昨年の秋、偶然のいきさつで全然知らなかった映画「鬼滅の刃」を勢いで観に行って以来、全体を通してストーリーを理解したいと思うようになっていました。

アニメからの方が入り込みやすいと思いながらも折角だから漫画を読んでからと思っていましたが、年が明けても漫画もアニメも見ずに月日は過ぎていました。

ある日、街のカレーショップに立ち寄って来客用漫画棚を見ると…
全巻置いてありました👹😊

そのお店で夜な夜な2巻までは読んだのですがコロナ自粛により時短営業で読めなくなり、やむ無く夜遅くでも開いているネットカフェの会員となり2月からはようやく着実に読み進めるようになりました。

時代は大正で舞台は田舎。
残酷な鬼に家族を殺されてその鬼への復讐に燃える主人公兄妹…

という話なのはよく分かったのですが、数多い登場人物と次々登場する鬼達で頭が混乱しそこに奇怪な技の応酬が繰り広げられ、6巻辺りまではかなり苦痛な読書となりました💧

7巻8巻では映画の舞台でもある無限列車の話となり、映画でも観たことのある内容だったので何とかついていけました。

それ以降は頭の中も少しずつ整理され始め、1巻1巻を理解しながら読み進めました。

登場人物や鬼の名前も覚え始め第18巻に入るとどこかで見たことがある鬼が・・・
映画でサブ主人公煉獄さんを死なせた憎き鬼、上弦の参、猗窩座(アカザ)でした。

鬼滅の刃では鬼や人間が死にかけると昔の記憶がよみがえるというシーンが多々あり、この猗窩座も死に際に狛治(ハクジ)という人間だった頃の悲しい記憶がよみがえります。

この狛治はたいへん親孝行な息子でしたが病弱な父親の為に盗みを繰り返して何度も捕まり牢獄で半殺しの目に遭います。

そしてそんな息子の悪行を苦にして自殺してしまった父親のことを思う孝行息子の狛治が言ったこんな台詞…
「俺は死んだって良かったのに。親父の為なら」

に、母を亡くした時の私の思いが重なり…😢

更に自分より強い道場主に認められて一緒に住むようになった道場主の慶蔵(ケイゾウ)が狛治に向かって言ったこんな台詞…
「お前も俺と一緒で、何か守るものがないと駄目なんだな」

に、母を亡くした後の私の思いが重なり…😢

更には、慶三の娘で守るものとなるはずだったのに毒殺されてしまった恋雪(コユキ)に向かって狛治が叫んだこんな台詞…
「守れなくてごめん許してくれ。俺を許してくれ。頼む」

に、母を亡くした時の私の途方にくれた心情がリアルに重なり…😭😭😭

気がつくと折からの花粉でぐずつき気味だった鼻水に混ざって溢れ出てきた涙をすすっていました…😭

先日、最終巻の第23巻まで読み終えました。

最終巻では時代は大正から現代に流れ、当時を強く生きた鬼滅隊戦士の魂は生まれ変わって現代に生きている…と思わされる展開となり、私も共感させられずにはいられませんでした…😢

私もあのユニークな母は必ず幸せな境遇でこの世にまた生まれ変わってくる、と信じています。

そんな家族愛、仲間愛を主軸に鬼退治という形で描かれた正義のストーリーだからこそ、この物語は社会現象といわれる程までに大人気なのですね。

ボリュームある戦闘シーンを漫画で読み進めるのはかなりしんどかったのですが、世代を越えて絶大な人気なのも納得のいく「鬼滅の刃」でした。
お母さん。
私はあなたのそばにいたはずだったのに、お母さんの体の事を守ってあげられず、本当なら今でもこの世で生きられたはずなのにこんな事になってしまって…

私は守るべきものを失い途方にくれながらもお母さんに守られてきたこの命を大切に、今を懸命に生きています。

生まれ変わったならば私に分かるような形で私のそばに現れて欲しい…そして今度こそあなたの命を守ってあげたい。
…ひろちゃんお母さん。