昨日から2009年氷川きよしコンサートツアーが始まりましたが、昨日はきよしさんのデビュー記念日。2000年2月2日に「箱根八里の半次郎」でデビューし、丸9年が経ち、この日、いよいよ10年目への一歩を大きく踏み出したのですが、それは見事な一歩だったと思います。

そしてこの日は何と、私が(もちろんそう思っていたファンの方はたくさんいらっしゃったのだろうと思いますが)、30代になったらもう一度歌ってほしい曲と以前からこのブログでも書いたことのある「花の渡り鳥」を歌って下さったのです。そしてアンコールでは「きよしのズンドコ節」をフルコーラス歌われました。私は2番の歌詞が大好きなので、そのことにも感激しました。この2曲は、私にとって、きよしさんからの最大のプレゼントになりました。今も夢のようで嬉しくて嬉しくて....。感激をかみしめています。
”氷川きよしさんのファンになれて、本当に良かった!” 昨日、きよしさんご自身がコンサート中に満場の客席からの拍手と声援を浴びて、おっしゃった「もう何にもいらないです」という言葉。私も今、そんな気持ち、すべての方に感謝の気持ちでいっぱいです。

今回、舞台セットもリニューアルされました。舞台中央の電飾階段はこれまでのようにまったくの中央に設置されているのではなく、上手から下手に流れるような感じで、少々アンシンメトリーになっていました。そして段数は14段。演出によってはその階段が1色になったり最大14色のグラデーションに彩られます。そんなふうにシンプルにもカラフルにもなるいつにもまして素敵なセットです。

さて、オープニングは「哀愁の湖」でした。昨年の「きよしこの夜 Vol.8」の衣裳で登場しました。何度聴いても心にしみいるきよしさんの歌唱。情感豊かに朗々と切々と歌われて、ああ、「哀愁の湖」いい曲だなあと最初の1曲ですでにかなり満たされてしまった私でした。
無数の提灯が舞台に現れ、10周年を祝してでしょうか、舞台のバックに10周年のロゴをわざとぼかして、まるで日の出の太陽のようにも見せ、「木遣り歌」が流れます。そしてその朝日が次第に10周年ロゴに変わっていきます。そこで赤のはっぴ姿に着替えたきよしさんが再び登場し、「きよしのソーラン節」、「星空の秋子」、「浅草人情」を歌われました。

そしてピンクのスパンコールのジャケットと同じくピンクのサテンのパンツに着替えてからは、「演歌名曲コレクション9」から「涙の酒」「夕焼けとんび」「おさらば故郷さん」。オリジナル曲から「上海エトランゼ」「霧笛」を歌いました。本当に何てセクシーで素敵な声なのでしょう。きよしさんの歌唱にひたすら酔い痴れておりました。
この後、きよしさんはグレーのゴブラン織り風のフロックコートに着替えて登場し、デビューの思い出を話されました。司会の西寄さんが「2000年の2月2日は何をしていたのですか?」ときよしさんに質問すると「家にいました」とのこと。デビュー前からキャンペーンをしていましたが、CDの発売日当日はまだお仕事の予定が入っていなかったので、家にいらして、CDショップに行って、ご自分のCDが置いてあるかを見てまわったそうです。
2001年7月5日に中野サンプラザで開催された、きよしさん初のコンサート”チャレンジステージ”のオープニングで着用された、何輪ものバラの花が飾られた白いジップアップ式の上着に、この日、舞台上で上着を脱いで、着替えられました。最初は少し気恥ずかしそうな様子でしたが、またその衣裳でスポットライトを浴び、目の前には変わらないファンの姿。その瞬間、様々な思いが過ったことと思います。
西寄さんが「そろそろ時間を2009年に戻しましょうか」とおっしゃるまで、ご自分からはその上着を脱ごうとはしませんでした。
デビュー時代のこと、いろいろ思い出されたようで、厳しかった初代マネージャーさんのことも懐かしく語られていました。お辞儀の仕方から、すべてをきよしさんに徹底的に厳しく指導して下さったそうで、怒られてばかりいたそうです。当時の若いきよしさんには辛かったこともあったのでしょう。夜、布団の中で泣いたこともあったそうです。
また、レコード屋さんまわりをしていて、店主の方に「うちは男性の演歌はおかないよ」と門前払いをされたことも多々あったようです。でも、きよしさん、「今は出会ったすべての方に感謝している」とおっしゃっていました。門前払いをされたからこそ、「がんばるぞ」という気持ちになれたのだと。
そんなあれこれを話された後、「玄海船歌」を熱唱されました。
この後、西寄さんの浪曲師・東天晴の生涯と氷川きよしの誕生と人生をリンクさせながらのナレーションが入ります。西寄さんならではの心のこもった内容で、かつプロとしての見事な語り。きよしさんを全身全霊で支えるのだという西寄さんの決意、そして真心が感じられ、心から感動しました。
そんな西寄さんの応援を受けて、和服姿できよしさんが登場し新曲「浪曲一代」を歌いました。そして「大井追っかけ音次郎」、「花の渡り鳥」、「番場の忠太郎」と熱唱につぐ熱唱。
「皆さん、一緒についてきて下さい」と10周年の思いや決意を話され、いよいよフィナーレは「一剣」でした。
アンコールでは昨年末の紅白歌合戦で着用された衣裳で登場。ベストだけで重さが4キロ近くあるとのことです。この日、夜の部で、「ここだけの話です。今日初めて言いますが、大トリに決まってから何日も夜、よく眠れなかったんです。本当に緊張しました。でも歌い終わった時、温かな思いに満たされて、感謝の気持ちが湧き上がってきました。幸せでした」というようなことをおっしゃいました。
そして「きよしのズンドコ節」をフルコーラスで歌い、ラストは「箱根八里の半次郎」で締めくくりました。昼の部では最後まで涙をこらえていたきよしさんでしたが、夜の部は「きよしのズンドコ節」で号泣してしまいました。途中、涙声になってしまいましたが、会場から歌声がわきおこり、きよしさん、また涙を拭いながら、力強く歌い出し、「箱根八里の半次郎」を歌い終わった時には、輝くばかりの笑顔になっていました。衣裳ももちろんキラキラ輝いて眩しいほどなのですが、”氷川きよし”からはもっともっと眩しい光が発せられているのだと感じました。
素晴らしい10周年コンサートでした。きよしさんが大好きなファンにとって、これ以上ない、きよしさんからの贈り物だったのではないでしょうか。
私は貫禄さえ感じさせるきよしさんの成長ぶりに、何だか”奇跡”を目の当たりにしたような気持ちになりました。氷川きよしという歌手がこの世に誕生して、そして自分がファンとして出会うことができた幸福をひしひしと感じました。私もファンとして今年は初心に戻り、きよしさんを受け止め、応援して行きたいという思いを新たにしました。

以下は大変個人的なことですけれども、昼の部のフィナーレで、「一剣」の前奏が流れ始めたあたりで、私は、きよしさんのファンになってから、こんなに泣いたことがあるかしら? と思うくらいに大泣きしてしまいました。自分でもなぜそんなに涙が出るのかわかりませんでした。涙が止まらず、何だか次第にきよしさんの姿がぼやけてよく見えなくなってしまったほどでした。思いがこみあげてきて、コンサート会場だというのに声をあげてオイオイ泣きたいような気持ちになってしまいました(さすがにこらえました)。
これほどの感動を私に与えて下さった、氷川きよしさんに、ただひたすらに感謝の気持ちを抱きました。
きよしさんに感謝! あなたのおかげで今、私は心から幸せな気持ちです。