静岡市民文化会館でのコンサート、昼の部に行ってきました。
このコンサートに申し込む時に、今年は11月に旅行をかねてきよしさんのコンサートに行く予定にしているということと、仕事の予定からも6日のバースデーコンサートでの遠出は難しいなあと考え、日帰りできる静岡でのコンサートならお誕生日に近いし、日帰りなら何とか予定もやり繰りできそうかなと考えて申し込んでおいたのです。
結果的には8日の歌謡コンサートの終演後に小田切アナウンサーのお心遣いで、きよしさんのバーステーをお祝いすることができたのですが。
そんなわけで、この日は私も遅ればせながらメッセージを書いたバースデーカードを持って出かけました。すでにこのブログに書いたメッセージを少しアレンジした内容を書いてみました。

さて会場は静岡駅からも歩いて15分くらいと聞いていましたが何しろ快晴でしたし、初めて下車するので、早めについて駅近くを散策してみました。駿府城があったところが駿府公園となって開放されていました。公園を歩き、さらにお堀沿いに歩いていくとコンサート会場がありました。

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ひときわ高い建物は静岡県庁舎です

きよしさん、颯爽と『哀愁の湖』を歌い出しましたが、実はこの日、ところどころで、きよしさんがちょっと興味深い心惹かれる歌い方をしたように私は感じました。『きよしのソーラン節』では、部分、突然ビブラートをきかせたり。
歌詞に思いを載せて心のままに歌っているのでしょうか。楽団の演奏に合わせて歌うというようりは、歌詞や思いやご自身の呼吸、そういった自分の中から沸きあがってくるリズムとでもいったら良いでしょうか、そしてHKピュアリバーの奏でる演奏からあくまで逸脱しないように、ギリギリのところで見事に合わせる。そんな感じでしょうか。そんなふうに感じる瞬間が何度かありました。

いよいよ、きよしさんの素晴らしい歌声に、表現する言葉が追いつかなくなってしまって申し訳ありません。以前もこのことは、このブログで書いたことがあると思うのですが決して歌をくずして歌っているのとはまったく違うのです。
歌の歌詞やメロディーが、きよしさんの呼吸、声、そして魂とマッチして、”氷川きよしの魂の叫び”になっているといったらよいでしょうか、まさに譜面を超えた歌唱に近づこうとしているように私には感じられてならないのです。
実はこの日は当初、きよしさんの声が少しハスキーになったり、声がガラガラしているような印象を受けて、お節介ながら少し心配していました。でもきよしさんのエネルギッシュな熱唱にそんな余計な心配はすっかり吹き飛び、その歌声に聴き入り、そして先のようなことまで感じさせられたのです。

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駿府城址は公園になっています。その城門のような入り口

32歳になったお祝いをした後に、西寄さんが「氷川きよしの中には、まだまだ皆さんがご存知のない様々な魅力、可能性がたくさんあります」「氷川きよし物語の第2章は始まったばかりです」
そして、「氷川きよしは日々、進化しているんですね」
とそんなふうにきよしさんについて語っていらっしゃいました。そのとおりだと心から思います。

32歳になったきよしさん、
「年齢に相応しく、人間として成長して変化していきたいです。でも外は変化しても芯は変わらず、子供の頃のような冒険心はずっと持ち続けたいですね」
と熱い思いをひとしきり語って下さいました。
きよしさんが居住まいを正して「これからです」とおっしゃった言葉が印象に残りました。その潔さはどこから生まれてくるのでしょう。感動しないではいられませんでした。

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星やドラゴン模様のカードです。 このうちの1枚を迷って選び、きよしさんに贈りました


【歌謡コンサートのこと】
そして「歌謡コンサート」の話題になりました。きよしさん、『ときめきのルンバ』の「歌謡コンサート」初披露&トップバッターということで、ものすごく緊張されていたのだそうです。
「何年経っても、緊張します。慣れるということはありませんね。もう、”この世の果てみたいな気持ち”になるんですよ」
私はきよしさんのおっしゃる”この世の果てみたいな気持ち”ってどんな気持ちなのだろうと、何だか想像してしまいました。
「幕の向こうで一人で青くなってブルブルふるえているんです」
さらにそうおっしゃるきよしさん、あの日は本当に緊張されていたようで、『ときめきのルンバ』の振り付けを間違えてしまったのだそうです。

歌い出しの「♪教えてほしい 涙の理由を」で右手で帽子のツバに触れ、次の「♪僕でいいなら そばにおいでよ」では右手を胸に当て、「♪ひとりグラスに ため息ついてる」で再び帽子のツバに触れるという振り付けなのですが、「歌謡コンサート」では3回とも帽子のツバに触れてしまったのだそうです。
私も、これまできよしさんのうっかり間違えやアクシデント等は、そのことを書くことでお伝えしたいことがある時意外は記事に書かないようにしてきましたが、このことはきよしさんご自身が笑いながらおっしゃっていらしたので、ぜひ皆さんに、きよしさんがどれほど緊張されていらっしゃったのか、それなのに振り付けを間違えたなんて、きよしさんに言われるまで、まったく気にならないほど堂々と見事に歌っていらっしゃったことを知っていただきたいなと考えて書いてみました(私は録画見返してみました。でも、きよしさん本当に立派ですね。堂々としていて直前までブルブルふるえていらしたなんて信じられません。さすがはプロですね)。

