とても印象的なやりとりがありましたので、コンサートにいらっしゃらなかった皆さんにぜひご報告したいと思います。
(素晴らしかったコンサートのご報告はまたのちほど)

22日の渋谷CC.Lemonホールでのコンサート、夜の部のふれあいコーナーでのこと。
応援メッセージを読まれた方が、突然、
「きよし君にひとつだけどうしても質問したいことがあるんです」
と西寄さんが向けたマイクに向かってそう切り出しました。その女性はご年配の方のようでした。
きよしさんはもちろん、私たちも「何でしょう?」と思ったら、
「それは結婚のことです」とよどみなくおっしゃいました。

きよしさん、少しびっくりた様子でしたが
「結婚はご縁ですから。それに今年は10周年ですし、僕には歌が大切ですし。縁がないものですから」
などとこれまでに色々な媒体で答えられた内容を、質問された方のお気持ちを思ってやんわりとおっしゃったのですが、その方、それでは納得されないのです。
というのも、その方はきよしさんのことを孫のように思っていて、ご自分が元気なうちにきよしさんが結婚して幸せになるところを見届けたいという強い思いがあるようなのです。
それで「お母さんも心配されているんじゃないかしら」というようなこともおっしゃいました。

西寄さんが「まるでワイドショーのレポーターさんのようですね(笑)」なんておっしゃって軌道修正をしようとしたのですが、その方も真剣な様子だったので、きよしさん、とても大きな声で力をこめておっしゃいました(ちなみにふれあいコーナーなので、きよしさんは片膝をついて、しゃがんだ状態です)。

(メモをとっていないので、大意をとって意訳させていただいた部分も多々あり、必ずしもきよしさんの言葉どおりではない点をご了解下さい)
「男性はやはり結婚して家庭をもつことで、社会的な信頼を得られるということが一般論としてあると思います。でも何を幸せと思うのか、その価値観は人それぞれだと思うんです。
僕の場合、歌手になりたくてなりたくて、やっとデビューの夢をかなえることができて、皆さんのおかげで10周年を迎えることができたんです。
皆さんもご存知のように僕はふたつのことを一緒にできるタイプの人間ではないんですね。得るものがあれば失うものもあると思っていますから。今は歌えることの幸せ、皆さんに僕の歌を聴いていただける幸せを大事にしたいんです。
それが僕の価値観です。それについて来れないと言われても、それは仕方がないと思っています。
もちろん結婚は縁だと思いますけれども」

そして、さらに少し小さな声で
「母もそんなに心配していないみたいですけどね」
と付け加えておっしゃいました。

きよしさん、言葉を選び選び、おおむねこのようなことをおっしゃったと思いますし、このくらい熱弁されたと思います。

質問としては、不躾で”大きなお世話”と言いたい内容かもしれません。
でも今回、質問された方は、その方なりにきよしさんを思い、切実な気持ちで質問されていらっしゃることは、聞いている私にもよくわかりましたから、きよしさんも西寄さんもその方を傷つけないように心配りをし、そしてきよしさんは会場の皆にも納得してもらえるように、心をこめてはっきりと思いを口にされたのだと感じました。

”幸せの価値観は人それぞれ”とおっしゃるきよしさんの言葉に、答えは集約されるのではないでしょうか。
そして私は、きよしさんにはきよしさんご自身がいつも幸せでいていただきたいと願うばかりです。