県庁でミツバチ8万匹飼育作戦 蜜は庁舎内食堂へ 栃木
県の木であるトチノキの蜜をミツバチに集めてもらおうと、栃木県は28日から県教委などが入る県庁南庁舎2号館(宇都宮市本町)の屋上でミツバチ8万匹の飼育を始める。福田富一知事が22日の定例記者会見で明らかにした。県養蜂組合とも連携し、開花期間の1カ月間で20キロの蜂蜜を採取する計画だ。ハチミツは、庁舎内の食堂やレストランで利用するという。養蜂業者と自治体による、同様の取り組みは全国でも例がないという。
新事業は「県庁でみつばちを飼おう!プロジェクト」。福田知事は会見で「県産ハチミツとして栃木の地域ブランド化が進み、養蜂業に対する理解促進にもなることを期待している」とアピールした。
県畜産振興課などによると、9階建ての庁舎の屋上に二つの巣箱を設置。ミツバチの行動範囲を300メートルから1キロ程度とみており、庁舎周辺で育つ170本のトチノキが対象になると想定している。
同課によると、07年1月1日時点の県内の養蜂家は66戸。生産量は、05年度は7万8千キロで関東地域ではトップだったものの、天候に恵まれなかった06年度は1万1400キロに落ち込んだ。都市化や平地林の減少などでミツの採取場所が減り、中国から輸入される安価なハチミツが増えるなど状況は厳しいという。
市中心部でミツバチを飼育する「危険性」については、「意図的に攻撃しなければ人を刺す心配はない」(同課)としているものの、期間中は県職員と同組合員がミツバチの活動状況を「監視」するという。
この記事は朝日新聞社の記事をそのまま掲載させていただいております。
ミツバチが蜜を採る県庁前のトチノキ並木=宇都宮市本町
