11月24日、奈良での2日目、最終日です。
ソーメン街道で遅いお昼をいただいたあと、長岳寺を訪ねました。

少し鄙びた雰囲気のお寺です。


高野山真言宗。
もう10数年前に、このお寺にはお参りしました。
いや、したのですが、実のところ、私はよく覚えていません。

大和十三仏、こちらは第4番でしたか、普賢菩薩が霊場巡礼の仏様にあたります。
あの時は3日で十三仏の巡礼を全て終えたのでした。
寒い寒い、真冬だったと思います。
春になったら、どんなにか桜が美しいことでしょう。

こんなに広いお寺だったとは思っておりませんでした。


ちょうど、大地獄図絵、というのが公開されていました。
本堂からお庭の方に向かって、撮影させていただきました。

こちらのご本尊は、阿弥陀如来さま。
観音様と勢至菩薩様との、来迎の三尊トリオです。
ここの阿弥陀様、日本初の玉眼をお持ちなのですって。
玉眼と言えば、慶派が有名なので、てっきり鎌倉期のものだと思っていたのですが、平安期、この阿弥陀様のお目に使われたのが最初だそうです。
花芽がついています。

紅葉、見事です。

10数年前の大和十三仏巡礼でお参りした普賢菩薩さま、今回改めて拝観して、驚愕でした。
(この方を覚えていないなんて、余程の傷心だったのかと思われます。)
菩薩様は金箔に包まれており、沢山の救いの手をお持ちで、それも大変美しいのです。
ですが、素晴らしいのは、その下の、無数の象との一体感です。
大きな白い象、そして更にその下に無数の象が支えている、そんな台座にお座りになっていらっしゃるのでした。
お庭には、静かに石仏が。




大きな池を廻るようにお庭を散策することができます。
浄土式庭園。
つまり、池を挟んでご本堂のある方がお浄土という訳ですね。

お地蔵様が、子どもを抱いていらっしゃいます。

あの時は、子どもを守ってくださるというお地蔵様に、なぜ、なぜ、と問いかけずにはいられなかった。

今の自分の心が穏やかかというとそうでもないのですが、嵐は凪いでいます。
この斜めになった松は、中身のない、つまり、虚になった樹皮だけの姿ですって。
それでありながら、樹齢450年!


鐘楼で、鐘を撞かせていただきました。
優しく撞くように、というお寺もありますが、私は全身で撞きます。
自分がここに来たことを存在の全てで伝えたいので。
図らずも、ここでも多くの時間を過ごしてしまいました。
しみじみ、美しいお寺なのです。
もう1ヶ寺回る予定でしたが、既に夕方で、切り上げました。
近鉄奈良へ戻って車を返し、行基さんにご挨拶です。

また来ます。
またね、行基さん。