11月5日、金沢弾丸旅行2日目です。
近江町市場のランチから、再び兼六園方面へ向かい、まずは尾﨑神社へ。
前日にお参りした天徳院に祀られている珠姫の息子、前田家4代当主の前田光高が、曾祖父の徳川家康を上野寛永寺から勧請して祀った神社です。
金沢東照宮と呼ばれたのは、家康を祀っているからでしょうね。
豪華で美しい社殿だから、という解説もあるようですが、その豪華で美しい社殿は家康を祀っているから。
ここの社殿は、国の重文です。
確かに、美しくて、きらきら輝いています。
赤くなっていない楓もなかなかいいんじゃない?
緑とはいえ秋なればこその、若干スモーキーな楓と朱塗りの社殿は、なかなか良いコントラストです。
前田家の徳川に対する思い、考えは、複雑なものがあったでしょうね。
戦国から徳川の世を生き抜くために、飲み込んだり目をつぶったこともたくさんあるに違いありませんから。
珠姫の苦労を思うと、その息子の光高は、どんな気持ちで家康を祀ったのでしょう、と考えてしまいます。
自分の母親は、家康の孫ではあっても、徳川と前田の狭間で気苦労が絶えなかったこともよく知っていたでしょうが、これも前田家生きる道、と思ったか、それとも曾祖父への畏敬の念にあふれていたか、私などでは知る由もありません。