ファンなら誰しも、きよしさんと道でばったり会ったり、同じ電車や飛行機に乗り合わせたらいいなあって思ったこと、あるのではないでしょうか。私も漠然とそんなことを夢見てはいたのですが、昨年、思いがけずきよしさんと同じ新幹線に乗り合わせたことがありました。来訪者が2万人を超えたので、その記念と皆さんへのお礼に(なりませんかね。もしならなかったらごめんなさい)にそのことを書いてみたいと思っていたのですが、いざ書こうとしたらなかなかまとまらず今日になってしまいました。遅くなって申し訳ありません。

さて乗り合わせたのは、もちろんきよしさんのコンサート帰りのことで、まったく関係のない日にではなかったのですが、何しろ夢にも思っていなかったことで、その瞬間まで半信半疑でした。東京から新幹線で何とか日帰り可能なコンサート会場でしたが(今年もコンサートが開催されると思いますので具体的な地域名は控えますね)、当初日帰りで行くつもりではなく、コンサート後、1泊して小旅行をしようと考えて予定を立てていたのですが、一緒に行く友人(きよしさんファンでなく旅行が目的の方です)が体調不良で行かれなくなり、迷いましたがせっかくなので宿泊はキャンセルして一人で日帰りでコンサートに行くことにしました。宿泊のつもりだったので夜の部にしたことをこの時は少し後悔しました。けれども一人での観光も思いのほか楽しく何よりコンサートが素晴らしく、とても満たされた気分で駅に着きました。
できれば少しでも早い列車に乗って帰りたかったので、早めに駅に着けたら予定より1本前の列車に乗ろうと考えていましたが、やはり1本前の列車には間に合わず予定の列車に乗ることになったので、少し時間ができたため軽く食事をしたり、お土産を見たりして、発車10分前くらいに新幹線の乗り場に行こうとしたのですが、改札を通るとこんな時間になぜ?といういうくらいに人であふれかえっていました。私はとっさに、もしかして事故か何かで新幹線が止まっているのかしら? こんな時間にそんなことになってどうしよう?とあわててしまいました。特にアナウンスは流れてはいませんでしたが異様な様子(大げさでなく何事かしらという人だかりなのです)に、状況を聞こうと駅員さんを探そうとして、列車の運行を示すデジタル表示が目に入りましたが、予定どおりになっていることに気付きました。え? じゃあ何この人だかりは? あらためてその人だかりを見回すと、よくきよしさんのコンサート会場でお見かけする方々の姿がところどころ目に入りました。これはもしかして、もしかするときよしさんが来るのかしら? そう思ったら今さっきとは別な意味であわててしまいましたが、その時点で発車10分前を切っていたので、人であふれる階段をかき分けて新幹線のホームに降りました。見るとホームにもたくさんの人がいて、特にグリーン車付近に人だかりが集中していました。ますます間違いないのかなあと思いましたが、私の乗る列車の後にもまだ列車はありましたし、本当にこの列車にきよしさんが乗るのかまだ半信半疑で、とりあえず自分自身が列車に乗り遅れないように自分の号車のドア横に立って階段の上の様子をうかがっていました。すると次々に見覚えのあるバンドの皆さんが階段を降りてきました。その中に西寄さんもいらっしゃいました。そうして発車5分前を切ったころでしょうか、ひときわにぎやかな声が聞こえてきました。「きよし君!」「キャー」「キャー」という声、声、声。きよしさんはスタッフに両脇をガードされて階段を降りてきた様子なのですが、階段にも人があふれ、皆がきよしさんに近づこうとして、ごちゃごちゃになっていて、近くにいるはずのきよしさんの姿が探せなかったほどでした。
ようやくスタッフの方が両サイドの人たちを振り切ったら、すぐ間近にきよしさんの姿が見えました。ジーンズの上下にキャップを深めに被り、そのお顔は少しこわばり伏し目がちでした。それはそうですよね。列車の発車時刻は迫っていましたし、もし声援に応えてしまって皆を刺激してしまったら事故にもなりかねませんものね。そしてその時点で発車3分前くらいでしょうか、人でいっぱいの階段を降りたもののホームもたくさんの人。特にきよしさんが乗車するグリーン車の前は大変な状態でした。
私はどうなっちゃうのかなあ、きよしさんグリーン車までちゃんと行かれるかしら?と心配しつつ、自分自身も、いざという時には列車にすぐに飛び乗れるようにと、いよいよドキドキしながら自分の乗車車両のドア横に立って状況を見やっていたのですが、何とそこから夢のような展開が。
