「きよしとこの夜」という番組の歴史を振り返ってみますと私が思い出すのは、2003年4月4日に放送された「金曜ショータイム ~今夜はとことん氷川きよし!~」です。その1ヶ月前の3月10日にNHKホールで公開収録されたのですが、ゲストがイッセー尾形さんと大西ユカリと新世界で、歌あり、お芝居あり、ショー仕立ての歌と踊りのコーナーありで、前日も長時間のリハーサルを繰り返したということでした(録画を見直す時間がなくて、ご覧になっていらっしゃらない方には番組の詳細を今ここではお伝えできなくて申し訳ないのですが)。私は会場に観覧に行っていていましたので、収録の合間のきよしさんの様子を逐次見ていましたが、出演者の方々にカメラがまわっていない時にこそ、気遣いをされていました。前のほうの席で見ていたので、スポットライトがあたっていない時や、舞台袖でのやりとりなど、とてもよく見えたのです。きよしさん、共演者の方との入れ替わりの時やすれ違う時に、深々とお辞儀されている様子が何度も目に入りました。
振り付けは南流石さんが担当され、南さんのお弟子さんを中心にダンサーの方もたくさん出演されていましたが、準備をしている時や、踊り終わった後など、何だかきよしさんを中心にひとつのチームのように団結している様子が伝わってきました。
無事に収録がすべて終わると、きよしさん、感極まって大泣きしてしまいました。それだけそれぞれのプロフェッショナルな方々と共に、その時の持てる力のすべて、いえ、きっとそれ以上の力をその収録に出し尽くしたのだと感じました。共演者の方々も感動されていましたし、ダンサーの方々はきよしさんと一緒に泣いている方もいらっしゃいました。
私も心から感動しました。きよしさんてすごい方だなあと。観客にはもちろんのことこうして番組に関わった共演者、スタッフの方々にも、自身の感動を伝播させることができる方なのですね。それはきよしさんの才能のひとつでもありますが、とにかくただただご自身が捨て身で一生懸命だからなのだと思います。だからこそ思わず協力したくなり、助けてあげたくなり、応援したくなってしまうのだと思います。
NHKのスタッフの方は、この番組でのきよしさんの様子を目の当たりにして、「彼となら、レギュラーで冠番組を作れるかもしれない」と確信されたのではないかと、勝手ながら想像した私です。
その後、「きよしとこの夜」については多少の試行期間があって、第1回目では視聴者の意見をうかがうというような状況だったかと思いますが、2005年から”氷川きよし”の冠番組が毎週見られるという夢のような企画が実現したのですよね。
さて、以下は余談ですが、きよしさんはオフィシャルな場で見せるダンスよりも実は相当に踊れる方なのです。なぜ私がそんなことを知っているのかというと、実はきよしさんの超プロフェッショナルなダンスをこの目で目撃?してしまったことがあるからなんです。それは2002年8月8日に開催された雪村いづみさんの芸能生活50周年記念コンサートにきよしさんがゲスト出演された時のこと。まだ振り付けが確定していない状態で新曲の「星空の秋子」を歌われたのですが、その時のきよしさんの振り付けといったらもうすごかったのです。私もびっくりしてしまいました。私がここで自分の言葉で表現するのは恥ずかしいので、帰り道に一緒に行った友人とのやりとりでご想像いただければと思います。
友人「いやあ、すごかったね、あの何だっけ氷川くんのあの曲」
私「『星空の秋子』」
友人「そう、その新曲ね、星の王子さまのような衣裳の。あの時の彼の腰の動き、すごかったねー、あれだけ踊れることにもびっくりしたけどさ、ちょっとやり過ぎなんじゃないの。彼のイメージからしたらさ」
私「振り付けがまだきていないから、サービス精神であんなに激しく踊ってしまったんでしょう。もう、さっきからそんなに腰、腰って強調して言わないで」
