今、私は何とも言えない幸福感でいっぱいになっています。
14日昼夜2回行われた「きよしこの夜Vol.9」。その会場の東京国際フォーラム ホールAいっぱいに、氷川きよしさんの愛があふれ出し、私たちをあたたかく、そして優しく包み込んでくれるのを感じたからです。
「きよしこの夜」も今回で9回目。毎年毎年、趣向を凝らして、その年の感謝を込めて開催してきてくださいました。今回は初めて2日間、4公演開催となりました。1回、1回すべてを出し尽くし、体力を温存するなどという計算が、良い意味でできないきよしさんにとっては、かなりハードな2日間になるのではないかと思いますが、15日の2公演もきっと素晴らしいものになることでしょう。

さてそれではコンサートを振り返ってみましょう。
まずオープニングは『浪曲一代』。
琴が四台並び、黒留袖を着た女性の奏者の方々が演奏。きよしさんの歌声と琴の音が絶妙にマッチしています。きよしさんグレー地の着物に、文様の入った白袴で、舞台中央の奈落から登場し、歌い終えると再び奈落に。

そして一転、煌びやかでラスベガスを想起させるステージセットが現れます。女性ダンサーが登場。オードリー・ヘップバーンを思わせるような60年代風ファッションのダンサーの方たちがキャメルカラーのコートドレスでクリスマスナンバーに合わせて楽しく踊ります。

そこできよしさんが登場し、クリスマスナンバーを次々に披露。衣裳は「演歌名曲コレクション11 ~ときめきのルンバ~」(通常盤)のようなマジシャン風で、赤とシルバーの燕尾服に赤のサテンのパンツに、靴も赤。そして帽子とステッキはブルー。ステッキの先までラメでキラキラ光っています。

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『ホワイトクリスマス』
『赤鼻のトナカイ』
『きよしこの夜』(聖夜)
と続き、ダンスも見事に決まっています。そして
『サンタが街にやってくる』
と続きました。この『サンタが街にやってくる』のきよしさんの歌唱は圧巻でした。ソウル&ブルース&ロックテイストとでも言ったら良いのでしょうか? ラストの”Wow Wow Wow”というきよしさんの叫び声のようにも聴こえる歌声には魂が揺さぶられ、ゾクゾクして怖いほどでした。

歌い終わってきよしさん、ヘッドセットのワイヤレスマイクを装着しているのですが、しばらく、大きな息づかいが場内に流れました。4回目くらいで、きよしさんそのことに気付き、少しマイクを口元から離しました。
そして、「きよしこの夜は、この歌で始まりました」
そうおっしゃって、舞台は暗転。暗幕がきよしさんの前に広げられたかと思うと、再びスポットライト点灯。サンタクロースの衣裳をアレンジしたスーツに早替わりです。赤いジャケットは縁に白いボア、右肩には赤いポインセチアとリボンがあしらわれています。
そして
『きよしこの夜』。
後半、きよしさん、自然と前かがみになって、声を振り絞るようにして歌います。その姿はなんて切なくて美しいのでしょう。9年の成長と、そして9年を経ても変わらない初々しさをあらためて感じさせられたのでした。

ここで司会の西寄ひがしさん登場です。シルバーグレーのジャケット、とてもお似合いです。胸にはト音記号のブローチが光っていました。

きよしさん、玉虫色のジャケットにパープルのパンツで登場。玉虫色のジャケットの襟はパープルのヘチマ襟。蝶タイもパープルです。玉虫色のジャケットには植物のような文様が描かれています。
『足手まとい』
『山の吊橋』
そして、
『影を慕いて』を遂に歌って下さいました。
私、「氷川きよし節」(文化放送)で初めて聴いて以来、きよしさんはどんな表情で歌うのかしら? と思っていたのですが、いつにもまして澄んだ美しいまなざしで、きよしさんの歌声に酔いしれると同時に、そのまなざしの美しさに魅せられました。なぜあれほどまでに激しい思いを切々と歌い上げることができるのでしょう。今も感動で胸がしめつけられるようです。

