死亡率100%!
ありがとうございます。お元氣さまです。
季節の変わり目は、天候の不安定さにつれて心身の調子も不安定になりがちです。
秋に向かうこのシーズンは、外に向かっていたエネルギーのベクトルが、
内側に向かいセンチメンタルになるようです。
キラリと光を灯してくれる素敵な言霊に出会うと、
忘れたくなくて記録したくなります。
2005年3月26日付けの朝日新聞、人生相談の記事から。
相談者は15歳の女子中学生(3年生)。
中2の夏ごろから、自分はいつか死んで、
この世から消えてしまうんだということを意識し、
怖くて不安な氣持ちから抜け出せないという相談。
創作家の明川哲也さんの回答が心に残って、
ストックしました。
以下、引用です。
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死生観というのは人生の数と同じだけありますから、
こういうふうに思いなさいと、あなたに強制することはできません。
ただ、ボクの場合を語ることはできます。
ボクもいつかは死んでしまうので、
出し惜しみはしないことにしているのです。
ボクはいつか死んでしまうので、使い切れないお金を
稼ぐために頑張ろうとは思いません。
ましてやお金のために人を悲しませようとは思いません。
ボクはいつか死んでしまうので、土地を巡って誰かと
争おうとは思いません。
あの世に持っていけるものなどひとつもないのですから、
争うぐらいなら笑っていようと思います。
ボクはいつか死んでしまうので、嫉妬やいらいらはやめました。
その分、空の色や鳥の声をしっかり受け止めようと思います。
ボクはいつか死んでしまうので、女の人とお酒が好きであることを
生きている今、宣言いたします。
ボクはいつか死んでしまうので、生きることの意味を
いつも考えていたいと思います。
鮮やかな一瞬に恋してます。
ボクはいつか死んでしまうので、わずかな才覚でも有効に使いたいです。
それで誰かに喜んでもらえたら、死ぬ時はきっと微笑んでいることでしょう。
父さん母さん、産んでくれてありがとう。
生きるって、途方もないプレゼントだったんだね。
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すっと心に入ってくるシンプルでまっすぐな明川さんの言葉に、
感動してしまいました。
鮮やかな一瞬に恋して、自分の才覚を有効に使う。
その積み重ねが死ぬ時の微笑みにたどり着くのですね。
以来、明川哲也さんの文体と感受性のファンになり、著書を読みました。
好きなことを堂々と宣言して、今日一日を喜んで生きよう!
ありがとうございます。