待ちに待った「演歌名曲コレクション9~哀愁の湖~」12月10日に発売になりましたね。私は9日に銀座の山野楽器で受け取ってきました。店内できよしさん自身による店頭用、アルバムのプロモーション映像が流れていて、受け取る前に見入ってしまいました(かなり長い豪華版でした)。
帰宅後さっそくステレオで聴き(深夜になっていたので少しボリュームはおさえめで)、その後、PCでi-podにも落とし、外出先でもいつでも聴けるようにして、今日までひたすら聴いているのですが、何だか聴く度に胸がいっぱいになってきます。
きよしさん、またまた歌唱力がましていますね。そして何て美しい声なのでしょう。何度聴いても、聴く度にうっとりしてしまいます。ラジオやHPの試聴版でほとんどの曲をあらかじめ聴いていましたが、1曲1曲、フルコーラスで聴くのとは奥深さが違いますね。きよしさん、フルコーラスでひとつの世界を表現しようと、きよしさん流の曲想をつけ、1番、2番、3番と歌い方やこぶしのまわし方を微妙に変化させていたり、まるで万華鏡のような美しさ、サプライズが散りばめられているように感じます。そしてステレオできよしさんが実際に生声で歌っているくらい(これは勝手な私の基準ですが)の音量で聴くと、その声の艶、陰影、のびやかさを堪能でき、ウルトラC的な技量にまたまたうっとり、そしてため息です。
そして何より、このアルバムにはきよしさんの愛がいっぱいつまっているのが感じられます(決してファンゆえの思い込みではないと思っています)。もちろんいつもいつも愛をこめて歌って下さっていると思っていますが、昨日、「夕焼けとんび」を電車の中で聴いていたら、思わず涙が出そうになってしまったのです。
コンサートのフィナーレで、きよしさんが「明日もがんばってくださいね。笑ってくださいね、元気を出してくださいね、幸せになってくださいね」、と言って、もう全力を使い果たして歌い、かなり疲れているでしょうに、舞台ところ狭しと動き、手を振り、一生懸命に励ましてくださる姿がうかんだのです。
「夕焼けとんび」は今回のアルバムに収録された曲の中でも明るい軽快な曲で、私も明るい気持ちで聴いていたのですが。あまりにも美しく晴れやかにワンフレーズワンフレーズを歌い上げるきよしさんの歌声から、熱くてピュアな思いがダイレクトに伝わってきて、思わずうるうるしてしまったのです(きよしさん、いつも励ましてくださって本当にありがとうございます)。
どの曲も素晴らしいですけれども、思わずうなってしまった曲はオリジナルでは「霧笛」「玄海船歌・大漁バージョン」、カバー曲では「涙の酒」「おさらば故郷さん」です。でも一見シンプルに歌い上げている「ここに幸あり」「月がとっても青いから」「青春サイクリング」などは、聞くほどに、曲の持っている魅力を生かしながらも見事なほどに氷川きよし流になっていることに驚かされます。そして暗い雲を吹き飛ばしてくれるような幸せなエネルギーに満ち溢れているのを感じるのです。
というわけで、結局、全曲素晴らしいということになってしまいました。
でも本当に愛がいっぱいいっぱいこのアルバムにはつまっています。聴くほどに心が温かくなるのが何よりの真実だと思います。