近鉄特急の車窓より。



平城宮の復元も、この田園地帯によく似合う。


近鉄でこの風景に出会う度、
多部未華子ちゃんと玉木宏、児玉清が三つ巴で、夢中になった、「鹿男、あをによし」を思い出してしまう。

クライマックスは何と言っても、
この平城宮跡を疾走する近鉄、
マイ鹿(!笑)に跨って飛ぶ多部未華子、
御神鏡を投げる児玉清、、
テレビドラマだったけれど、原作の小説も面白かった、万城目学です。
原作では、綾瀬はるかの藤原先生は、男だった筈。
登場人物に宮都の名前が被さっているのも面白い。
児玉清は、確か小治田宮の小治田教頭だった、、


もとい、閑話休題。
初っ端から脱線してどうする爆笑



6月7日、土曜日。

何のためにここに来たかって、
「超国宝」展を観にきたのでした。

チケットは用意して来ていましたが、
土曜の朝ということもあって、
入場列の最後尾に着くと、ここから2時間と言われました。
ディズニーランドと思えば!


それでも結構列の進行は速い。
停まって待っている、ということはあまりなかったように思います。
少しずつ、だーら、だーら、と進みました。



鹿せんべいをもった観光客を群れをなして追いかける鹿さんが、
首を突っ込める高さの鹿せんべいのスタンドでは、
おねだりしません。
せんべいスタンドのオバサマに
コレは売り物じゃ!と
躾けられているのかしら、、、??


少しずつ伸びてきている角。



鹿さん、ハートのオチリを撮りたかったのですが、
列から逸脱する訳にもいかず、
うまく撮影できず。




やっと博物館前に。
実際には、1時間半くらいでした。





入ります〜ニコニコ



脱力観音と、真っ黒観音がお出迎え。


あ、失礼と仰らないで下され。
法隆寺におはす百済観音、私は脱力観音と呼んでいるのです。
スラリとした長身、薄い胸、少し丸まったお背中、水瓶を持つ、たらんと下げた手の向き。

チカラを抜きなされ〜〜
抜いていいのだよ〜〜〜

と言われて、許されている気がします。
そう感じた時から、私は「脱力観音」と
お呼びしておるのでござる。

あ、真っ黒観音は、そのまんまです爆笑
中宮寺の如意輪観音さん。



と、本物ではなく吊るされた幕の絵で
既に仏像への愛を語っていますが、
中も物凄い混雑で、大変でした。



中に入りました。
全ての展示を観ましたが、
個人的に心に留まったものだけを、
ここには記しておこうと思います。

まず、何と言っても、
この人です。

画像はネットより拝借しました

そう、脱力観音、正しくは百済観音です。
法隆寺で何度かお会いしていますが、
お会いする度、好きになります。
この方は、ルーブル美術館に一度、
それからコロナ禍が始まったまさにその春に東博に(結局お出ましにはなったけれど博物館はクローズしたまま誰もお会いできなかった、、)、
今回が3度目のお出かけとのこと。

この左手にお持ちになっている水瓶に、
お酒が入っていて、
この方は夜な夜なお酒を買いに行くのだ、
という話が明治の頃にあった、
というのを、
数年前ブロともよしやんさんの記事で知り(よしやんさん、勝手に引き合いに出してごめんなさい)、
なんてこの方にピッタリのエピソードなんだろう、と思って、
ますます好きになりました。

肩肘張って生きていかなくていいよ。

そう言ってくれていると感じます。




圓成寺の大日如来。

画像はネットより拝借しました

この方、奈良の柳生街道の古寺、真言宗のお寺さんにいらっしゃいます。
圓成寺さんね、お庭がとても素敵なお寺さんです。
初めて訪ねたのは、次男を喪った次の年の春浅い頃でした。
大和十三佛を、二泊三日で夫とふたりで巡礼した時、こちらのお寺に伺ったのでした。
13のお寺、どんなだったか、
この時はお参りするのに精一杯で、
幾つかしか記憶に残っていないのですが、
圓成寺さんのお庭、冬枯れから芽吹き始めの命の巡りが、心に沁みたのでした。

そこにいらした、この大日如来さん。
運慶のデビュー作と言われていますね。
詳しい説明は、専門家の方や、その他学術的に研究している方にお任せしますが、
心に深く刻まれたのでした。
何しろ、ガラスの向こう、仄暗くて、
メガネを覗き込むようにしなくては見えません。
そして、覗いた先に、
やっとその輪郭を認識できた時、
智拳印が強烈に印象づけられたのでした。

智拳印、
密教の根本におわす大日如来の独特の印相。
密教とは何ぞや?
空海が求めて受けて伝えた宇宙哲学。
私のイメージはその程度です。
でも、この大日如来を見て曼荼羅が心に浮かび、
生と死と宇宙がぐるぐる、
頭の中で涙と一緒に回るような気がしたのでした。

以来、圓成寺さんにも数回訪れています。
お庭と、この方にお会いするために。

博物館の良いところは、
お寺におわす時とは違い、
全方向から眺め回す(笑)ことが叶うところです。




その意味では、この方のお背中も是非、生で拝見したく、楽しみにしておりました。


画像はネットより拝借しました

京都、寶菩提院願徳寺の、菩薩半跏像。
当寺では、如意輪観音と伝えられています。

願徳寺は、京都で一番小さな拝観寺院と自らを謳っている、本当に小さなお寺さん。
西行桜で有名な勝持寺さんの、すぐ近くにあります。

初めてお会いした時の記事。
この観音さまとのご縁について、どうしても書いておきたかったのでした。

下矢印

私たち夫婦にとって、
この観音さまは特別な存在なのです。
いや、一方的にですよ、無論。

「凛とした観音さまが1200年皆さまの願い事を待っておられます」

ご門や塀に貼ってあったこの言葉、
この寺にお参りする度、
迎えられている、という気持ちになります。


お寺でしかお目にかかったことのない観音さま、
博物館にいらっしゃるからこそ、
あらゆる角度から拝させていただきました。
この観音さまの絵葉書を持っていますので、後ろ姿も存じてはおりましたが、
実際に見てみて、お背中の雄弁さに驚きました。
肩から背中の盛り上がり、緩くクロスした流れるような天衣、
後ろ姿から、この背中についてきなさい、
と言われているようにさえ感じます。

きりりと引き締まった美しいお顔、
何事も見逃さない、
しかし真実まできっときちんと見て下さる黒曜石の瞳、
惚れ惚れするお顔です。

かなりの人混みでしたが、行きつ戻りつ、展示室を行き来して、
最後博物館を出る前にも、また戻ってご挨拶しました。




この他にも、真っ黒観音さまや七支刀や、
沢山の私たち人類の宝というべきものが
展示されていました。

ほぼ4時間、じっくり鑑賞しました。
さすがにお腹が空いて、
博物館からよろよろと(笑)出てきたのでした。


畏まり座りがお上手な鹿ちゃん。