以前にも書きましたが、私の田舎では女子プロレスの中継がなく、ミミ萩原さんのプロレスの試合をリアルタイムで観た事がなかった私でした。
ただ、一度だけ、朝のワイドショーでミミさんの特集をやっており、自分の部屋にいた私でしたが、テレビのある部屋から、ミミさんの特集の音声が聴こえてきて、大慌てでテレビのある部屋に駆け込み家族と一緒に観た事があります。
その時にミミさんがインタビューで、「ボクシングの練習でスタミナを消耗しないように、鼻から呼吸する事を心がけるようになった事が、自分にとって大きなプラスとなった」と語られていて、当時、空手をやっていた私は「これは、参考になる」と思い、少し試してみたが、効果は絶大で、今もハードなスポーツをする時は、鼻で呼吸をするようにしています。
度重なる大怪我の為、一時は引退説等も囁かれたミミさんでしたが、根性でチャンピオン迄なられトップに上り詰めたのですが、人気絶頂の頃も先輩レスラーを中心としたイジメは壮絶で、「なんでこんなに、いじめられるのだろう」と毎日悩み続けられます。
この頃以前にも書いたデビル雅美の木刀攻撃で手を骨折し、その後も骨折した手を板で固定して、試合に出場し続けましたがデビル達を中心とした相手レスラー達の骨折した手への攻撃で3カ月も完治せず(ケガした手への攻撃はプロレス独特のストーリー的なもので無く、ガチだったようです)
この時に、手を骨折した為に受け身が取れないような状態で試合に出場し続けた事が、体への負担を倍加させ、繰り返し行われた脳天への椅子攻撃等(酷いときには椅子で顔面を殴っていた)で遂にドクターストップがかかり
、「このまま続けると車いすの生活になってしまう」と勧告され、鬼の女子プロレス幹部も受け入れ、引退をせざるを得ない状態になったのです
私は当時のプロレス雑誌でこの頃の記事を探して見つけたのがこの記事です。
記事には「腰の激痛がひどく、毎日マットに叩き付けられ脳天への攻撃により健忘症にもなってしまった、生まれ変わったらもっと丈夫な体でもう一度プロレスをやりたい」とミミさんの言葉がでており、読んでて辛くなってしまいます。
私は今でも、ミミさんの引退セレモニーの映像をよく観るのですが、裏の
恐ろしい事情を知ったせいで、余計にウルウルきてしまいます。
ミミさんの全盛期の頃は地上波で週3日も女子プロの中継が放送されミミさんの人気の凄さがケタ違いだった事を物語っているが、そのミミさんをリングで故意にけがさせるレスラー、面白がってわざと、対戦させる会社、そんな危険な試合を年間300試合以上をすれば壊れるのは当然である。
本来はスターであるミミさんを男子プロレスのように会社全体で徹底的に保護するべきである、それがプロレスの世界なのに、もっとミミさんを守ってあげればこのような結果にならなかった思うので悔しいです。
引退後のミミさんはダンスやミュージカルなどの舞台を中心に芸能活動をされ仕事も順調だったそうですが、それと並行して、身体障害施設や
老人ホームなどへ慰問したりしているちに、芸能活動より人の為に役立つ事をしたいと、社長に涙ながらに訴えたそうです。