昨日8月8日、NHKホールで行われた「第41回 思い出のメロディー」の公開収録に行ってきました。
すでに曲目はHPで発表されていましたが、構成や曲順は会場に行くまでわかりません。
きよしさんは「長崎の鐘」と「星屑の町」を歌われるということで、アレンジや構成などあれこれと想像してはわくわくしていたのですが、何よりその歌声は予測を遙かに超える素晴らしさでした。

以下は番組内容にふれる内容になりますので(サプライズな演出もありますので)、放送を楽しみにされていらっしゃる方はお読みにならないほうがよいかと思います。

まず放送時間のお知らせです。
「第41回 思い出のメロディー」
8月22日(土) NHK総合 19:30~21:59
  29日(土) ラジオ第一 19:30~21:59
  30日(日) BS2  13:00~15:19

「思い出のメロディー」は昭和44年に始まって、今年で41回目。皆さんもご存知のように夏の紅白歌合戦ともいわれていますね。ディレクターさんのお話では今回の応募倍率は300倍だったそうです。この倍率は「紅白歌合戦」まではいかないものの、かなりな倍率で、びっくりしました。これまで倍率をうかがう機会がなかったのですが、毎年そのくらいの高倍率だったのでしょうか? これまで「紅白歌合戦」には自分自身が当選したということはないのですが、「思い出のメロディー」には自分がいつも当選していたので、きっと倍率もそれほどでもないのだとばかりずっと思っていたのです。

今回は伊東四朗さんと菊川怜さんが司会。小田切千アナウンサーがサポートされました。
きよしさんが大トリを務めた昨年の紅白歌合戦は第59回。今年は第60回になります。紅白の歴史を振り返るということで、当時の映像を交えて、尾崎紀世彦さん、岩崎宏美さん、宮路オサムさん、こまどり姉妹、園まりさん、布施明さんが出場時のヒット曲を歌いました。

そしてお正月のラジオ番組として誕生した「第1回紅白歌合戦」の曲目を再現ということで、小林幸子さんが「桑港のチャイナ街」、ジェロさんが「湯の町エレジー」。そしてきよしさんが「長崎の鐘」という順番でした。きよしさんが、「昭和26年(1951年)に第1回だとすると何で今年60回になるのですか?」と質問。昭和28年(1953年)から大晦日の放送になったので、その年はお正月と2回開催されたため、今年で60回になるということでした。
今回、「第1回紅白歌合戦」に出場された菅原都々子さんが颯爽と登場され「憧れの住む町」を歌われました。あまりにお綺麗なそのお顔、立ち姿。そして独特な節回しで熱唱されました。歌う前に一度舞台袖に戻られる時、きよしん、菅原さんをいたわるように少しかがんで、抱えるよう(実際に触れてはいないのですが)されている姿がスピーカーの隙間からちょこっと見えました。

【♪長崎の鐘】
純白のスーツで登場したきよしさん、その歌い出しからして、すでに以前コンサートで何度か聴いた時と比べて、あえて感情を抑え、ほとんどこぶしもきかせずに淡々と歌っているように感じられました。それは何色にも染まらない、透明感を感じさせる歌声で、だからこそ、その悲しみの深さ、平和を願い、祈る心の熱さが聴いている私の胸に迫ってきたのです。きよしさんの歌声とその姿に暗闇の中に、希望という名のひとすじの光を見るような思いがしました。
どうしたらあんなふうに歌うことができるんでしょう? きよしさんの真摯な思い、そしてそのゆったりとした歌唱には包容力さえ感じられ、私は深いカタルシスを感じていました。
一日経った今も、深く深く感動しています。
きよしさんの歌声は、その熱く真摯な思いを乗せて、遠く遠くどこまでも広がって、聴く人の心に届くことでしょう。
”なぐさめ”と”はげまし”。「長崎の鐘」の歌詞の言葉ですが、きよしさんの歌声には、その”なぐさめ”と”はげまし”、あえて一言で言うのなら”愛”があふれているのだと感じました。
そういえばジェロさんが「湯の町エレジー」を歌われた後、舞台上手に控えていたきよしさん、まだカメラに映っていなかったので、少し緊張した面持ちでした。そしていよいよという時に、胸元に手をそっと当てられた真摯な姿が印象的でした。
昨日は2コーラス歌い、二番の”ロザリオ”のところで、ロザリオを握り締める仕草をされたのも、とても自然で美しく、何だか忘れられません。

さらに思い出のヒット曲が続き、個人的には平野忠彦さんが登場され「ジャングル大帝」を歌って下さったことが印象に残りました。大好きでずっとアニメを見ていましたが、あまりに子供だったので、今日までどのような方が歌っているか知らないままでいました。何だか感動しました。

後半は開港150年の横浜特集。いしだあゆみさんが和服で「ブルー・ライト・ヨコハマ」を歌われたのが印象的でした。NHKホールで歌うのは13年ぶりだったそうです。
また、美空ひばりさんを偲んで、秋川雅史さんが「津軽のふるさと」、天童よしみさんが「川の流れのように」を熱唱されました。
私にとって(きよしさんの歌以外では)、今回の圧巻は二葉百合子さんの「岸壁の母」と秋川雅史さんの「津軽のふるさと」でした。聴いていて感動で心がふるえました。


【♪「星屑の町」】
そして、司会の伊東四朗さんのリクエストということで「星屑の町」をきよしさんが歌い、ラストは五木ひろしさんが「王将」を歌われました。
きよしさん、「長崎の鐘」の時とはうってかわって、オールブラックのサテンのスーツで登場。素敵すぎます! そして光っているので実際の形がよくわからなかったのですが(星orハート?)、ネクタイをしているネック中央部分に星屑を思わせるブローチがつけられていました。スポットライトが反射して、キラキラキラキラ夢のようにそのブローチは輝いていました。
そんな出で立ちのきよしさんの歌う「星屑の町」、こぶしが気持ちのよいくらいまわっていて、優しく、そしてちょっぴり切なさも感じさせながら、きよしさん、まるで幸せな夢でも見ているように歌っていらっしゃいました。その歌声は万華鏡のように輝いている星屑のブローチ以上に、きらめいているように感じられました。
傍らでその歌声をお聴きになっている伊東さんのお顔が場内のスクリーンに、時折映し出されましたが幸せそうに聴き入っていらっしゃる様子に、こちらもしみじみとし、あらためて感動してしまいました。番組で放送されるかと思いますが、伊東さんは三橋美智也さんと交流があったそうで「星屑の町」にも忘れられない思い出があるのだそうです。


ラストは出演者全員で「明日があるさ」を歌って終了。きよしさんは石野真子さんのお隣で、石野さんのほうにさり気なくマイクを向けて歌っていました。
そういえば石野真子さんは「狼なんか怖くない」を歌われたのですが、会場のあちこちから、当時からのファンの方たちの一糸乱れぬかけ声が聞こえてきました。

今回、「長崎の鐘」と「星屑の町」。ともにきよしさんが歌われるのを久々に聴いたわけですが、その歌唱には包容力が加わり、その表現は一層深まっていると感じました。
私はきよしさんの歌声のあまりの心地よさに、思わずほうっとため息が出たのでした。