自分にもあるから。
「わたしにも、すべてあるなって。」
『ボーッと観る会』、夜の部。
ワークを終え、Ｍさんのコメント。
昨日の記事で、満遍なく、そこそこできるＭくん。
何も取り柄がないと感じてしまうと書いた。
「土」気旺盛なＭくんに限らず。
わたしたちは、誰もが「すべてある」。
4000年前のおじちゃん。
陰陽太極図で、示しているとおり。
ひとつ、訊かせてください。
「あなたは、どんな人？」
と訊かれたら、何と答えますか？
もちろん、いろいろあると。
けど、「まず」口から出てくるのは？
私は、これ。
＞ 慎重さに欠け、落ち着きがない。
これまでずっとそう答えてきた。
反射的に。
つまり、「冷静で落ち着いた」自分はいないと。
けど、ちょっと考えれば？
・・・いるよね。
冷静で落ち着いた自分も。
そう言えば、「落ち着いてますね」って
言われたこともある。
なのに、都合よく記憶から抜け落ちてる。
「どちらも」な自分がいるのにね。
「どちらか」で強烈な体験をすると。
そこだけ切り取られ、保存される。
誰かを傷つけた。
迷惑をかけた。
恥をかいた。
繰り返すたび、そこだけ強化。
私は、「慎重さに欠け、落ち着きがない」と。
自分に言い聞かせる。
４０００年前のおじちゃんのいうとおり。
陰があれば、陽がある。
陰に偏れば、陽を体験。
中庸に向かう。
「どちらか」しか観られてない時。
対極を体験し、「どちらも」に至る。
対極を体験とは、自分自身とは限らない。
目の前でそんな人を見せつけられるというのもある。
（この人は、なんて冷静で落ち着いているんだ。）
って、うならされるような人に出会う。
そんな時、反射的に
（この人にはあるけど、私にはない。）
と思い込んでる。
けど、「ない」ものには共感できない。
「ある」ものしか、共振できない。
絵の良し悪しがわかるのは、
絵の才能がある人だけ。
冷静さを持ち合わせていない人は、
相手の冷静さもわからない。
つまり、あなたにも「ある」んですよと。
受け取るタイミングがきたサイン。
・・・ああ、なんだ。
冷静な私もいるじゃないか。
体験を重ねるほど、
「ない」が「ある」に。
年を重ねるほど、
「どちらか」が「どちらも」に。
あなたという太極図は、円に近づく。
人間が円くなり、生きるのが楽になる。
「自分」が広がっていく。
ワークでは、対極を体感し、自分に「ある」と気づく。
詳細は、また今度。
その観方ができれば、
「この人には『ある』けど、私には『ない』。」
から
「この人にも『ある』なら、私にも『ある』。」
に。
であるなら、優越感も、劣等感も。
あこがれることも、うらやましがることもない。
すべては、「どちらも」な自分に気づくための体験。
これね。
自己肯定感があがるの。
ワークの前後で、自己肯定感を採点してもらうとね。
みなさん、アップ。
私は、３０点から７０点に。
直観的な自己評価ね。
「どちらか」の能力を磨いたり。
逆に、抑えたり。
けど、上には上がいるし。
隠し続けるのも苦しい。
最後には、「どちらも」にしかならないのかもね。
ピピッときたのが、こちら。
「あなたが知らないあなたの話」
阿部敏郎、雲黒斎 徳間書店
＞ 言葉によって世界を理解するということを、
＞ ずーっと繰り返していくうちに、
＞ わたしたちは言葉にしているものこそが
＞ 「ある」と思い込んでしまうというわけです。