先日「きよしとこの夜」(NHK)の終了について記事を書いたところ、たくさんコメントをいただきました。友人からも「本当だったら残念」とメールが届きました。昨年までは年度末に来年も続くのかしら? と気にかけてきたのですが、今年は自分の中で当たり前になってしまっていて、そんなことを考えてもみませんでしたので、決定には驚きましたし、残念で何より寂しい気持ちです。
以前、地方コンサートに行った時、帰りの電車に乗り合わせた方が、「昨年のコンサートには仕事でどうしても来られなかったから、今日は2年ぶりのコンサートだったんです」と話されていました。その地域は1年に1度なのですね。それでも2時間かけて帰宅されるということでした。そんなふうにコンサートに1、2年に一度いらっしゃる方、あるいはいろいろな事情から外出が難しいというファンの方もたくさんいらっしゃると思います。そして若年層のファンの方も経済的な面だけを考えてみてもそうそうコンサートには行かれないのではないかと思います、そんなふうにコンサートには行かれなくても、毎週毎週、きよしさんと会うことができ、きよしさんを身近に感じることができる、そんな温かな番組だったと思います。ですので、きっと私が今ここで想像している以上に多くの方々が「きよしとこの夜」という番組を愛していると思います。
ただ、きよしさんご自身のことを思えば、相当なエネルギーをこの番組にかけていらしたことは周知のとおりです。以下は私の想像ですが、きよしさんは、とても気遣いをされる方ですから様々なゲストの方にいらしていただいて、皆さんが気持ち良く収録に参加していただける様、いつもいつも相当に心配りをされていたのだと思うのです。ベテランの方のゲスト出演が多いので、失礼にならないように、その方のプロフィール等を事前に細かくチェックして、情報をインプットし、またどんなに疲れていても出演者の方のお名前が混乱したりしないように等々、計り知れない労力をかけられていたのではないかと。ましてや毎回、ゲストの方のヒット曲や、タイムトラベルで取り上げた年のヒット曲を歌うので、その準備、そしてご自身の歌を歌うコーナーがあり、やはりきよしさんは歌にはまた並々ならぬエネルギーをかたむけていたはず。

ですので「きよしとこの夜」が終了することはとても残念ですが、今はきよしさんに、「こんなに長い間、がんばって下さってありがとうございます」とお礼を申し上げたいと思います。
きよしさんは、これまで「きよしとこの夜」の撮影にかけていた膨大な時間とエネルギーを、きっとまた惜しみなく”氷川きよし”のために使われるのだろうと思います。
そしてNHKには熱意ある優秀なディレクタさん、スタッフさんがそろっていますから、また私たちが「絶対見てみたい!!」と思うような素敵な番組の企画をたくさん考えていらっしゃるでしょうし、必ず実現させて下さるだろうと思うのです。
またこれまでスケジュールに余裕がなくて出演できなかった番組へのゲスト出演なんていうこともありそうですね。
常に”前進”のきよしさん、また新たなステージへと歩を進めていらっしゃるのでしょう。私たちも一緒にまた一歩踏み出しましょう。