私は國弘正雄さんの「英語の話しかた」を英語学習の中心に据えている。國弘さんによれば、英語学習における要点は以下である。


 ①中学教科書の英語の只管朗読 目安は500回

 ②高校レベルの英文法 

 ③英米人との積極的関わり

 ④多読によって、文法の応用力を鍛える

 ⑤語彙獲得は コロケーションとシソーラスが要


 國弘さんは、高1で、冠詞の専門書を読まれていたとある。かなりの早熟である。また、高校生の頃は文法の勉強をしたが、プロの同時通訳者などとして活躍されるようになってから数十年、文法書を見ることはほとんどなかったといわれている。これは、かなり示唆的な発言である。文法文法といわれるが、高校レベルの英文法で十分であり、しかも英文法書を見直すこともほとんどないとおっしゃるのだから。

 

 上の5点のうち、私に難しいのは③である。それなりに知的な英米人と触れ合う機会はほとんどない。

 しかし、残りの4つはどうにかできそうである。


 TOEIC950、英検1級は、ただの通過点でしかないが、早く(できれば、40歳までに)通過したいものだ。

 


 今はまだ、英検準1級、TOEIC890, 工業英検2級だけれども、英語にはだいぶ金を使った。アルクの通信講座もふたつやった。


 とても金をかけた分、身についたとは言えないと思う。


 それにしても思うが、本は、「読む」ものを買わなければいけないということである。

 

 「積読」もひとつの読書などというのは、金持ちで堕落した人間の戯言だと思う。

 

 僕のように金もなく、時間もない人間は、「買う本」をそれこそ真剣に選ばなければいけない。

 「読む前」にいい本を知ることは難しいことである。しかし、真剣に悩んで本を選ぶことは、女性との付き合いにも似て、それこそ「飛翔」が必要である。だが、ただ「飛ぶ」だけではマズイ。正しい方向に「飛ぶ」必要がある。これには直観も必要だし、熟慮も必要である。大丈夫さ。きっとあってる。これまでだってそうやってきたんだ。偶然が出会いを作ってきたさ。


 


 


 20代も中盤の頃だったと思う。英語を勉強しようと思っていた。


 僕は、トヨタ系の工場で期間工を終えた後だった。トヨタにいたとき英語のことなんて考えてなかった。英語を勉強している同僚がいたけれど、工場で英語なんて使いもしないのにバカじゃないかと思っていた。英語を勉強せずに仕事にまい進する自分をかっこいいとさえ思っていた。


 もともとそれなりの進学校を出て、それなりの大学を出た僕にトヨタ系の期間工など耐えられるわけもなかった。契約期間のワンターム‐6か月で、トヨタ系列のその会社は辞めてしまった。


 そして、勤め始めたのは塾である。


 塾の話はまぁいい。ともかく僕は英語を勉強しようと20代中盤の頃、思ったのだ。


 英語を勉強し直そうと思ったとき、國弘正雄先生となんらかの形で出会った。

 

 國弘先生は「音読」ということを言っておられた。


 自分を振り返ってみたとき、英語を「音読」した経験などほとんどなかった。


 高校受験までの英語はそれなりに優等生だったかもしれない。なぜなら、愛知県の公立入試でも9割以上の得点ができていたから。


 しかしその後英語は全くふるっていなかった。転機があったかもしれなかったのは、駿台での伊藤和夫先生との出会いだった。しかし、伊藤先生の本を30冊近く買い込んだものの、結局消化することはできず、大学在学中に英検2級に落ち、TOEICは300点台だった。伊藤先生は、僕にとって神様にはなりえなかった。


 で、國弘先生である。「音読」という言葉にドキリとした。そうか。おれは、音読してなかったから、英語ができなかったのか。


 それからかなりの数音読したと思う。國弘先生の 中学教科書500回には遠く及んでいないと思う。


 でも、31歳になって、英検準1級、TOEIC890、工業英検2級 にまでたどり着くことができた。

 たどり着いて思うのは、英語力がそれこそ「まだまだ」だということ。

 そして、10年前と違うのは、英語を「もっと」勉強したいということ。


 これからどのレベルまで行けるかはわからないけど、英語の世界の旅はまだ続くと思ってるし、その旅を続けたいと思っている。