6日、大宮ソニックシティでのコンサート、夜の部に行ってきました。
きよしさん、4公演のラストということで「弾けていきますよー」と、オープニングからオーバーアクションの連続でした。
西寄さんが「2500人を収容するホールで2日間、4公演。、1万人のお客様を動員したことになります」とおっしゃっていました。ちなみに全公演、全席完売になっていました。本当にすごい人気ですね。
それなのに、きよしさん、「幕が開いてお客さんが一人もいなかったらどうしよう?」と今でも不安になることがあるのだそうです。だから幕が開いて目の前にお客さんがいると、本当にホッとし、そしてうれしいのだそうです。
そんなきよしさんに、西寄さんが
「何をおっしゃいますか。ここにいらっしゃるファンの皆さんは、きよし君の味方ですよ」
そう言ってくださったので、場内から”そうだよー”と拍手の音が大きく鳴り響きました。
 
今年のコンサートでは”初心に戻って”ということで、デビュー当時、レコード店を回っていた時に、自己紹介をしていたように、「氷川きよしと申します~」とご挨拶をしてくださるのですが、最近、デビュー当時の日記を読み返してみたのだそうです。するとそこにはキャンペーンに回ることが決まった時に自分で考えたプロフィールが書かれていて、きよしさんはそれを丸暗記して全国各地を回ったということでした。
その時の気持ちに返って、11周年目に入った今、再び、自己紹介をするきよしさんには頼もしさの中にも初々しさがあって、そんな初々しさを失わないきよしさんに、またまた心惹かれてしまうのでした。
神奈川でのコンサートで、初心ということで、”100万枚を目指す”ということを、お話しされたのですが、この日もその話題になりました。
「先日の神奈川でのコンサートで、デビューの時に”100万枚”を目指そうと思ったので、その時と同じように、『三味線旅がらす』を100万枚、100万人の方にCDを聴いていただけるようにがんばりたいと思います」
 
きっと、きよしさんはそういう具体的な目標を描くことで、ご自身の進む道がイメージしやすいのではないかと思うのですが、その一方で前日におっしゃっていたように、一瞬、一瞬を大切にして、そして楽しんで生きたいという思いも抱いていて。その両方の思いが呼応して、まさにマクロとミクロの視点の双方でご自身を見つめているのだなあと感じ入ったのです。大きな目標を掲げた時、きよしさんはその目標に到達するために、今日、今、何をするべきかをわかっているのですね。だからこそ今日まで、描いた夢を、ひとつひとつ実現させることができたのでしょう。私は、きよしさんの言葉にそんなことを思いました。
 
きよしさん、この日は松井先生のお話をしてくださいました。天国で松井先生が喜んでくださっているのを感じるのだそうです。
きよしさん、舞台の天井を仰いで
「天国から先生が、”よかったねー、おめでとう”って言って喜んでくださっているなあと感じます」
松井先生の口調を真似て、そうおっしゃいました。
 
疲れていないはずはないきよしさんですが、1曲、1曲、大切に丁寧に歌っていきます。
そして私はこの日は、とりわけ「影を慕いて」に惹き込まれました。歌の世界に入り込んでいるのですが、さらに歌の心に寄り添っているというか。没頭して歌っているけれども、もうひとつの目があってその没頭している自分をさらに見つめているような感じといったらよいのでしょうか。そんな重層的な世界が広がっているように感じました。
最近、西寄さんが、きよしさんの歌う昭和の名曲について歌唱力の素晴らしさは言うまでもないけれども、さらに素晴らしいと思うのは、その歌を誠実に歌っていることではないかとお話しされますが、この時に私が感じた思いは、西寄さんが言わんとしている”誠実さ”に近いものなのかもしれません。
私にとって、忘れられない素晴らしい歌唱でした。
 
そして、「演歌名曲コレクション・リクエストコーナー」では、(個人的にも)待望の「名月赤城山」でした。初めてきよしさんが歌う「名月赤城山」を聴いた時の、”本当にこの人から出ている声なのかしら?”と思ってしまった衝撃を懐かしく思い出しました。コブシがころころころころまわって、高音が切なく響いて素晴らしい歌唱でした。
この日の西寄さんの前口上も素晴らしかったです。
 
今回の質問コーナーでも、まず「三味線旅がらす」の歌唱法についての質問が読まれました。”お母さまがビブラート、娘さんがコブシがうまくいかない”という内容でした。
きよしさん、「昨日も歌い方について聞いていただきましたが、とにかく出だしが大切ですね」とおっしゃり、”小気味よく”ということで、「できればコブシもきかせたほうがいいのですが、コブシがない歌い方もあるのでは」 ということから、この時も、”小唄風に歌うというのもありますかね”という感じで、またまた小唄風「三味線旅がらす」を披露してくださいました。
そして「♪エー チントンシャン~」のところを粋にということで、西寄さんの音頭でその部分を一緒に歌うというワンポイントレッスンになりました。とにかくあとは練習あるのみですね! 応募される皆さん、がんばりましょう。
 
