
入道雲、ラジオ体操、セミの声、カキ氷。
こどもの頃は、一学期の終業式が終ると、地平線のず
っと先まで休みが続いているような気がしたものです。
一日の始まりは、ラジオ体操から。
スタンプが一つずつ増えていくとうれしかった。
「涼しいうちに宿題しなさい」と言われ、しぶしぶ
やった夏休みの日誌。
でも10分もしないうちに嫌になって、畳の上でごろ
ごろしたっけ。

午後からはいつもプール。
友達と、どっちが黒くなった?って 腕の見せあっこ。
夕方になると、野菜もぎ。
おかずはいつもなすばっか、いんげんばっか、きゅうり
ばっかのばっか料理。
定番は、なすとインゲンの田舎煮、きゅうりのつけもの。
そういえば、あんまりトマトって食べなかった。

お風呂からでると、ばあちゃんと蚊帳吊り。
緑の蚊帳の中は別世界。
蚊取り線香、うちわの風。
かえるの声が子守唄代わり。

あの頃、時間はゆっくりと流れていました。

夏の絵本といえば「まほうの夏」です
夏休みに入っても退屈していた僕と弟は
おじさんのハガキに大喜びして田舎にいった。
食物はおいしく虫取りも面白い。圧巻は海釣り。
友だちもできたよ。
僕たちをまっ黒にした夏休み―。
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