今日は、午前中、一度出かけて、お昼すぎにまた戻ってきて、録音しておいた「氷川きよし節」(文化放送)を聞きました(ちなみに私はまた出かけます。何だかあわただしいです!)。
今週はスペシャルウィークで拡大版。そして番組の後半では11周年記念ということで毎日1曲、リクエスト曲をかけながら11周年を振り返っていくのだそうです。
今日は「箱根八里の半次郎」でした。
今日のきよしさんのお話、とても心に残りました。
デビュー当時の思い出を寺島さんに問われて、きよしさん、
「(デビュー)当時を振り返ると、本当に夢物語という感じがして。何かこれ、夢じゃないのかなって思って。
(自分が)立たせていただける場所が本当にすごい場所ばっかり、(すごい)舞台に立たせていただいて歌わせていただいて。こんなに歌手になって、ことがうまく行くっていうふうに思っていませんでしたし。とにかく歌える場所があることがすごく嬉しかったですし。お客さんの笑顔とか、ふれあいとかがすごく好きだったので、それにあとで結果がいっぱいついてきて、感謝の気持ちと夢の中にいるような感じになっておりましたね。
今はやっと10年。11年目に入って、ああ、ありがたかったなって思える自分が
いますね。必死でした。何が何だかわからず、はい。」

きよしさん、「箱根八里の半次郎」が」流れる中、当時を思い返しながら、そう語ってくださいました。
寺島さんが、
「でもかなりステージに立つときは緊張しましたでしょう? 今と比べて。」
と聞いてくださると
「いや、デビュー当時のほうが緊張しましたけど、逆に怖いもの知らずというか、(そういう)ところもありましたよね。
やっぱり年々、1個1個のステージがすごく大事な時間ですし、二度と戻らない、もう取り返しのつかない時ですから。無駄にしないようにっていう怖さというか、そういうものを感じるようになりました。」
きよしさん、言葉をかみ締めながら、そうおっしゃいました。

怖いと思うほどに、その一瞬、一瞬を大事に思えるなんて、私は、きよしさんのその言葉を聞いて目が覚める思いでした。
映画評論家の淀川長治さんが、晩年、必ずその講演会や講義(塾や勉強会も開かれていたのです)の始めに「今日は何年何月何日ですか? そして今は何時何分ですか?」とお聞きになり、「○年○月○日の○時○分。今この時は一生に一度しかありません。この一瞬、一瞬は二度と返ってこない大切な時間なんですよ」と前置きされてから、お話をされていたことを思い出します。
きよしさんは、その瞬間、瞬間、一瞬、一瞬、命を燃やして、その限りある命そのものを込めて、今日もまた歌ってくださっているのですね。
先日のDVDの特典映像の、合掌するきよしさんの姿がまた浮かんで、感動してしまいます。