5年間の塾講師生活の中で、手が付けられないほど荒れた生徒は8人だった。
1)Aさん Bさんの場合
Aさん Bさんは、二人とも吹奏楽部。部活は非常に強くて、東海大会で金賞を取るレベル。特にAさんはピアノ演奏を学校で任されるほどの腕前。
ある時期から、化粧がおかしくなり、学校の勉強にも手を付けなくなった。学校からも目をつけられ、学校から電話をかけられても出ない、という状態になる。
結果、Aさんは、市内でも最底辺の高校に、Bさんも底辺高に通うことになった。
2)C君の場合
C君は、運動能力抜群で、学年で一番足が速いくらい。サッカーを小さいころからやり、サッカーでも、強豪のクラブチームで目をつけられるほど。
私が、ちょっと小ばかにした発言をしてしまったのを契機として、態度が非常に悪くなってしまう。
私のことを「ゴリラ」と大声で叫んだり、校舎の外から罵声を浴びせたりするようになる。
それまでおとなしく授業を受けていたのがウソのように、全く私の言うことを聞かなくなった。
3)D君の場合
D君は、野球少年で、小学校のときには、県でも公立小としては一位になるところまで行く。レギュラー。
区で、ソフトボール投げをやって、一位にもなった。
中学校では全く勉強をやらなくなり、塾においても、全く集中せず騒ぎまわるようになる。
4)E君の場合
E君はD君の友達。D君ほど野球に卓越しているわけでもなく、勉強もできない。D君と一緒になって
塾で暴れまわった。
5)Fさんの場合
Fさんは、学校では勉強はトップクラス。大人の言うこともよく聞き、はきはきした性格だったが、
中学入試半年前頃から、様子がおかしくなり、トイレに他の生徒と入り込んで話しこんだり、
トイレのトイレットペーパーを大量にいたずらするようになる。大人の言うことも聞かなくなる。
塾に来ているのに、ちょっと塾を出て、ショッピングセンターなどに友達と遊びに行ってしまう。
6)GさんとHさん
Gさんは吹奏楽部。Hさんはバレー部だが、二人とも、塾に話をしに来るようにしてきてしまう。
ほかの生徒の迷惑などは一切考えない。
以上を見ていると、1)2)3)4)のあたりは、明らかに私の責任もあったような気がしいてる。
子供のナイーブな心を傷つけてしまったがゆえに、私のことを一切信用しなくなってしまったのだろう。
5)は現在進行形でなぜそんなにぐれてしまったのかわからない。受験を前に偏差値が上がらない、
過去問が解けないなどのことが、ストレス要因になってしまってはいると思うが、それがすべてだろうか。
GさんHさんは直接原因はわからないが、私がもう少し厳しく指導に当たっていればそうはならなかったかもしれない。
塾の講師というのは気疲れが非常に多いと思う。死にたいと思うことも多い。私がどれだけ持つのだろう。ある日突然、脳卒中などで倒れたりしないか、と思ったりもする。