私は、「食べる」ドラマが好きです。

以前、前の職場でその話をしたとき、
「くだらないなぁ」と皮肉っぽく笑った男性がいました。
主義も主張も文化もないから、ですって。
(いや、どれもちゃんとあるにはあるわよ、論争しても勝てないけど。食の文化人類学は深いんだゾ、知らないのかー物申す)


そう言われれば、そう、
そうなんだけど。


健康的に大きな口を開けて食べものをパクリと食べる、その表情を見るのが、私はとても好きなのです。

おいしそう。
しあわせそう。

と思うのです。



で、いま放送している「食べるドラマ」について、ちょいと感想など書いてみようと思うのでござる。




ご存じ、
『孤独のグルメ』

今再放送しています。
どれも皆覚えていますが、
やはり見てしまいます。
井之頭五郎さんの、あの食べっぷりが好きなの。

そしてね、出てくるお店が全て本物、お店のチョイスもリアリティがあります。
普通に、気取らずに、庶民が入るお店です。
決して高級レストランではない。
働く人の、普通のランチ。
普通の晩ごはん。
私も明日行くかもしれない。

そしてあんなに気持ちよくぱくぱく、
「俺は羊を襲うオオカミだ!」なんてジンギスカン食べながらガオ〜って吠えたり。
気持ち良い食欲の爆発を見ていると思わずニヤニヤしてしまう。

この番組は、音楽も大のお気に入りです。
特に、食事が佳境に入ってきたとき、ターボかけるように曲調がアップしますが、あの曲が好き。
ちょっとずつ、シーズンによって曲違いますが、雰囲気は同じですね。
サックスも良いし、ギターも泣いてます。
久住昌之さん、最高だわ~ニコニコ




『晩酌の流儀』

このドラマ、食べるドラマだけれど、
結論から言うと、私にとっては残念なドラマです。
主演の栗山千明扮する井澤みゆき、彼女の食べ方が私は気に入らないのです。
(個人の感想ですよ)
口の中に食べ物をいっぱいに入れたままビールを流し込んでそのままもぐもぐ、
きっとコレがいい人もいるのでしょうね、
でも私はこの食べ方飲み方が品下れる気がして嫌なの。
演出の指示なのでしょうけれど、栗山千明さんに似合わないよ。。

しかも。
物凄く設備の整った素晴らしいキッチン。
6時に職場を出てスーパーでお買い物、お風呂も終えて、あんなに沢山の酒肴を手際よく美しく料理して、、
恐ろしく現実感が欠如している、と感じます。
あんなに透明なほどカッコよく洗練された暮らしができるもんだろうか。
彼女の部屋にはゴミ箱がないような気すらする。
ついでに言うときっとお手洗いもない。
リアリティの無いドラマはやはり説得力がないの。



『居酒屋新幹線』

これは、フツーに見てフツーに終わります。
眞島秀和さんの飲みっぷりはなかなか良く、
実際のお店でテイクアウトしてきたアテもなかなかよろしい。

しかし、出張先にまで、カトラリー一式はともかくとしても、冷酒用のグラスを持ち歩く、というのはちょっとないかなー、と思います。
新幹線内で、あそこまでテーブルセッティングして飲食したら、目立ちすぎてやりにくいだろうという気もします。
(隣の席はいつも必ず空席。隣がいたらああは飲めまい。)

でも、2.3年前からずっと、なんとなく見てるけれどニコニコ





『作りたい女と食べたい女』

「人とごはんを食べる大切さ」というのが
とても気持ちよく描かれていると思います。

食を通して、LGBTなども描かれているのだけれど、
何よりもね~、西野恵未扮する春日さんの食べっぷりが良いのです。
もうね、これだけで全てOKですわ。
あんなに大きな口を開けて幸せそうに食べる、見ているだけで私が幸せラブラブ





で、私も大きな口をパカッとあけて、ぱくぱく食べる訳なのでござる。