備忘録No.37
教育書専門の出版社に身を置いて、営業としての最大の仕事は、全国の得意先(書店)への情報の提供で、その地域の教育委員会の情報や文科省の動向を伝え、教育現場にどの様な本が必要かを伝え、販促をする事でした。大手のチェーン店の書店でさえも専門的知識を持っている担当者は皆無に近い為、我々出版社の情報が頼みの綱であった事は確かです。正確に情報を伝えることが大事でしたが、その情報をいかに販促に繋げるかのマーケティングが、何度教えても出来ない部下には苦労させられました。
同じ教育書専門の出版社で構成された会では、年に一回地域を決めて、その地域の書店さん全部の担当者等に集まっていただき研修会を開催しました。ライバル書店の担当者や店長どうしの情報交換もしてもらい、学校現場への共通のイベント開催の企画をしていただいたりし、教育書の販促に力を入れました。
会で研修委員長を拝命し、地域の書店を一堂に介して研修を開催する企画を提案した際、会のメンバーからは反対の意見が大多数でした。それまでの研修では、各書店ごとに研修を実施する事が通例で有り、一堂に介するには、各書店の経営者から参加を拒否されるのではとの心配からでした。
しかし、案に図らんや殆どの書店から参加表明を得られました。一件だけ、高松に本社を持ち、全国に直営とフランチャイズ店を約300店舗を展開しているMY書店だけは最後まで参加を拒否されました。
はじめて地域の書店を一堂に介して開催したのは札幌で、札幌だけでなく、小樽や旭川の書店からも参加が有り、40人ほど参加されました。これはこれで人数が多すぎ、充分な意見交換が出来なかったと言う反省がありました。
出版業界に入る前は、アパレル時代に転勤で九州地域は全県まわり、マーチャンダイザーの時に札幌支店や大阪支店での展示会の際に、その地域のを回るぐらいでしたが、出版業界に入ってからは、国内全国をくまなくまわる事ができました。