紆余曲折を経てリメイクされた、
映画『ロボコップ』
を観てきました。
結果・・・・56点!くらいかな?嫌いじゃないのよ、でも、あなたには難点が・・・ってな感じですヽ(;´ω`)ノ
お話の筋は、マーフィはデトロイト市警の熱血警官。街の巨悪を追い詰めていたら、トラップを仕掛けられて瀕死重篤に。五体も満足じゃなくなったマーフィに目をつけたのが、紛争地帯でロボットによる治安維持で業績を上げているオムニコープ社。
コープ社は、6000億ドル市場のアメリカに治安ロボを入れるため、ロボットに対する米国民の悪感情を取り去ることの出来る手段としてより親近感を抱かせるロボットの投入を計画しており、そこに運悪く現れたのがマーフィだったのだ。
自らの意思とは関係なく機械の体で蘇ったマーフィ。始めはコープ社との関係も良好だったのだが、人間としての自我や感情を残したままロボット化したマーフィは次第に社の思惑から外れた行動を取るようになり、ついには2階級特進扱いで利用してやろうじゃないかなどと画策される羽目に!
ズタボロのマーフィは家族の絆と人生を取り戻せるのか!?温室に隠れた資本主義の豚に今、正義の銃弾が突き刺さる!
ってな感じです(`・ω・´)ゞ
ロボコップ、懐かしいですね~。1987年に公開された巨匠ポール・ヴァーホーベン監督作、ピーター・ウェラー主演の反暴力ヒューマンドラマであり、印象的かつ重厚な音楽、圧倒的強さのロボコップ、そしてトラウマになるようなハードなバイオレンス描写に、当時は洋の東西を問わず熱烈な支持者を生み出した記念すべき第一作目。明石家さんまもロボカッペとかやってたし、アニメや玩具展開もして、結構なムーヴメントになったんですよね。
その再来を狙ってリブートされたのが本作な訳ですが、アホっぽいロボコップのデザインから感じるほど駄作ではありません。
製作のソニーがいかに本気かがよく判るのがキャスティングで、マイケル・キートン、ゲイリー・オールドマン、サミュエルのオジキ、その上ジャッキー・アール・ヘイリーまで出ているという、我が目を疑う実力派の競演仕様となっております。馬鹿な話をしっかりした映画にするためのアプローチとして大変正しいですね(^-^)/
主演のジョエル・キナマンもいい仕事してましたが、ベテランのキートンとオールドマンがやりあうシーンはゾクゾクしますし、やはり演技が素晴らしいです。また、強烈なアクセントとして、サミュエルのオヤジがオープニングから最高にやってくれますwwwwヘイリーは最高の演技をしてたけど、脚本に飼い殺されてましたがね・・・
黒いロボコップの敵役に初代バットマンのキートンを持ってきたり、アベンジャーズ長官のサミュエルオジキを持ってきたり、本作に限らず、最近のヒーローものはそういった趣向とか意趣返しが多いですな、楽しいからいいのですが。
監督は色々あった末に、以前レビューさせて頂いた『エリート・スクワッド』を撮ったブラジルの気鋭ジョゼ・パジーリャが務めることに。しかし、これは本作にとっては災い転じて福となった幸運な人選でしたな。
戦争の中死と隣り合わせで育ったヴァーホーベン監督と、犯罪と死がそこここに溢れているブラジルで育ったパジーリャ監督。環境が近かった様に思われる二人の監督の『暴力に対する嫌悪』は、本作を観る限りかなり近い感覚であったのではないかと思います。だから、ロボコップの最重要要素である『バイオレンスによる非暴力の訴え』がしっかり受け継がれています。これが無かったらロボコップじゃないし、作る意味など皆無だったと思います。
緊張感や不安感が張り詰めた画面を作るのも得意技ですし、今となってはこれ以上の人選は考えられないほどです。オリジナルに対する尊崇の念もたっっっぷり詰まっており、監督と本作に対して非常に濃~~~~い好感を持てるのですが、難点も幾つか
デトロイトが舞台なんですが、ホンダやトヨタの小型車がやたら走っていて、ちょっとアメリカに見えないんですよねwwww現在でも財政破綻を繰り返しワーキングプアが拡大しているデトロイト、映画の舞台である2028年には日本の軽自動車と小型車の中古ばかりが走っていても全くおかしくないのですが、2014年の今観ては、ここはどこの国?(^▽^;)という違和感しかないです。
他国の監督が初めてハリウッドで映画を撮るといやに異国情緒に溢れた米国になる、という定石通りと笑って観ることも出来るのですが、コープ社等のインドアを舞台にした場面と外に出て街を舞台にした場面とで近未来感に物凄い違和感が生じており、そのまとまりの無さがSF映画としての本作の格を下げてしまっていると思います。
さて、そんないい部分もたくさんあった本作ですが、どうしても駄目な部分ももちろん多々あり、最終的には残念だな~(><;)な映画になってしまっています。
決定的な部分では、とにかく脚本が駄目です。昨今のヒーローものに合わせロボコップ=マーフィと家族のドラマに比重を置いた内容になっているのですが、そのせいで『悪を葬る』部分の爽快感と納得感が大きく失われてしまっています。各登場人物の掘り下げも不足も、そんな傾向に拍車をかけます。
中途半端に一つのドラマに時間を掛けてしまった為に全てが中途半端になってしまっており、上映時間がかなり長く感じられます。
ヒットを望んだ作品なのに、なんでもっとちゃんとして人に書かせなかったの!?
そして最大の駄目部分は、ロボコップの強さを印象付ける描写が無いことです( ̄* ̄ )
旧作のロボコップは、動きは鈍重でも圧倒的に強く、こいつに睨まれたら死しかないという重厚さをまとっていました。しかし、本作のロボコップにはそれが無い。
時代に合わせ走れるようにしたのはいいのです。ですが、まるでゲームのようにただ走っているだけなので、アクションシーンの迫力アップにも貢献しない、被弾していて何の回避にもなっていないからロボコップの強さのアピールにもなっていないと、本当に全く意味が無いのです(TωT)
あと、使用する武器のチョイスが大間違いね。サブマシンガンなんてロボコップの武器じゃないんですよ!旧作のバララッ、バララッと弾が一点に集中して吐き出され高い破壊力を生む銃、あれは比類なき破壊力と共にロボコップの射撃の正確さも現す必須の武器だったんですよ。一撃で破壊出来ずに弾をばら撒くロボコップなんてあかんのですよ。
と、いい部分も駄目な部分もほぼ半々にあるような本作ですが、最終的にここからのシリーズ展開は厳しい出来でしょう。まず赤字だろうと思われた予想から、本国公開3週間後ぐらいで採算ラインは突破したしたのですから御の字じゃないですかね。
あくまで僕の感想ですので・・・
次にリブートする時は、思い切って2100年代辺りの設定にして、敵たる犯罪者もサイボーグ手術してるのに圧倒的に強いロボコップとか、それくらいの設定にした方が面白いと思います。