舞台は暗転。
すると今度は雪景色。舞台にかわいらしい雪だるま! 真っ白な衣裳でダンサーの方々が登場。『お正月』、『雪やこんこ』、『スキー』といった唱歌のメドレー。
そこで全身真っ白のきよしさんが登場。もこもこのロングコートにフード付きのケープ。そしてブーツも真っ白なスエード風。スノーマンのようです。
歌ったのは
『北風小僧の寒太郎』でした。
きよしさんの「♪ヒューン ヒューン ヒュルルンルンルンルン」の響き、心地よいですね。すっかり幸せ気分になりました。
きよしさん、舞台下手側の雪だるまに近づいて寄り添い一緒に身体を揺らしたかと思ったら、何と雪だるまは置物ではなくて、中に西寄ひがしさんが入っていらしたのでした。

2009年、今年は全国68箇所を回ったそうですが、
「すべてが忘れられない大切な思い出ですが、やはり10月1日、2日の日本武道館でのデビュー10周年記念コンサートが思い出深いです」と、きよしさん。
きよしさんが舞台袖に戻ると、西寄さんが武道館コンサートで、きよしさんが楽屋から舞台に出るまでの間、スタッフにお礼を言いながら進んでいく姿に感動されたというエピソードを話してくださいました。舞台に出るきよしさん、きっと今から歌う歌のことだけ考えていたい心境のはずですが、ひとりひとりのスタッフに頭を下げ、お礼を言いながら舞台に出ていかれたのだそうです。

さてきよしさん、次は「演歌名曲コレクション11~ときめきのルンバ~」(限定盤)ジャケットで着用したピンクドットのスーツで登場。このスーツとてもお似合いでした。パンツもとも布のピンクドットですけれども、写真で見ていたよりずっと馴染んでいて、きよしさんらしくて素敵でした。
『ふるさと夜汽車』
『露草』
『夜明け前』
とすべて初披露。いずれもアルバムで聴いて、いいなあと思っていましたが実際に目の前できよしさんがそれらを歌って下さるなんて何て贅沢なのでしょう! ただただうっとりと聴き入っていました。

舞台は暗転。
軽快でダンサブルなメロディーに合わせて赤に黒を重ねたドレスのダンサーの方達が登場。舞台背景に真紅の薔薇が現れたかと思うと、『ときめきのルンバ』のイントロが流れました。
きよしさん、舞台上方に登場。何と衣裳はゴールドバージョン。シャツは黒ですが帽子とベストとカフスはゴールドのスパンコールなので様々な色を映し込んで妖しく、そして万華鏡のようにきらめきます。パンツもゴールドのサテンです。

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きよしさんの『ときめきのルンバ』、こんなに何度も聴いたのに、何だか今回初めて聴いたかのように新鮮に感じました。この曲がラジオで放送された日、携帯ラジオでビルの軒先で聴いた時のあの目の眩むような思いが蘇ってきたのでした。

いよいよ後半は思い出の曲です。
きよしさん、水色の着物に黒の袴で登場。
『白雲の城』
『きよしのソーラン節』
『玄海船歌』
『一剣」
と続き、まさに”氷川節”を堪能させられるあまりにも見事な歌唱でした。もうこのまま時間が止まってくれればいいのにと思ってしまった私です。

きよしさんは舞台袖に戻り、
西寄ひがしさんの『浪曲一代』の口上。三味線と合いの手が入ります。
きよしさん、袴を紺(ライトの加減でもしかしたら黒でしょうか?)に文様(何の文様か未確認)が入ったものにチェンジして登場。
『浪曲一代』で締めくくりました。
『浪曲一代』で始まり、『浪曲一代』で終わるという構成でした。通常バージョンは欠かせないけれど、琴バージョンを聴いてほしいという思いが強くあったのでしょうか。琴バージョンはCDで聴いていたとはいえ、やはり生演奏の琴の音ときよしさんの声のコラボレーションの素晴らしさは新たな発見だったのではないでしょうか。

