「イムジン河」これ程せつない歌はあるだろうか?
悲しい曲は多いが、その多くは失恋ソング、たしかに失恋はつらいが、この曲の悲しみに比べたら
小さな事に思えてしまう。
元フォーククルセイターズの松山猛さんが学生時代、朝鮮学校で耳にした「臨津江」の曲の美しさに感動し、朝鮮学校の生徒に直接メロディーと歌詞を教わり、口頭で加藤和彦に伝えて曲が完成された。
詩の内容は、北朝鮮に住む韓国人が、リムジン江で南に向かって飛び立つ鳥を見て、何故私達は鳥のように南に帰る事を許されないのか・・・
本来は、フォークルのデビュー曲の予定が「帰ってきたヨッパライ」がデビュー曲となり、200万枚
のミリオンセラー、政治的配慮からこの曲は発売中止となっている。
代わりにだした「悲しくてやりきれない」は「イムジン河」のメロディを逆に辿って創った事を後に
加藤和彦さんが語られている。
曲の2題目は、原曲と正反対の歌詞の内容となっており北側からクレームがきている。
3題目は原曲にはなく、全くのオリジナルの詩となっている。
映画「ぱっちぎ」にも使われていた、個人的に映画は微妙(まぁまぁかな?)だが
この曲を聞くと、なんともいえず、やりきれない気持ちになってしまう。