アミダサマ (新潮文庫)/沼田 まほかる

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先日読んだ「九月が永遠に続けば」よりもホラー寄りの作品っぽかったので、その筆力でいかなる恐怖を紡ぎ出したのか期待に胸膨らませながら読み始めました。
なかなか良かったです。猫が◯◯までは純度100%のホラーでしたね。そのあとは・・・そうですね、モダンホラーのお手本みたいになります。超常の恐怖から日常の恐怖へと申しますか。まあ、全く普通では無いのですが(^_^;)
特筆すべきは、沼田先生が作る空気です。霧雨降り続く梅雨のじっとりとまとわりつく不快なヌメるような空気。そんな日本土着の密度の高い、重さを伴うような空気。それが作品全体を覆っています。この空気が凄いんですよね・・・(; ・`д・´)…ゴクリ
沼田先生は非常に興味深い経歴の持ち主でいらっしゃるんですが、「僧侶」も経験されてきていることに起因するのかなーなんて勝手に想像したり(∀`*ゞ)
ともあれ、今作は作家としての持ち札を一枚、力一杯叩きつけてきた感じですね。次はどんなカードを見せてくれるのか楽しみにしながら、僕は未読の過去作へ移りたいと思います。
あくまで僕の感想ですので・・・