緞帳がおりると、舞台左右のスクリーンに、きよしさんの赤ちゃんの時の写真が映し出されました。赤ちゃんのきよしさんに始まって、幼稚園生、小学生、中学生、高校生とどんどん成長していきます。お母さん、お父さん、おばあちゃん、先生、同級生に囲まれています。どなたもきよしさんにとって大切な方たちです。
それにしても、どのきよしさんも、なんて屈託なく笑っているのでしょう。出会った方たちにとても愛されて育ってきたんですね。

そしてアンコールでは、目の覚めるように鮮やかなターコイズブルーのロングコートで登場。ネックには同色のストールが巻かれています。
「僕の大切な皆さんへ贈ります。『かあさん日和』聴いてください」
きよしさん、そうおっしゃって
『かあさん日和』
アンコールで初披露となりました。

きよしさんが、しみじみと幸せそうに歌ってくださるので、聴いていてとてもあたたかな気持ちになっていくのがわかりました。
そしてどうしたことでしょう? 2番を聴いていて涙がぼろぼろこぼれてきてしまいました。なぜこんなに涙があふれてくるのかしら? 
その答えは3番の歌詞にありました。
「泣けてきちゃった うれしくて」
まさにその心境なのですね。

この歌はきよしさんの夢でもあるのだと思っていたのですが、なぜ今回歌う前に”僕の大切な皆さんへ”と前置きされたのか、その思いがわかったように思いました。
きよしさんは、この「かあさん日和」という歌に、もちろんきよしさんにとって大切なご両親への思いを込めていらっしゃるのだと思うのですが、同時に、”かあさんへの思い”を”大切な人への思い”と広くとらえて表現されたのではないでしょうか。
私は、きよしさんの、大切な人に喜んでほしい、笑顔でいてほしい、幸せであってほしいと願う深く大きな愛が「かあさん日和」の歌唱から、あふれてくるのを感じたのです。
そしてその大切な人にはファンも含めていただいていると考えてよいですよね。

ごめんなさい。アンコールのご報告が進まなくなってしまいましたね。ご報告の続きに戻ります。
ラストは
『箱根八里の半次郎』。
そして、歌い終わったかと思うと、
ロングコートを脱ぎ去り、ブルーのタータンチェックのスーツに黒のロングブーツ。ベストも黒のレザー。乗馬服を思わせる英国調の衣裳に早替わり。
息つく間もなく
『きよしのズンドコ節』
を歌ってくださいました。

「きよしこの夜Vol.9」では”氷川きよし”の大いなる可能性を披露してくださったと思うのですが、同時にきよしさんが大切にされている真心の純粋さ、美しさ、尊さを歌にのせて、聴く人の心に届けてくださったのではないでしょうか。私はもう胸がいっぱいです。
以前、コンサートできよしさんがおっしゃった言葉が思い出されました。
「皆さんももうひとりぼっちじゃないんですよ。僕がいますから」と。

きよしさん、魂の歌声をありがとうございます。
あなたのおかげで、今胸熱く、心は満たされてあたたかく、幸せいっぱいなのです。
あなたのファンになれて、本当に幸せです。今、世界中に感謝したい気持ちです。


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東京国際フォーラム エントランス&ホールA 入り口


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10周年のカラーテープが場内に!


余談ですが、夜の部が終わって友人と会場を出て、駅の方に向かって歩き出した途端に電話が。出てみると「日本有線大賞の観覧に当選されました」とのこと。ぜひ観に行きたかったのですが今年はTBSのスタジオ内。難しいと思っていたので、夢のようで電話が終わって、嬉しくて友人と二人涙がぽろり。
当日は一生懸命きよしさんを応援してきます!