藤崎ひろみのありがとうの扉 -1211ページ目

死亡率100%!

ありがとうございます。お元氣さまです。


季節の変わり目は、天候の不安定さにつれて心身の調子も不安定になりがちです。

秋に向かうこのシーズンは、外に向かっていたエネルギーのベクトルが、

内側に向かいセンチメンタルになるようです。


キラリと光を灯してくれる素敵な言霊に出会うと、

忘れたくなくて記録したくなります。


2005年3月26日付けの朝日新聞、人生相談の記事から。

相談者は15歳の女子中学生(3年生)。

中2の夏ごろから、自分はいつか死んで、
この世から消えてしまうんだということを意識し、
怖くて不安な氣持ちから抜け出せないという相談。


創作家の明川哲也さんの回答が心に残って、
ストックしました。

以下、引用です。

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 死生観というのは人生の数と同じだけありますから、
 こういうふうに思いなさいと、あなたに強制することはできません。

 ただ、ボクの場合を語ることはできます。
 ボクもいつかは死んでしまうので、

 出し惜しみはしないことにしているのです。

 ボクはいつか死んでしまうので、使い切れないお金を
 稼ぐために頑張ろうとは思いません。

 ましてやお金のために人を悲しませようとは思いません。

 ボクはいつか死んでしまうので、土地を巡って誰かと
 争おうとは思いません。

 あの世に持っていけるものなどひとつもないのですから、
 争うぐらいなら笑っていようと思います。

 ボクはいつか死んでしまうので、嫉妬やいらいらはやめました。
 その分、空の色や鳥の声をしっかり受け止めようと思います。

 ボクはいつか死んでしまうので、女の人とお酒が好きであることを

 生きている今、宣言いたします。

 ボクはいつか死んでしまうので、生きることの意味を
 いつも考えていたいと思います。

 鮮やかな一瞬に恋してます。

 ボクはいつか死んでしまうので、わずかな才覚でも有効に使いたいです。
 それで誰かに喜んでもらえたら、死ぬ時はきっと微笑んでいることでしょう。

 父さん母さん、産んでくれてありがとう。

 生きるって、途方もないプレゼントだったんだね。

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すっと心に入ってくるシンプルでまっすぐな明川さんの言葉に、

感動してしまいました。


鮮やかな一瞬に恋して、自分の才覚を有効に使う。

その積み重ねが死ぬ時の微笑みにたどり着くのですね。


以来、明川哲也さんの文体と感受性のファンになり、著書を読みました。


好きなことを堂々と宣言して、今日一日を喜んで生きよう!


ありがとうございます。