というような会話をしました。そういえば昨年のコンサートできよしさんご自身が、「星空の秋子」の振り付けについて語られたことがありました。「一夜ひとよに夢みごろ」と歌うところでのちょっと可愛らしい振りは上東マネージャーが考えたそうですが、きよしさんが「恥ずかしいから嫌だ」と言ったら、マネージャーに怒られたとおっしゃっていました。その時、あの一度しか見られなかった、「星空の秋子」の幻の振り付けを思い出し、あの後、マネージャーさんにやっぱり怒られちゃったのかなあと想像した私でした。
振り付けは南流石さんが担当され、南さんのお弟子さんを中心にダンサーの方もたくさん出演されていましたが、準備をしている時や、踊り終わった後など、何だかきよしさんを中心にひとつのチームのように団結している様子が伝わってきました。
無事に収録がすべて終わると、きよしさん、感極まって大泣きしてしまいました。それだけそれぞれのプロフェッショナルな方々と共に、その時の持てる力のすべて、いえ、きっとそれ以上の力をその収録に出し尽くしたのだと感じました。共演者の方々も感動されていましたし、ダンサーの方々はきよしさんと一緒に泣いている方もいらっしゃいました。
私も心から感動しました。きよしさんてすごい方だなあと。観客にはもちろんのことこうして番組に関わった共演者、スタッフの方々にも、自身の感動を伝播させることができる方なのですね。それはきよしさんの才能のひとつでもありますが、とにかくただただご自身が捨て身で一生懸命だからなのだと思います。だからこそ思わず協力したくなり、助けてあげたくなり、応援したくなってしまうのだと思います。
NHKのスタッフの方は、この番組でのきよしさんの様子を目の当たりにして、「彼となら、レギュラーで冠番組を作れるかもしれない」と確信されたのではないかと、勝手ながら想像した私です。
その後、「きよしとこの夜」については多少の試行期間があって、第1回目では視聴者の意見をうかがうというような状況だったかと思いますが、2005年から”氷川きよし”の冠番組が毎週見られるという夢のような企画が実現したのですよね。
さて、以下は余談ですが、きよしさんはオフィシャルな場で見せるダンスよりも実は相当に踊れる方なのです。なぜ私がそんなことを知っているのかというと、実はきよしさんの超プロフェッショナルなダンスをこの目で目撃?してしまったことがあるからなんです。それは2002年8月8日に開催された雪村いづみさんの芸能生活50周年記念コンサートにきよしさんがゲスト出演された時のこと。まだ振り付けが確定していない状態で新曲の「星空の秋子」を歌われたのですが、その時のきよしさんの振り付けといったらもうすごかったのです。私もびっくりしてしまいました。私がここで自分の言葉で表現するのは恥ずかしいので、帰り道に一緒に行った友人とのやりとりでご想像いただければと思います。
友人「いやあ、すごかったね、あの何だっけ氷川くんのあの曲」
私「『星空の秋子』」
友人「そう、その新曲ね、星の王子さまのような衣裳の。あの時の彼の腰の動き、すごかったねー、あれだけ踊れることにもびっくりしたけどさ、ちょっとやり過ぎなんじゃないの。彼のイメージからしたらさ」
私「振り付けがまだきていないから、サービス精神であんなに激しく踊ってしまったんでしょう。もう、さっきからそんなに腰、腰って強調して言わないで」
というような会話をしました。そういえば昨年のコンサートできよしさんご自身が、「星空の秋子」の振り付けについて語られたことがありました。「一夜ひとよに夢みごろ」と歌うところでのちょっと可愛らしい振りは上東マネージャーが考えたそうですが、きよしさんが「恥ずかしいから嫌だ」と言ったら、マネージャーに怒られたとおっしゃっていました。その時、あの一度しか見られなかった、「星空の秋子」の幻の振り付けを思い出し、あの後、マネージャーさんにやっぱり怒られちゃったのかなあと想像した私でした。