オープニングでは、きよしさんが歌っている時にすでに舞台の両袖に共演者の皆さんがいらして聴いていらっしゃるそうですが、この時はちょうど「♪誰も知らない ふたりの時間」と歌うところで、舞台下手側にいらした美川憲一さんと目がバシッと合ったのだそうです。その時の美川さんの様子も真似してみせて下さいました。
そして、その美川さんには、衣装を褒めていただいたそうで、その様子も美川さんのようにしなしなっとしながら声真似をして下さったので、大ウケになりました。声真似も特徴をとらえていて上手でしたが、きよしさんのしなしなとしたジェスチャー、本当に愉快でした。きよしさんも真似た後、大笑いしていました。

「歌謡コンサート」が終わって、その夜、水森先生のお宅にお電話されたそうです。
「先生、今日の『歌謡コン』ご覧になりましたか?」
すると水森先生は
「見たよ。良かったなあ」
と褒めて下さったそうです。きよしさん、よほど嬉しかったようで
「師匠に褒めていただけるのが、やっぱり一番嬉しいんですよね」
こぼれるような笑顔でそうおっしゃっていました。
最初にお電話に出られた奥様もご覧になられていたそうで、奥様にもとても褒めていただいたそうです。
「会場との一体感がとても素晴らしかったわ。これまでで最高だったんじゃないかしら」
とまで言って下さったのだそうです。
きよしさん、良かったですね。陰で血のにじむような努力をされているからこそ、こうしてひとつひとつ美しい花になって咲いていくのですね。
『霧子のタンゴ』のお話もされ、フランク永井さんの歌を大切にして下さる思いが伝わってきました。

そういえば、愉快な一幕もありました。いよいよ『ときめきのルンバ』を歌う段になって、
「ふだんなかなか言葉では言えないけれども、ご夫婦でこの歌を歌って、また思いを伝えられたらいいですね」というようなことをきよしさんが言うと、どうも最前列の女性が「ない、ない!」と大きな声でおっしゃったのがきよしさんの耳に届いたらしく、きよしさん
「そんなこと言わないで下さい。ご夫婦で長年連れ添って生きていらして。僕、そういう方々に憧れているんですから。そんな”ない、ない!”だなんて言わないで下さい」
きっと思わず大きな声で言ってしまって、耳の良いきよしさんにしっかり聞こえたのでしょうけど、その女性もとても恐縮している様子が後ろから伝わってきました。
その方に共感される?方も多々いらっしゃったのでしょう。場内からはクスクスと笑い声が。一気に和やかムードになりました。
私もきよしさんに同感です。結婚してもずっと恋人気分ではいられないものなのでしょうか? うーん。結婚は未知なる世界の私です。

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画像小さいですが、昼の部終了後、お堀の向こうにちょうど”ときめきのルンバ号”が来ています。ピンクの円の中です この後、コンサート会場の方へ入っていきました

この日はきよしさんのコンサートを組み合わせたツアーが開催されていて観光バスが何台も停まっていました。そして会場近くに停められなかったバスもあったようで、道々、旗を持った旅行会社の方の姿も何人か見かけました。私が参加したコンサートでこんなにたくさんのバスを見たのは初めてでしたが、どんな内容のツアーなのか知りたかったです。

きよしさんの熱唱。そして32歳の潔いほどの決意、そして「歌謡コンサート」の裏話まで聞かせていただいて、大満足のコンサートでした。
駅に向かって、お堀沿いに歩いていると、風に乗ってきよしさんの歌声らしきものが聞こえてきました。思わず足を止め、あたりをキョロキョロ。空耳?と自分を疑いながら、お堀にかけてある駿府城跡の橋に昇りました。iPodは音が出るはずないし? なんてまだあたふたしていたら、段々音量が大きくなってきて『ときめきのルンバ』と聞き取れるほどに。橋の上からお堀の向こうを見たら、”ときめきのルンバ号”の姿が遠くに見えていました。こちらに近づくにつれて、段々きよしさんの歌声が大きく聞こえてきました。
静岡の街を駆け巡っていたのですね。これで浅草、椿山荘、そして静岡の駿府城跡と三度、”ときめきのルンバ号”に逢えました。何だか嬉しいですね。”ルンバ号”に見送られて帰途についたのでした。


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静岡駅に戻る途中の洋品店

私は知らない街を歩くのが大好きです。早めに着いて街歩きを楽しみましたが、静岡の町、もっといろいろ歩いてみたくなりました。今回は夜用事があったため、終演後はあまりゆっくりできませんでした(夜の部に急に行かれなくなってしまった方のチケットがあると、地元在住の友人が声をかけて下さったのですが、そんなわけで夜の部はあきらめました)。

駅に戻る途中でとても風情のある洋品店を見つけました。これはまさに”昭和”のムードじゃないかしら? そう思ってカメラを出して撮影していたら、私のすぐ近くを黒いTシャツを着た男性が走り抜けていきました。えっ! 今の男性は見覚えがあるかも。
そう思って、その男性が走っていった方を目で追うと、ちょうど信号待ちをしていました。その方はまだ、お会いして日が浅いですが、HKピュアリバーのドラムスの方でした(佐藤さんでしたでしょうか。はっきりお名前がわからなくてごめんなさい。わかったら訂正しますね)。何か急いで買い求めるものがあるのか目当てのお店を探している様子でした。信号が青に変わるとさーっと横断歩道を渡って、あるお店に入っていらっしゃいました。
と、この場合は、そんなふうに冷静な私でしたが、もしその男性がきよしさんだったら、どうしたでしょう?
そうです。きっと私は荷物も何もかもその辺に放り投げて、あとさき考えずに全力疾走で追いかけてしまったことでしょう。
一人、そんなことを想像してまたまた愉快に気持ちになったのでした。