先日、仕事でお会いした編集者の方から、
「マルルさんが素敵だと言っていた男優の○○さんのマネージャーさんが退職されたそうですよ」
と言われました。
そのマネージャーさんは、私が初めてお会いした時もすでに50代半ばくらいに見えたのですが、人気男優さんのマネージメントをされていて、その男優さんの取材でお会いしたのです。
控え目なのですがキリッとしていらして、待ち時間の間の会話も楽しくはずみ、たおやかという言葉はあのような女性のためにあるのかしら? と感じました。
そして私は同性としてとても憧れてしまったのです。

きよしさんファンの皆さんはマネージャーさんといえば、きよしさんの現場のマネージャーである上東さんをすぐ思い浮かべることでしょうけれども、マネージャーさんといっても千差万別で大手プロダクションのマネージャーさんは、スーツを着こなしたビジネスマンといった雰囲気の方が多いですし、定期的に人事異動も行われるので、取材の度にマネージャーさんが変わっているようなこともしばしばです。
一方、本当にそういった世界で自分のこれはというアーティストを見出して売り出しているような個人事務所に近いところは、社長さんがマネージャーも兼ねていて、そのようなタイプの方には浪花節的な方が多いように感じます。

そのマネージャーさんにお会いしたのは3回ほどでしたが、とても印象に残っていて、またその男優さんの取材があればお会いできるのだなあと思っていたのです。
とてもお若く見えたのですが、私がはじめてお会いした頃にはすでに定年を迎えていらしたそうで。
優秀な方だったので事務所に乞われて定年後もマネージャー業を続けていらしたそうですが、さすがにそろそろ仕事から離れてゆっくりされたいというご本人の希望で、惜しまれて退職されたということでした。

じつはお会いした時には何も知らなかったのですが、そのマネージャーさんは太地喜和子さんのマネージャーさんだったのです。
ずっと太地さんと一心同体でがんばっていらしたのですが、太地さんの不慮の事故で、しばらくお仕事から遠ざかっていて、またその手腕を惜しむ事務所(というか正確には劇団ですね)に乞われて復帰されて定年後まで活躍されていたのですね。

私は、そのことを編集者の方から聞いて、ああ、そうだったのか、と一人胸が熱くなりました。太地喜和子さんは、子どもの頃、テレビで見ていた存在でしたが、あまたいる女優さんの中でも、私が最も憧れた女優さんなのです。もちろん今も憧れています。
自分にとってそんなに憧れている女優さんと共に仕事をされた方と、そうとは知らずにお会いでき、そしてまた太地さんとは別の意味でその方に憧れたなんて、素敵な方のまわりには素敵な方が集まって、そして素晴らしいものを作り上げていくということなのだなあと、しみじみ思いました。
太地さんのご活躍された頃は子どもでしたので、舞台を見る機会もありませんでしたが、このように細い糸でほんの少し太地さんとつながれたようで、嬉しくなりました。

きよしさんのマネージメントは皆さんもご存じのように現場の上東さんの他に興行のマネージャーさんや、対マスコミのマネージャーさん、スケジュールを組むマネージャーさん等、複数の方がされていらっしゃると思いますが、上東さんは本当にきよしさんと一心同体で歩まれてきましたね。

私が上東さんのことで忘れられないことは多々ありますが、まず思い出すのは2007年、横浜アリーナで開催されたデビュー8周年コンサート(2007年7月24日、25日の2日間・計4公演)の時のことです。25日の昼の部の時だったでしょうか。コンサートの幕が上がる直前に上東さんがアリーナ席の後方の座席につかれるのがちょうど見えました。上東さんも客席でご覧になるんだなあと思いましたが、コンサートが始まるとすっかり、そのことは忘れていました。

アンコールの時のこと。
きよしさんが石川五右衛門をイメージした衣装を身に纏い、故郷の博多山笠をモチーフにした高さ2.5メートルの山車に乗って登場されて、まず「夢勝負」を歌われました。
ちょうど場内を半周したくらいのところで「夢勝負」を歌い終えて、再び山車が動き出すまで、しばらく山車が停止したのですが、その時、山車の真下に上東さんが駆け寄っていくのが見えました。
山車の上のきよしさんは上東さんに気がつくと、山車の下の上東さんに向かって親指を立てて”グッジョブ!”のサインを送られたのです。
きよしさんは自信にあふれた輝くように微笑んでいて...。
一瞬のことでしたが、私はその瞬間を目にして、きよしさんの上東さんへの信頼の深さを感じたのでした。

マネージャーという仕事は、わたしからすれば本当に不思議な仕事だと思います。
でも素晴らしい仕事をされているアーティストには必ず、身を挺してその方を土台から支える存在があっるのでしょうね。



※ごめんなさい。マネージャーさんの記事を書きたくなってしまって、書いていたら、企画のアップの時間がなくなってしまいました。週末に間に合うように詳細今晩中にアップしますね。お許しください。
企画の内容は皆さんから、”メッセージンジャー”というカード用に、きよしさん宛のメッセージを募るというものです。