＠大江裕さんのこと

父に大江裕（おおえ　ゆたか）さんのＣＤを買ってきてほしいと頼まれていたので、昨日、銀座の山野楽器に寄りました。２月１５日に「のろま大将」という曲でデビューしたそうで、昨日は外出していて聞けなかったのですが、「きらめき歌謡ライブ」に出演。来週３月３日には「歌謡コンサート」にも出演予定ということです。
私の帰宅が遅かったため父はもう就寝していたので、何となく気になって、先に一人でＣＤを聴いてみたのですが、期待以上の美声と歌唱力でした。北島三郎さんに認められて、初めての外弟子になった方ということは聞いていたのですが、ＣＤでその歌唱を聞いて、なるほど納得です。とても魅力的な声質で、新人とは思えない歌唱力。なおかつ嫌味というものがまったく感じられません。そういう点でも北島さんの歌に通じるものがあるように思いました。何だか心地よくてＡ面Ｂ面繰り返して聴いてしまいました。すごい新人歌手の登場に驚きました。
それでさっそくプロフィールを見てみました。大江さんは平成元年生まれ。「さんまのスーパーからくりＴＶ」かえうた甲子園で勝ち抜いたことがデビューのきっかけになったそうです。ちなみにデビュー曲の「のろま大将」の作詞は仁井谷俊也さん、作曲は原譲二さん（北島三郎さんですね）。大江さんに合った歌詞、そして声の魅力を存分に引き出す曲になっていると思いました。
またユニークなのは、その卓抜した歌唱と、のんびりやさんで昔風の若者という風貌との間にかなりのギャップが感じられることでしょうか。私もまだ、このＣＤのジャケット写真の方が本当にこの歌を歌っているのかしら？と思ってしまいますが（大江さん、ごめんなさい）。
来週の歌謡コンサートにはきよしさんが出演されるので、皆さんもご覧になるでしょうから、ぜひ大江裕さんの歌も聴いてみて下さいね。私もその時、歌う大江さんの姿を初めて見ることになりますが、ビジュアルと歌唱力のアンバランスが生み出す意外性が良い方向に作用するといいなあと思います。
今日、両親がさっそくＣＤを聴き、父は「思ったとおりうまいなあ、声量がすごいじゃないか」と満足気。そしてすでにワイドショーで大江さんの歌を聴いたという母は「ビジュアルを見ちゃうと歌唱力が３割減くらいに聞こえちゃったの。ＣＤで聴くとすっごくいいわね。もう姿見ないで聴いたほうがいいわね」などと勝手なことを言っておりました。
そういえば大江さんとは意味合いはかなり違いますが、きよしさんもデビュー時は、歌唱力とビジュアルのアンバランスが話題になりましたね。
私にとって”氷川きよし”は常に唯一無二の歌手ですが、一方で素晴らしい物には素直に感動する自分でありたいですし、大江さんのような新しい才能ある方を賞賛し応援したいと思います。