今日の夕方、職場で地元のTVニュースを偶然聴いた。

熊本ラーメンの老舗(株)「桂花」が 民事再生法適用を申請に我が耳を疑った。


桂花ラーメンは昭和30年6月創業の熊本ラーメンの老舗のひとつである。

昭和43年には早くも東京都新宿に出店。

今なお根強い人気を誇っている筈だった。

個人的に、振り返れば私がラーメンを好きになったのは、最初はインスタントラーメンで、いつもどこでも食べられる「味千ラーメン」は今から30年前の私には、貴重なラーメンだったし、「桂花ラーメン」の太肉麺(ターロー麺)は贅沢なご馳走だった。


中太の少し硬めのストレート麺に白濁した豚骨スープにマー油がかかり、豚肉を太く切り落とし、それに合う生のキャベツに卵のトッピングが目を閉じれば浮かんでくる。

平成に入って、食の体験型テーマパーク、フードパル熊本への投資が経営を圧迫した一因であるらしく、更にラーメンブームで他のお店に客足が流れて、経営陣にとっては断腸の思いでこの決断を下したのであろう。


今やいろんなラーメン店の情報が簡単に手に入って私自身いろんなお店に目移りしていたが、ラーメン好きになった原体験のこのお店のこの結果をとても残念に思うし、何らかの形で「桂花」が存続してくれる事を切に思う。