昨日、ブロともさんの記事で思い出した、

『ヒョーショージョー!』

私以上の年齢の方は多分知っていますよね。

「大相撲」「パンアメリカン航空」
それで一瞬で思い出しました。


物心ついた時から場所中のお相撲はテレビでいつも見ていました。
大鵬は勿論知っていますし、柏戸、清国、若乃花や貴乃花(ご兄弟ではなく、ね)、輪島、琴櫻、魁傑、高見山、、、

花籠部屋の力士が好きだったりしたっけ、、


でも、千秋楽の取り組みまで熱を入れて見たあと、表彰式がつまらなくてね爆笑

けれども待っているとそのうち、
パンナムのおじさんが羽織袴で土俵に上がるのです。

アメリカの人だけれど、小柄な方で、あの大きなトロフィーを誰の助けも借りずに力士に渡していた姿(観客がいつも掛け声をかけていましたよね?)、それからご当地の言葉で表彰状を読み上げる姿、テレビで見ていても
その場の観客のワクワク感がこちらにも伝わってきました。

確か一回、土俵上でトロフィーを授与しようとしてトロフィーごと転びましたよね?


大人になるにつれ、だんだんお相撲を見なくなり、そんなことも忘れていました。



どんな人だったのだろうと、さっき、ググってみました。

デビッド・ジョーンズさん。

1915年生まれ、あの表彰は、1961年から30年間やっていたそうです。

能や歌舞伎にも興味を持ち、とりわけ相撲には仕事のポジションで観戦してから強くひかれ、パンナムが賞を取りやめようとしたとき熱弁をふるって、結果継続された賞の表彰役として登場することになったのですって。
高見山(ハワイ出身の力士です)の表彰の時は、ヨーロッパでの会議を中座して飛んで来たそうです。


『兼高かおる世界の旅』をTBSと企画したのはこの方だそうです。
勿論、航空会社の海外旅行促進活動の一環でしょうが、戦後の日本人の、世界を把握する感覚を随分変容させた番組だったと思います。

日本のオリンピック誘致にも大きく貢献されたと書いてありました。


何というか、、、

ただ面白い日本好きのおじさん、として記憶の底に沈んでいたのですが、
こういう方に助けられて今の日本は存在していたりする。
1ドル360円の時代、世界へ繋がる何かを見せてくれていたのでは、という気がします。

無論、アメリカの経済的政治的なストーリーはその後ろにあるのだろうけれど、
ちらっとググっただけですから無責任ではありますが、ジョーンズ氏個人の活動は、私たち日本人に訴えるものがあるように思います。






どこかに、何かに繋がる生き方ができたら、いいですね。
例え誰にも気づかれなくても。