スタッフの方のとっさの判断でグリーン車から2両ほど離れている私が立っていた階段近くのドアから乗車することになったのです。その時、その車両のドアには私ひとりしか立っていませんでした(こういうことってあるんですね)。きよしさんがスタッフに誘導されてどんどんこちらに近づいてきました。手を伸ばせば触れられる至近距離になり、あっという間にきよしさんのスッピンのお顔が目の前にありました。終始伏し目がちだったきよしさんでしたが、どうしたことでしょう? 列車に乗り込んだら左の方がグリーン車になるのですが、私の前を通り抜ける時に、立ち止まって顔を上げ右側にいた私の方を見て下さったのでした。その瞬間、きよしさんと視線がバチッと合いました。あまりのことに口をぽかんと開けていたであろう私に、きよしさん、ニコッと微笑んで下さり、さらに軽くウン!とうなずくようにして会釈してくれたのです。そしてスタッフがドアを開けた左側の車両の方へ歩いて行かれたのでした。
ちなみにその時、私は終始無言でしたし、顔も口を開けてポカンとしていたのではないかと思います。せめて笑顔でいられたらよかったとは思いますが、そうであったか自信も記憶もないのです。そして皆さん、あっ!と思われたでしょうけれども、きよしさんは車両に乗り込まれた後はグリーン車の方に移動されたので、結局その入り口にはずっと私しかいなかったのです。私はただただ立ち尽くしていました。外で待たれていた方は、きよしさんの動きに沿ってグリーン車の方まで押し寄せていった様子でした。
その時、発車のベルが鳴ったのですが、本当にぼうっとして一瞬われを忘れていたのですが、ホームにいた人の何人かが新幹線のドアに向かって駆け込んできたので、ハッとわれに返って私も、無事に電車に乗り込んだのです。
その後、コーヒーを飲みながら、間近で見たスッピンのきよしさんのお顔を思い浮かべました。つるんとしていて健康的な男性のお肌でした。そしてお化粧はしていなくても切れ長で長いまつげ、そしてつぶらな瞳が印象的でした。今も同じ列車のグリーン車にきよしさんが乗っているんだなあと思ったら、何だかとっても幸せな気分でした。
コンサートにいつも一緒に行く友人のKさんは今回は日程的にご一緒できなかったので、帰りの列車でコンサートの様子をメールするつもりでしたが、急遽、その状況をメールするとすぐに返事が返ってきて「よかったねー、すごいねー」と自分のことのように喜んでくれました。そして一言「一緒にいたかったなー」と。私もいつも優しいKさんが一緒だったらもっともっと嬉しかったのになあと、自分ひとりだけだったことを心残りに思いました。
私はきよしさんより手前の駅で降車したのですが、改札に向かいながらグリーン車の前を通った時に中の様子をうかがってみたところ、きよしさんは降車ホームと反対側のドア近くのお席で、車内通路には男性スタッフが二人立ち、きよしさんをしっかりガードしていましたが、きよしさんの座席の向かい側(降車ホーム側)の席は空席だったようで、その窓の前に、またまた人だかりができていました。私は近づくことは控え、普通席に乗っていらした楽団のメンバーの方がかなりその駅で降車したのでその後に続いてという感じで後ろ髪ひかれつつも改札に向かって歩いていたのですが、その時「危ないですので列車から離れて下さい」と車掌さんのアナウンスが後ろのほうから聞こえてきて、そしてその後、緩やかにきよしさんを乗せた新幹線は走り出したのでした。
この時印象的だったのは、きよしさんが立って座席を乗り出し、先に降車したバンドのメンバーの様子を見送っている姿でした。私の前を歩いていたバンドのメンバーの方がファンの方が固まっていない車両の端の窓からきよしさんの様子をうかがったので、私もその様子を見ることができたのですが、きよしさん、とても自然な様子でその方たちと挨拶をかわしていました。そして一緒に見ていた私にも笑顔を向けて送ってくださったのでした。その時のきよしさん、瞳がキラキラ輝いていてため息が出るほどナチュラルで素敵でした。
私は以前「旅の香り」の新橋ロケでニアミス(?)ということもありましたが、ずっとファンでいると思いがけず、こんな夢のような遭遇があるのだなあと大感激の一夜でした。次回は友人のKさんと一緒の時にまたこのような幸運があるようにと再び夢見ています。