかくにも、きよしさんが歌うと、どんな言葉も、魔法のように素敵な言葉に聞こえてくるのだなあと今さらながら感心したのでした。
コーナーの後半は替え歌ではなく”女性シリーズ”から2曲。まずは「さいはての陽子」です。歌い出しからその世界に惹き込まれ、その歌声に心の奥底に眠っているロマンの炎が一気に燃え上がるようなそんな思いにとらわれ、くらくらしてしまったのでした。
きよしさんが歌い終えると、わきがある感動を抑えきれず、こうしてあらためてその時の気持ちを記事に書いてみると、かなり過激でお恥ずかしいのですが、感動のあまり思わず膝の上においていたペンライトをきよしさんに向かって投げたいような気持ちになってしまったのでした。もちろんペンライトを投げたりしたら危険きわまりないことで、それはわかっているのですが、あまりの感動と興奮に自分の気持ちの持って行き場がないというか、とめられないというか、ロックコンサートで感動して物を投げてしまう人の気持ちが生まれて初めてわかったのでした(笑)。理性が勝ったので、こうして今、記事を書いていることができているわけですが(私はかなりアブナイタイプですね)。
そしてこのコーナーの締めくくりに「星空の秋子」を久々にフルコーラス歌ってくださいました。替え歌コーナーで”味噌煮込みうどん”という言葉さえドラマティックに歌い上げてしまうきよしさんが、作詞家の先生が書かれた宝石のような言葉を美しいメロディーに乗せて歌うのです。福岡、長崎、鹿児島...。描かれた情景が目に浮かんでくるのでした。

【エントランスのボードとお花(光量の加減でハイキーになっ
てしまいました。ごめんなさい)】
さて、そんな楽しいコーナーの後、きよしさんは和服にお召し換えして登場。”股旅もの”を披露されました。
まずは「箱根八里の半次郎」からスタートです。
そして、「月太郎笠」、「近江の鯉太郎」と続きます。きよしさんのオリジナル股旅もの。こうして続け様に聴けるなんて、本当に幸せな気分になってきます。デビュー曲の「箱根八里の半次郎」に出会うまで、”股旅”という言葉を知らなかった、20代そこそこのきよしさんが歌う”股旅もの”には、持ち前の爽やかさはそのままに、なぜか枯れ味があり、”わびさび”さえ感じさせるなあと思ったものですが、30代のきよしさんが歌う「月太郎笠」「近江の鯉太郎」には、凄味と同時に軽やかさも加わって、魅力的だと感じるのです。そしてその流れで歌った「三味線旅がらす」は、まさに今のきよしさんが歌うにふさわしい曲だなあと、あらためて思い、しみじみと聴き入りました。
※ケイタイでご覧いただくと画像掲載の関係で、下記の画像の後、大きくスペースが空きますが、その後にまだ記事続いています。


きよしさん、「この10年で何を残せたのだろう」と考えたのだそうです。そしてそれは”ファンの皆さんとの出会い、つながり”だとおっしゃっていました。
この日の熱唱と、きよしさんの心いっぱいの言葉に、私は胸がいっぱいになりました。そして、あらためて氷川きよしさんのファンになり、一緒に同時代を生きていることの幸せに、深く深く感謝したのです。
そして、抑えることのできないほどの強烈な感動と興奮(ペンライトを投げたくなるほどの!)に、ああ、また私、きよしさんに恋しちゃったみたい! そういえば前回のディナーショーで、ハートを持っていかれたままだったのでは? うわあ、もう私、どうしたらいいのでしょう? そんな切なくも甘美な思いにたまらない幸福を感じるのでした。
アンコールではルンバの白バージョンの衣装で登場。「ときめきのルンバ」を激しくも甘やかに歌い上げ、会場はきよしさんと共に一体となり、きよしさんの一挙手一投足に合わせて、うねっているかのようでした。
フィナーレは「きよしのズンドコ節」でした。 きよしさんに出会ってから折々で聴いてきた「きよしのズンドコ節」ですが、きよしさんは本当にいつもいつも真心こめて歌ってくださり、そしてその度、どれほど自分が励まされてきたのかが思い出され、言い様のないあたたかい思いに自分が満たされていくのを感じたのでした。
われるような拍手の中、
「お元気でー! 明日もがんばりましょう! またお会いしましょう!」
きよしさんは輝く笑顔で、そうおっしゃったのでした。
きよしさん、ありがとう。本当にありがとう。私はもう胸がいっぱいです。
そして、今日またあなたに恋してしまったみたいです。

※メモをとっていず、記憶を頼りに書いているので記憶違いがありましたらお許しください。気がついたり思い出しましたら随時修正しようと思います。