第38回日本農業賞の記念イベントとして「表彰式」と「にっぽんの歌 ふるさとの歌コンサート」が渋谷のNHKホールで開催されました。第1部が「日本農業賞 表彰式」。全国農業共同組合中央会、都道府県農業共同組合中央会とNHKが主催しています。日本各地で意欲的な農業経営を行っている個人や団体の方を表彰するものということでした。約1時間、黒崎めぐみアナウンサーと永井伸一アナウンサーの司会進行で各受賞者の活動を映像で紹介し、受賞コメントを述べていただいていくのですが、受賞者の皆さんのコメントが感動的でした。これまでこのような賞があることも知らなかったのですが(申し訳ありません)、今回、とても身近に感じることができました。先日、きよしさんがおっしゃっていたように、本当に作り手の方の苦労や愛情を思ったら、好き嫌いなんて言っていられないなあと私も思いました。

さて、第2部は「にっぽんの歌 ふるさとの歌コンサート ~歌の旅路 心の風景~」。オープニングは杉並児童合唱団のかわいらしい皆さんと出演者全員で「早春賦」を歌いました。この日のために編成されたという”にっぽんの歌オーケストラ”の皆さんが素晴らしい音色を奏でて下さいます。続いて”にっぽん 歌の旅路”と題してメドレーで日本の名曲を歌います。何とトップバッターは、きよしさんでした。黒のスーツでオーケストラをバックに「荒城の月」を歌いました。照明を落とした舞台の上できよしさんだけがスポットライトを浴びて歌うのですが、スックと立ち、歌詞の一言一言に命を吹き込むようにして朗々と歌うきよしさんの姿の美しさには酔わされてしまいました。そして私は歌い出しから一瞬にしてきよしさんの歌の世界にトリップしていました。はらはらと散る桜の花びらや、月明かりに照らされて寂しく白く輝く城跡が私の目の奥に映し出されたように感じられ、自分で驚きました。高音部の美しさはもちろんですが、最近磨きのかかっている低音部が今日も冴え渡り、きよしさんの声の美しさ、伸びやかさはオーケストラの響きと、とてもマッチしていると感じました。そして、また「荒城の月」という楽曲は歌い手の魂を映し出す鏡のような歌だとも思い、これほどまでに「荒城の月」を清らかに歌い上げることのできるきよしさんの心の美しさに、心を打たれました。メドレーなので1番のみでしたので、フルでいつか歌っていただきたいです。
そしてこのメドレーではペギー葉山さんの「琵琶湖周航の歌」がとりわけ私の心に響きました(今日はペギーさん「ドレミの歌」「南国土佐を後にして」も歌われ、そちらも素晴らしかったです)。
その後、オペラ歌手の佐藤しのぶさんが「この道」と「ねむの木の子守歌」、木村弓さんが「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」を歌い、さらに「月の砂漠」を歌われました。佐藤しのぶさんは眩しいほどに美しい方ですが、その神々しさあふれる歌声は素晴らしかったです。木村さんの歌を聴いていたら、「千と千尋の神隠し」を観た時のことが鮮やかに思い出されました。
こんなふうに感動が続きますと、きよしさんが出演するので、応募し、参加することになったコンサートだったので、やっぱりきよしさんに感謝の気持ちがわいてきます。

そしてきよしさんの今日のメインの曲は「きよしのソーラン節」でした。今日のコンサート用バージョンになっていて、司会の小田切アナウンサーが「今日、ここでしか見られない貴重なバージョンですよ」とおしゃっていました、歌の中で、2007年の紅白歌合戦での「きよしのソーラン節」のように”どっこいしょ、どっこいしょ””ソーラン、ソーラン”をきよしさんと掛け合うということで、事前に練習をしましたが、本番ではさらに良い出来栄えだったのではないでしょうか。
さてきよしさん、全身真紅の衣裳で登場です。歌う前に各自ふるさとの思い出を語るのですが、きよしさん、おじいさまの家での思い出、玄界灘での誓い(歌手への)エピソードを語られました。
オーケストラの演奏に加え、「きよしのソーラン節」のために和太鼓が持ち込まれていて、女性の奏者の方が和太鼓の演奏をされました。今日はとことんアコースティックな楽器の音色、その中でそのどのアコースティックの音色よりも魅惑的な音色である、きよしさんの歌声が響き渡り、その歌声の美しさ、魅力を再確認しながら聴き入りました。そして地元の方たちがソーラン節を踊って下さり、その様子も、2007年の紅白歌合戦を彷彿させ、感動的でした。

ここでちょっと裏話ですが、歌い終わって、きよしさん達は舞台上手に戻ったのですが、ソーラン節を踊って下さった方たちの後にそのまま付いて行って戻ろうとしたら、上手側の出口がどうもソロ歌手の方とそれ以外の方たち用の出口の二つに分かれていたらしく、きよしさん、皆さんと一緒に戻りかけてハッとそのことに気付き、あわてて向きを変えたので、その様子に場内に笑いがあふれました。別にそ知らぬ顔で向きを変えれば、そんなものだと誰も不思議にも思わないはずですけど、そんなふうに感情がダイレクトに表れてしまうんですね。きよしさんらしいといえばらしいでしょうか。
エンディングは「故郷」を出演者全員で歌いました。会場は農業賞の受賞者や審査員、関係者の方も多数観覧されているのですが、きよしさん、収録終了後に思い切り手をふって、最後は会場に向けて投げキッスをしてくれました。
きよしさん、素敵な歌声をありがとうございました。私は今、心から嬉しいです。そして幸せです。

放送は4月12日(日)15時~15時59分(NHK総合)、25日(土)21時~21時59分(BS2)です。ぜひご覧下さいね。