
理由はおわかりですね! 8日にきよしさんが新曲キャンペーンにいらしたとワイドショーでその様子を見たので、近くにいく時は、ちょっと寄ってみたいなと思ったいたのです(いつもCD購入しに行っているんですけれどもね)。行ってみますと、正面玄関の右上に浪曲一代の写真入りの垂れ幕がかかっていました。そしてカウンター後ろには「浪曲一代」のポスターがワイドショーで流れた映像と変わらず貼られていました。山野楽器さん、本当に強力な応援団ですね。心強い限りです。
さて最近、読んだきよしさんのインタビューの中でとても私の心に響いたものがありました。それは「婦人公論」(1月22日号)です。”ぜひ自分を好きになってほしい”という見出しが付いているところです。すでに読まれた方にはご存知の内容になりますが、
(前略)
僕も、以前はこんなに前向きではない時期がありました。自分のことが大ッ嫌いで、自信も持てなかったし……。このまま歌手としてやっていけるのだろうかと、気持ちが揺らいでいました。
でも、ファンの方が心から応援してくれて、”氷川きよし”を愛してくれた。だから、変わることできたんです。自分をこんなに愛してくれる人がいると思えたから、僕は自分を愛せるようになれたし、自然にファンのみなさんを愛したいと思えるようにもなりました。
おかげ様で、今は”自分大好き”というベースができたので(笑)、自分の嫌な部分とも向き合えるし、自信が揺らぐこともありません。
(中略)
嫌でも自分とは一生つき合っていかなくちゃいけないのだから、好きになってしまったほうが幸せですよ
(後略)
※村上雅子さんの取材・構成です。素晴らしいインタビュー記事と思いました。
以下はとても個人的なことですが、数年前、何だかとても落ち込んでいた時期がありました。何か決定的なことがあってのことではありませんでしたが、漠然と自分が無価値な人間に思えてしまったのです。
そんな時、友人がご夫婦で旅行に行って、そのおみやげにストールを買ってきてくれました。そのストールはオレンジ、赤、緑を基調にしたとても鮮やかで美しいものだったのですが、友人が「素敵な色があっていろいろ迷っていたら、彼が、”マルルさんは絶対これ。この色が似合うよ”と言ったので、私もそうだなって思って決めたんだよ」とその色に決めた経緯を話してくれました。友人のご主人は映画のプロデューサーで、私はかつて編集者だった時、その方の単行本の編集を担当してからのご縁で、今では奥様のほうと親友になっているのです。その日は二人で楽しく食事をして別れました。
そして帰宅して、そのストールをベッドの上に広げて、あらためてながめました。温かくて、鮮やかで、きれいな色合いです。私はその時、「私に、こんなにきれいな色が似合うと思ってくれている人がいるんだ」と思い、そう思ったら、心の底から励まされ、何だか不思議と力が湧いてきたのです。
その後はそれほど落ち込むようなことはないのですが(きよしさんのおかげで落ち込んでいる暇がありませんよね!)、でもそのストールを見る度に、落ち込んでいた自分、そしてそんな自分がどんなにそのストールを選んでくれた友人夫妻に勇気付けられたのかを思い出すのです。
今回、「婦人公論」のインタビュー記事を読んでいて、皆さんもいろいろなことをお感じになられたことと思いますが、私は自分のそんな体験がよみがえってきて、きよしさんのこの言葉が心の奥底にまで響きました。