寒い季節が続きます…

今年も既に母は乗らなくなった軽自動車の車検を受けました。

普段は人の出入りが無くても、ナンバープレート付き自家用車が実家の脇にあるのは防犯上も良いようです。

ただし、月に一回私が乗るか乗らないかの走行頻度が災いし、エンジン始動の際にはいつもJUMPスターター必須。

なのでこの度の車検で、アイドリングストップ対応のバッテリーに変えてもらって…アイドリングストップ車ではありませんが、たまの走行でもJUMPスターター不要となればよいのですが…

ところで車検の際、自賠責保険の更新も一般的には車検工場で同時に済ませてしまう事が多いのですが、今回も生前母がお世話になっていた保険外交員の方に連絡して、そちらで自賠責の更新をしてもらいました。


その外交員の方と私は過去2回だけその方に実家に来て頂き証書を交付してもらっていましたが、前回のやり取りで今度は私からお伺いして母のお話等もさせて頂きたいとお伝えしておりました。

そして今回その希望が叶い1月末、そのご高齢になりつつある保険外交員さんのご自宅兼事務所にバスに乗って出向きました・・・


ところで、少しブログの趣旨から外れるのですが、私は赤毛のアンというカナダの小説が大好きです。

プリンスエドワード島という風光明媚な環境で出会う、高齢の男性マシュウと少女アン。

私が子どもの頃、日本アニメーションで放送され再放送を見始めた頃から大ファンになりました。

その方のご自宅兼事務所に初めてお伺いしてみると…

なんと!
そこにはグリーンゲーブルズが立っていました。

お話を聞くと、やっぱり奥さまがアンが大好きでそのように設計されたという事。
なので、内装もことごとく赤毛のアンの世界でした。

事務所内では母の話は勿論でしたが、赤毛のアンにまつわる話も沢山させて頂き、非常に興奮しました。
何しろ、カナダに行かなくても緑の切妻屋根のお家に入れたのですから・・・


いくら好きでも普段思い出すことのほとんどない、赤毛のアンの世界。

マシュウのぎこちないアンへの思いやりと心暖まるやり取りが、私にとってこの物語の面白いところであり醍醐味でした。

亡き母は孤児だったわけではありませんが、実父の妹の養女として子の居ない夫婦の元に一人もらわれてきた幼い頃の母は、アンと似た境遇…

そう考えると、そんな孤独だったかもしれない母の子の私がそういう物語に無意識に心奪われていたのも必然であったように、今更ながらに思います。


お母さん。

今年もあなたが愛犬チワワ達と毎日乗っていた軽自動車の車検を受けたよ。
そしてあなたが生前お世話になった、昔のCMでうるうるチワワに心奪われる中年男性俳優に似た保険外交員さんのお宅に初めてお伺いして、沢山の話をさせてもらったよ。

あなたが生きているつもりで残された私にできることはこれからもしていくつもりだけど、あなたのいなくなったこの世でいつまでそれが続けられるのか…
やっぱり今でも、まだまだ私と一緒にこの世で生きていて欲しかったと思うよ…

ひろちゃんお母さん。