
本堂の前に立つ大きな角塔婆を回向柱といい、この柱には本堂内々陣に安置された前立本尊(まえだちほんぞん)、中尊阿弥陀如来右手へとつながる善の綱が結ばれています。この柱に触れることで、前立本尊とのご縁が結ばれるというものです。
今回は回向柱に触れる、そして前立本尊参拝。そしてお戒壇めぐりという順番でまわることにしました。
【回向柱に触れる】
私たちが到着した時には30分待ちということでしたので、さっそく列の最後尾に並びました。長野は先週はまだ雪が降っていたそうですが、この日は寒くもなく暑くもなく、並んでいてもちっとも苦になりませんでした。順番がきてしっかり御柱に両手で触れさせていただくことができ、とても敬虔な気持ちになることができました。
【前立本尊参拝】
前立本尊は、御本尊の前にお立ちになる仏さまという意味で、善光寺の御本尊は秘仏なので、仏さまの姿を写した分身である前立本尊を7年に一度の御開帳の折だけ宝庫から本堂に移して公開するのだそうです。それが今回の善光寺前立本尊御開帳なのだそうです。
なるほどと思いつつ、内陣内に並ぶこと40分。参拝をさせていただきました。これも貴重な体験ですね。40分間待っている間、次の7年後のご開帳の時、私はどこでどうしているのかな?なんてことなどいろいろいろ考えさせれらました。そう思うと、内陣で40分間立っていることはキツかったですけれども、貴重な体験をさせていただいたと後になって思い、いっそう感謝の気持ちが強くなりました。
【お戒壇めぐり】
ご本尊真下の真っ暗な回廊を巡り「極楽の錠前」を探り当て、秘仏の御本尊と縁を結ぶというものです。本当に何も見えない暗闇の中を壁伝いに進むのですが、この闇、内省する時間でもあるのか、このお戒壇めぐりを題材にした高橋克彦さんの短編小説を思い出し、ちょっとゾクゾクしてしまいました。
そして私はこの日、修復が整った山門にも登らせていただきました。山門から眺める参道や長野の街並は絶景でした。見上げた頭上のすぐ上にあの畳三畳分はあるという善光寺の看板(という言い方でよいのでしょうか)が見え、その大きさに驚きました。山門へは急勾配の階段を昇り降りするので、ひとりずつ、警備の方が補助するため控えていてくださるのですが、あまりの急勾配に緊張しました。
お戒壇めぐりも、山門参拝も20分前後待ちという状態でしたが、順調に参拝することができました。善光寺は”極楽往生”をかなえて下さるお寺であり、あの世への入り口とも言われているそうですね。拡大解釈になってしまうかもしれませんが、私たちが生きているこの世も平和でしあわせな世であってほしいと願い、善光寺を後にし、コンサート会場へと向かいました。