2024年4月8日(月)夜の部 新宿歌舞伎町劇場にて大衆演劇を見てきました~。
劇団夢道。初見です。
劇団夢道は、2024年1月に生まれたての劇団さん。座長は姫錦之助さん。九州の名門劇団(たぶん花車)出身です。お父さん・弟さんも役者さんだそうです。
私は大衆演劇を見始めて日が浅いので、どの劇団もほぼ初めましてでして、何十年続いた老舗劇団だろうが3か月前に出来た劇団だろうが関係なくレポで~す
さて、今日はイベントがあり、舞踊ショーのラストショーは浪曲師さんとのコラボ企画で「節劇」というものがあると知りまして
何気に3月からこの日は来ると決めていました(芝居はなんでもいい)
節劇は別タイトルでレポします。
以下、役者さんの敬称を省略させていただきます。
芝居:花かんざし
非モテのおとぎ話みたいにコミカルに演じられていました。最後はホロリと。
配役
源:姫錦之助座長
八重:姫天花
弟分:姫海老之助
悪人:大和あつし(月間ゲスト)
医者:三代目藤ひろし(ほぼ月間ゲスト)
八重の姉:姫ほたる(?)
あらすじ(ネタバレあり)
盲目のお八重は、目が見えるようになる薬を買いに行くため、姉に同行してもらい旅路へ。道中、お八重が姉の元を離れた時、悪人に姉を殺され、薬の代金を盗まれてしまう。
戻ってきたお八重は、姉が殺されたことを悟り、その場にいた源に泣きつく。
源はお八重の世話をするうちに恋をしてしまう。お八重に顔を触らせて欲しいと言われ、源は顔の右側にアザがあるため躊躇っていた矢先、弟分が困り顔でやってくる。
弟分を助ける代わりに、自分の身代わりとして顔を触らせて欲しいと頼む。
お八重の目の薬を調達できそうな矢先、お八重に恋をしてしまった弟分は、花かんざしのプレゼントを密かにお八重に贈り、弟分がお八重に抱く恋心が源に発覚する。。。
お八重は、男の美しい顔を選ぶのか、男の真心を選ぶのか‥‥。
感想(ネタバレ)
盲目芝居や顔のアザをメインにしなかったので観やすかったなって印象です。
「花かんざし」たまに見かける演目で、ネガティブな意見を読んだことがあるので、ハードルは下がってました。
喧嘩屋五郎兵衛と話は似ていたけど、花かんざしの方が登場人物への愛着がわきやすいです。(喧嘩屋五郎兵衛の話は私は好きじゃないです)
行きがかり上、若い女性のお八重と暮らすようになる源さん。
非モテの夢物語シチュエーション、はじまりはじまり~。昔は男性客も多かったのでしょう~。
お八重が7日目にやっと話すようになったのは曲がり角が急。泣いてばかりだったけど最近やっと心を開いてくれるようになって打ち解けてきた、などのお八重の心情の伏線があるといいな~。
顔に触らせてというお八重。
非モテの胸キュンそんな台詞、男の妄想でしかないと思うけど
あっ・・・・。自分の顔にはアザがあり、顔のゴツゴツに触られちゃうと、気味悪いと感じて自分が嫌われちゃうかもという自信の無さ発動。そうだよね・・・・。
盲目のお八重には行動の選択肢がないので、ネガティブ要素は知られたくないよね
なにより・・・・。自分が拒否されるのが怖い。
だったかなぁ・・・・。お八重を不安にさせたくないという優しさの部分は台詞では表現してなかった気がするけど。
弟分に自分の恋心を話す源。
非モテの青春錦之助座長のコワモテがキュートに語る恋心
源と弟分の身代わりのため、ドタバタ打ち合わせで笑わせ身代わりは声でバレないように「おじさん」として、口がきけない設定とした。
ここで源の表情を見るべきだったのに見落としてしまった!私はヌルかった。
場面転換、
世界のナベアツに寄せてきた謎のお医者さん登場
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すごい商売上手、ご子息が九州の有名大学に入学されるだけあるっおめでとうございます息子18歳の旅立ち | 藤ひろしの闘魂ブログ (ameblo.jp)
話が前後しているかもしれないけど、お八重が私をお嫁さんにしてとまさかの愛の告白
非モテの夢物語、片思いの女性から告白されるいや~いくらなんでも無理あるよ~。夢オチかと思いました
さて、値引きされた薬代の5両を、本日のゲスト浪曲師の奈々福さんに借りに行く源さん。
源さんが薬代を調達している最中、弟分は、兄貴分の片思いを知りつつ自分の恋心を抑えきれず、お八重に花かんざしのプレゼントを持参してやってくる。
お八重は、「おじさん」からの花かんざしだと思い、プレゼントのお礼を言う。
ちょうど帰宅する源。お八重に何するんだぁ~と八重の頭に付けた花かんざしを放り出す源。取り繕い、花かんざしはとりあえず源の頭に仕舞って外へ。
兄弟分の盃は水だっ決闘しようとする二人。
弟分は、「女性は美しい顔が好きなんだ!(兄貴は顔のアザがあるから女房を持たないといっていたじゃないか、の台詞が伏線となっている)」
源は、「女性は男を真心で選ぶんだ!」という内容の台詞を言う。
私には、とても分かりやすいシーンでした
非モテの夢。女性は男を見た目で選ばないと信じる!
私は正解だと思う限度は人それぞれだけど、女性は男性を見た目だけでは選ばないと思う。役者も顔だけだと最初は良くてもネ、なんらかの技術・魅力がないとね~。
省略するけど悪人がまた出てきてチョッカイを出し、源が悪人を斬る。
目が見えるようになったお八重が登場。
お八重は、弟分を源だと思い、駆け寄る
花かんざしが、源の頭に付いていたから・・・・。
色んな「花かんざし」のストーリーがあるようですが、
私は「お八重が選ぶ」バージョンが好きだなぁ~説明不足はあるんだけど、言えなかったんだなぁ~って納得できた。
カッとなる源(怒るのよくないよ)だけど、
思い直して「おじさん」としてお八重が弟分と結婚して出産して子育てをする、そういう幸せを願い、自分は身を引く
この心情を「口が利けないおじさん」なので、錦之助座長が身振り手振りで精いっぱいお八重に幸せになれと伝えるところが泣かせます
最後、お八重は「おじさん」が源だと気が付き絶叫するも、弟分が強引に連れていく。
あれ、なんで強引に連れていくんだったっけ?悪人が蘇生したからだったかな。
お八重が「あれ?もしかして?」と退場する方が好きかな~。
源は瀕死の悪人に斬られ、悪人と共に絶命し、幕。
私は思うけど、
お八重には源の真心は伝わったし、源の顔のアザを気味悪いと思ってなかったよ八重のことを源は命懸けで守ったんだよ
幕は閉まったけど、このあと、きっとお八重は源の元へ戻ってきて、源の手を取り、源はお八重に看取られつつ笑顔で死ぬんですよ、きっと。
さて、非モテの夢が成就し、この芝居レポも閉幕です