さらに質問コーナーでは、しみ、ソバカス、しわ、たるみなどと無縁のきよしさんに”何かしていることはありませんか”という問でしたが、きよしさんはうーんと少し考えてから、「僕は何もしてませんね。でもそのままでいいじゃないですかねー」と答えました。
西寄さんが「女性でもですか?」とさらに聞いてくださると、きよしさん、にっこりとして
”自然のままでいいと思うんです”というようなことをおっしゃっていました。
西寄さんが「女性はいつまでも若く美しくいたいものなんですよ。でも”たるみ”だけはお化粧でも隠せませんからね」とおっしゃると、
きよしさん、「たるみは揉んだらいいですよ、揉んだら...」とおっしゃって、ご自身のおなかのあたりを揉むジェスチャーをしているうちに、きよしさんの手が西寄さんのおなかへと伸び、西寄さんのおなかのあたりを軽く揉む仕草をされました。その時、何だか西寄さんが羨ましかった私です(笑)。
 
それ以外には”エクボはいつから出るようになったのか”と聞かれ、小学3年生の頃で、”何でへこんでいるんだろう? へこんでいて嫌だなあ”と思い、へこまないように頬を膨らませたりしていたのだそうです。そう言いながら実際にやってみせてくださいました。そしてそのコンプレックスの話題の延長で、睫が長いのが嫌で、ハサミで切っていたというお話になりました。今では睫が長いほうが目元が遠くからもはっきり見えるので良かったと思っていらっしゃるでそうですが。どちらもいわゆるチャーミングポイントだと思うのですが、思えば子どもは子どもなりの悩みがあるもので、複雑なのですよね(笑)。
さらに髪型をチェンジする時期についてのお話から、きよしさんが先日、外国人に間違えられた話題に。
外国の方と思ってきよしさんの後ろ姿を見ていた方がいて、きよしさんが振り返ったら、”あっ!氷川きよしだ!” という感じだったそうです(笑)。髪の色やスラリとしたスタイルを思えば、間違えた方のお気持ちもわからなくもありませんね。
そして声について、”お父さんと似ていますか?”という質問に、確かに似ていて、先日もお母さまに電話をしたら、お父さまだと思われたのだそうです。きよしさんいわく低い声はお父さまに、高い声はお母さまに似ていて、滑舌が悪いのはお母さま譲りなのだそうです。
と、そこでお母さまの話題になって、きよしさんお母さまのことを
”あんなに純粋な人はいません”、”ホント純粋”とおっしゃいました。
西寄さんが”それはきよし君がそうでしょう。まさにいいとこ取りじゃないですか”とすかさずおっしゃってくださいました。
きよしさんのお母さまは31歳の時に母親(きよしさんのおばあ様ですね)を亡くされて、まだまだ甘えたかっただろうし、どんなに辛かっただろうと、当時も子ども心に感じましたが、今さら強く思うのだそうです。”僕が母を大事にしないとと思います”とそうおっしゃっていました。
そういえば質問コーナーでの補足なのですが、前日、”柏餅ではどの味が好き?”と聞かれて、”みそ餡”と答えていらっしゃいました。それも最近、お世話になっている編集者の方にいただいて初めて食べて、気に入ってしまったのだそうです。
それから”コンサートグッズでおススメの物は?”との問には、きよしさんのお顔のイラスト入りTシャツがおススメだとのことでした。武道館での”10周年記念コンサート”の時に考えたTシャツで、写真だとちょっと着るのに気が引けるという方にもよいかなあと考えてくださったそうですが、小声で”でもちょっと高いかなあと思うんですよねー” とおっしゃっていました。きよしさんの人柄と、西寄さんの絶妙トークが功を奏して、質問コーナーは毎回、本当に充実しているなあと思います。
 
コンサートは後半、きよしさんが袴姿でオリジナル曲を一気に5曲歌い、トークの後、エンディングに「浪曲一代」を歌ってくださるのですが、さすがに4公演のラストです。オープニングから力が入りすぎたこともあったのでしょう。きよしさん、5曲歌い終えると、思わずふうぅーーっと大きく息を吐いて、すかさず笑顔で「歌うのもけっこうカロリー使いますし、体力いるんですよ」とおっしゃっていました。
そして最後のトークになりました。
きよしさんは、初めてのコンサートツアーの初日は沖縄でしたが、コンサートツアーが決まった時に、”自分なんかがコンサートをやらせていただいていいんだろうか”と思ったのだそうです。それでその気持ちのまま、今日までずっとそう思い続けてきているのだそうです。
「僕なんかがコンサートをやらせていただいて大丈夫なんだろうか、お客さまはいらしてくださるんだろうか。ずっとそう思いながら今日までずうずうしくやらせてきていただいております(笑)」
きよしさん、謙遜してそんなことをおっしゃっていました。そしてさらに
「こうして皆さんをおよび立てして、足をお運びいただいて、ありがとうございます。もしかしたらお一人お一人のお宅に行って玄関口で耳元で歌ったほうが早いのではないかなって思ったりするんです。それななのにお越しいただいて。本当はお菓子やお茶をお出しできたらいいのに、こんな高い舞台の上に立っていて...」
としきりに恐縮されるのでした。
そして「氷川きよしが常に旬であるように、がんばりたいと思います」
とおっしゃり、4公演の最後ということで、マイクを使わず生声でお礼を言ってくださいました。
「ありがとうございました!!」
きよしさんの熱い熱い思い、たしかに受け止めました。2500人のハートにきよしさんの熱烈コール、しっかりと届いたことでしょう。
 
アンコールでの「かあさん日和」。そして「きよしのズンドコ節」素晴らしかったです。「かあさん日和」は、まるで客席のどこかにお母さまがいらして、そのお母さまに話しかけていらっしゃるかのようでした。
 
さて、この流れで、遅れている長崎でのことも書いていきたいと思います。週明けは奈良に旅行してきますのでその前に書くことができたら良いのですが。