音無しくて一人でいることが多かった控えめな母を弔うために愚息が続けているこのブログも、47投稿めとなってテーマを絞るのに困ることが増えてきました。

・・・そう言えば今国内では、TOKYO 2020オリンピックがコロナにより一年遅れで開催されていますね。

休みの日はともかく、仕事のある日は五輪中継を観ることもできないので、ブルーレイディスクに予約録画できる実家の液晶テレビがたいへん重宝しています。

このテレビ。

地デジが導入され始めた頃、母と一緒に家電量販店に買いに行った思い出の一品です。

私のユニークな母は白い物が好きでした。
当時持っていた携帯電話も白でしたし、母の好きだった百合の花も白です。

なので、母は購入する地デジテレビの本体フレーム枠も白の方がいいということで、一般的な黒を考えていた私と意見が別れたことを懐かしく思い出します。

母もそこまでテレビの本体色にこだわりがあった訳ではなかったので、結局今でも我が家の居間にはその時買った黒いフレームの液晶テレビが居座っています。

このテレビ。

当時まだ発売されてあまり間がなかったテレビ一体型ブルーレイレコーダーが背面に装着されており、機械音痴な母には持ってこいでした。

シンプルな機能しかついていませんがやっぱりこの選択は正解で、母はこの簡単に扱える録画機能を生かして自分の好きな番組をよく録画して楽しんでいました。

幸せな息子だった頃の私は、出先でふいにこの番組を録っておきたい…と思いたった時など、実家の母に電話をして番組の録画をお願いしたりしていました。

本当にあの頃が懐かしい…

実はこのテレビの背面に着いているブルーレイレコーダー。
昨年の春、経年使用によりいよいよ録画と再生が不能になってしまいました。

この母との思い出のあるテレビをこれからも継続使用したかった私はメーカーに問い合わせたところ、製造から10年以上も経っているので部品の在庫がないかもしれない…と電話先で言われました。

ですが、保守担当者が訪問してくれて故障したレコーダーを新品と取り替えて頂き見事に直ったときには…

この母との思い出のある一品である地デジテレビををこれからも使用できるという、安堵に満ち溢れた感謝の気持ちでいっぱいでした。

その母との思い出のテレビで、今晩もTOKYO2020の熱戦を楽しませていただきます。
お母さん。
テレビを地デジに買い替えてからまだ10年ちょっとしか経ってないんだね。
あの頃はまだまだあなたは元気で、車も運転して人のためにあっちこっち行ってあげたりして。

あの頃、まさかこんなに早くこんなことになってしまうなんてこれっぽっちも微塵にも思ってなかったよ。

今晩も一年遅れのオリンピックを予約させてもらったので観るのを楽しみにしてるよ。

ところでどこかで元気にしてる?
ひろちゃんお母さん…