今回は
「『手放す』と『捨て去る』は別ものです」

というお話をします。

 

 

 

が、実際のものを捨てる(お片づけ)のお話ではありません。

 

 

 

心の中で大事にしていること(価値観)を手放すとか

そっちのお話です。

 

 

 

いろいろ勉強をしている方は特に

「小さい頃から大事にしてきた価値観を手放す」

っていうことがあるんじゃないかと思うんです。

 

 

 

知らず知らずのうちに持ってしまった価値観か

自分で意識して持っていたものかはともかく。

 

 

 

そしてその「手放す」にも、2種類あるんじゃないかと思っています。

 

 

 

「いやこれはもう手放したいでしょ絶対!」

っていうものと

 

 

 

「手放したほうがいいってのはわかるし、

手放すけど

本音ではちょっとな・・・。

でも成長のために必要だしな。

それはわかるし…」

みたいなもの。

 

 

 

もちろん、大人なので、

後者のような価値観でも手放すと思うのですが

 

 

 

こういう、後者のような、ちょっと葛藤するような感じの時

 

 

 

手放す=

その時使わない調味料を

棚にしまっておく

 

 

 

こんな感じで考えてみませんか。

 

 

 

ちょっと極端なたとえですが

たとえば、今まで何かと嘘をついて

この世をわたってきたAさんという人がいたとします。

 

 

 

「生きていくためには噓をつかなければいけない」

という価値観を知らず知らずのうちに持っていたと。

 

 

 

で、そのAさんが何かを学んで

「もうその価値観は捨てる」

と決意した。

「もう絶対嘘はつかない」と。

 

 

 

するとその直後

Aさんの親御さんがガンにかかって

告知をするか否か、ということになった。

 

 

 

親の性格を考えると

告知をしない方がベターだと思う。

他の家族もそう言ってる。

 

 

 

でもそれって嘘をつくことだよね。

 

 

 

いや、それじゃあの決意は何だったんだ!

私は絶対告知する!

 

 

 

いや、でも・・・と

苦しんでしまう。

 

 

 

・・・

 

 

 

と、こんなケース。

 

 

 

「時として噓をついてもいいんだ

(生きていくためには噓をつかなければならない)」

って思えたら、そんなに苦しまなくて

すむんじゃないかなと思うんです。

 

 

 

逆に、その価値観を完全に捨て去ろうとすることで

苦しみを生んでしまうというか。

 

 

 

だから

完全に捨て去る、というよりも

「その時使わない調味料は、棚にしまっておく」

感じで。

 

 

 

そのお料理には「おしょうゆ」は使わない

(使うと味がこわれる)からといって

おしょうゆ捨てる必要、ないですよね。

 

 

 

おしょうゆが必要な場面もあるわけなので。

 

 

 

それと同じように

ある場面で使うと苦しくなってしまう価値観も

別の場面で使えば

気持ちがラクになったり、人生が豊かになったりすることも

あると思うんです。

 

 

 

だから、「調味料を棚に」の感覚で。

 

 

 

いろんな調味料(価値観)を持ってるほうが

いろんな料理(味わい深い人生)つくれるってものだと

思うので。

 

 

 

 

 

 

 

心の中の大切なもの

(価値観)は

 

 

 

「手放す」からといって

完全に捨て去らなくてもいい。

 

 

 

“その時使わない調味料を

棚にしまっておく”感じでいい。

 

 

 

その方が、きっと

味わい豊かな人生を

つくれると思うから。

 

 

 

 

 

 

 

 

もし、何かのヒントになりましたら幸いです。

 

 


最後までお読み下さいまして、ありがとうございました。

 

 


あなたのますますの生きやすさを、応援しています!

 

 

 

※こちらの記事は、【IRM感情科学プログラム】にて学んだことが含まれています。

 

 

 

 

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