梅雨では無くてもこの時期はほんとによく雨が降ります。

降ったりやんだり、晴れたり曇ったりの目まぐるしく変わるお天気に一喜一憂する今日この頃です。

私は母が守ってくれていた実家から私の借家へ帰る時に雨が降っていると、生前母が使っていた柄物の長傘を持ち出して、それをさして帰り道で使っております。


母の長傘を借りてはまた戻してを繰り返しておりましたが、先日はこの雨の時期に借りて帰った傘を実家に戻すのをうっかり忘れてしまい、拝借できる長傘が一本も残っておりませんでした・・・



亡き母のために私が買った傘寿祝いの折り畳み傘も借家に置いてあります。


よく降る雨の中さあどうしよう…と実家の下駄箱の扉を数年ぶりに開いてみると…


折り畳み傘が数本ありました。


おそらく買い物好きだった母が昔買って、そこにし舞い込んでいたのであろう有り難い傘が。


その中でも、お母さんの長傘のような派手さのないブルー一色で、しかも今後も携行して使いたくなるような薄型の折り畳み傘が私の目に止まりました。

試しにそれを開いてみると、これまでほとんど使ってなかったような新品に近い折り畳み状態でした。


しかし、この傘のお陰で私はずぶ濡れになることも無く私の借家に戻ることができました。

今では、大部分の製品はアジア製ですが、母さんが買ったであろう時代のこの傘は…
MADE IN JAPANの表示は見つかりませんでしたが、特許出願中の文字が張り付いていたので、おそらく日本製であると思われます。


買い主が買った頃の日本製の傘が当たり前だった時代、そして買い主の母がいるのが当たり前で無くなった今という二つの時代の大きな変わりように、今更ながら改めて驚かされます。


お母さん。

先日はうっかり者の私らしく帰りは雨の予報がはっきり出ていたのに、あなたから借りていた長傘を実家に戻し忘れてしまい、ずぶ濡れのピンチだったけれど…


あなたが買い置きしてくれていた折り畳み傘のお陰で無事に難を逃れたよ。

母さんの傘、かーさんのかさ…

傘をさす度に、傘のように世間の冷たい雨から私達を守ってくれていたお母さんであったことを今更しみじみと感じています。


世話をかけるけど私がこの体を生きる限りは、これからも私からは見えない傘をお願いするね。

ひろちゃんお母さん…