わんころのんのブログ -12ページ目

千歳の立ち姿


千歳の立ち姿


身をよじらせながら
空に向けて手を伸ばす

伸ばし
伸ばして
伸ばし続けた

やがて
他の誰も真似できない
イマノカタチが残された

こうなる事が決まっていたのか
こうなる事を意図していたのか

主体と客体
まなざしの相克

無秩序


無秩序


空間に無秩序に張り巡らせた血脈
時と共に空に枝を走らせ続けた自由の造形

寒風の中
ソラは藍白く
彩乏しく寒々としている

やがて訪れる目覚めの時

時の秩序に誘われ
わずかな間
所狭しと可憐な小華を咲かせ
ソラは頬を薄紅色に染める

退魔の視線(不屈)


退魔の視線(不屈)


力強い意志と不屈の気迫
凛とした立ち姿
時の果てまで見透かす視線

その形相の全てが
災いを睨みつけ 祓い退ける

もたらされるであろう
多くの過ちや失望でも
不条理や理不尽さでさえも

低い呻りと共に
己が牙を剥いて 祓い退ける

透きとおる


透きとおる


陽に透かされ映された
その緻密に創られた構造は
繊細さと力強い指向性を兼ね備え
潔くも神々しく凛とある

強い日差しに晒されて
その身を透かされても

いままでも これからも
枝を伸ばし 幹を太らせ 葉をつける
何の疑義も持たず
本質たる姿に忠実にあろうとする
遠大なる系譜と理の中に
ただ あるがために

夕暮れ前の鳥居


夕暮れ前の鳥居



子供たちの遊ぶ声が一つ二つとなくなり

車のヘッドライトが灯りはじめ

街はやがて夜を迎えようとしている


大通りの先

人影少ない聖域では

夜の帳と共にその結界をあらわにし

清めの時を迎える


神木は妖しさをまとい

社は多くを語らない


風に揺れる紙垂を見つめていると

胸の奥から染み出た濡羽色の羽音に

今日という一日の過ぎ去りしを知る