塾の講師で一番大変なのは、生徒がぐれてしまうことである。


 いうことを聞かなくなる。周りの迷惑も顧みず騒ぎだす、備品をいじくる・・。。


 今現在、私の手に負えないのはある一人を中心にしている。その一人を中心に、小学生二人、中学生二人くらいが、騒がしい。どう対処すればいいのか。非常に疲れる。


 今日は南山大学でTOEICの試験を受けた。TOEICは年配の方もいるが、大学生くらいの若い人が多いので今回で終わりにしようかとも思った。試験時間中は解くのがたるくて「帰りたい」の一心だった。帰り道、地元の楽器店に行ってギターの弦を買う。ギターはしばらく封印していたが、去年の春買ってしまって、買ってしまってからは毎日触れている。あの優しい、何ともいえない楽器店に包まれていたいとも思ったが、まぁ日常は忙しいので。中学生と思しき集団が楽器店にいたが、彼らがこれからどういう人生を歩むんだろう、と思わずにはいられなかった。


 5年間の塾講師生活の中で、手が付けられないほど荒れた生徒は8人だった。


 1)Aさん Bさんの場合


 Aさん Bさんは、二人とも吹奏楽部。部活は非常に強くて、東海大会で金賞を取るレベル。特にAさんはピアノ演奏を学校で任されるほどの腕前。

 ある時期から、化粧がおかしくなり、学校の勉強にも手を付けなくなった。学校からも目をつけられ、学校から電話をかけられても出ない、という状態になる。

 結果、Aさんは、市内でも最底辺の高校に、Bさんも底辺高に通うことになった。


 2)C君の場合


 C君は、運動能力抜群で、学年で一番足が速いくらい。サッカーを小さいころからやり、サッカーでも、強豪のクラブチームで目をつけられるほど。

 私が、ちょっと小ばかにした発言をしてしまったのを契機として、態度が非常に悪くなってしまう。

 私のことを「ゴリラ」と大声で叫んだり、校舎の外から罵声を浴びせたりするようになる。

 それまでおとなしく授業を受けていたのがウソのように、全く私の言うことを聞かなくなった。


 3)D君の場合


 D君は、野球少年で、小学校のときには、県でも公立小としては一位になるところまで行く。レギュラー。

 区で、ソフトボール投げをやって、一位にもなった。

 中学校では全く勉強をやらなくなり、塾においても、全く集中せず騒ぎまわるようになる。


 4)E君の場合


 E君はD君の友達。D君ほど野球に卓越しているわけでもなく、勉強もできない。D君と一緒になって

 塾で暴れまわった。


 5)Fさんの場合


 Fさんは、学校では勉強はトップクラス。大人の言うこともよく聞き、はきはきした性格だったが、

 中学入試半年前頃から、様子がおかしくなり、トイレに他の生徒と入り込んで話しこんだり、

 トイレのトイレットペーパーを大量にいたずらするようになる。大人の言うことも聞かなくなる。

 塾に来ているのに、ちょっと塾を出て、ショッピングセンターなどに友達と遊びに行ってしまう。


 6)GさんとHさん


 Gさんは吹奏楽部。Hさんはバレー部だが、二人とも、塾に話をしに来るようにしてきてしまう。

 ほかの生徒の迷惑などは一切考えない。


 以上を見ていると、1)2)3)4)のあたりは、明らかに私の責任もあったような気がしいてる。

 子供のナイーブな心を傷つけてしまったがゆえに、私のことを一切信用しなくなってしまったのだろう。

 5)は現在進行形でなぜそんなにぐれてしまったのかわからない。受験を前に偏差値が上がらない、

 過去問が解けないなどのことが、ストレス要因になってしまってはいると思うが、それがすべてだろうか。

 GさんHさんは直接原因はわからないが、私がもう少し厳しく指導に当たっていればそうはならなかったかもしれない。


 塾の講師というのは気疲れが非常に多いと思う。死にたいと思うことも多い。私がどれだけ持つのだろう。ある日突然、脳卒中などで倒れたりしないか、と思ったりもする。