どんな意味があるの?
『ボーッと観る会』、昼の部。
今日のワークは、「なりきって、ひと言」。
目の前にあるモノ。
何でもいいの。
なぜか気になる。
目が留まる。
他のモノに比べると、
なぜか惹きつけられる。
そのモノになりきる。
まるで、目がついているかのようにね。
で、あなたを見てます。
そこで、あなたに向かって、ひと言。
さて、そのモノは、あなたに何と?
私もやってみたの。
スピーカーが気になってね。
ひと言、言わせると。
「もっと大きな声で」
何だろ?
・・・うん。
言いたいコト、遠慮せず言えよ。
相手の顔色を気にせず。
っていうように観じられたの。
唯一の正解など、ないよね。
元々、意味がないことに意味をつけてるんだから。
自分がしっくりくれば、OK。
はい、やってみて、いかが?
カラオケボックスから、ご参加。
Yさんは?
「ハンガーが気になりました。」
ほー、ハンガーですか。
「どこのカラオケボックスにもあるでしょうけど。」
ええ、ありますよね。
で、ハンガーは、何と?
「『緊張してるのか』って。」
「緊張」ですか。
「その言葉、観じてみたんですけど。」
どうでした?
「カラオケボックスの機器や備品ってね。」
「ここ、数十年で大きく変わりましたよね。」
ええ、年々、新しくなってますね。
「けど、ハンガーは、昔のままなんです。」
たしかに。
「他のモノが更新されていくのに。」
「デジタル化されることもなく。」
「そのまんま、ドンと居座るかんじで。」
ほー、おもしろい観方だ。
「私、石原慎太郎が好きなんです。」
ああ、元都知事の。
「あの歯に衣着せぬモノ言いが。」
ええ、いつも一石を投じてましたよね。
「私、子どもの頃、毒舌だと言われてまして。」
子どもの頃に?
「思ったこと、そのまま言っちゃって。」
「いちおう、気にしましてね。」
「相手を傷つけたいわけではないので。」
なるほど。
「大人になるにしたがって。」
「空気を読んで、気を遣って。」
「だいぶ抑えてるんだろうなって。」
ボー観メンバーに言わせれば。
Yさんは、「よくぞ言ってくれた」って人ですけどね。
けど、ご本人は、それでも「抑えてる」感覚なんだね。
「ハンガーと重ねるんですよね・・・石原慎太郎が。」
あら。
「周囲が時代とともに変化しようとも。」
「ブレない自分で、ドンと構える。」
「例え、毒舌と言われようと。」
で、石原・・・いえ、ハンガーが。
「緊張してるのかと。」
つまり、いまのYさんは?
「毒舌な子ども時代に比べれば。」
「身を固くして、相手の反応を気にしてると。」
なるほど。
ハンガーにそう言われて、どうですか?
「たしかに、そうかも。」
「子どもの頃に還るって、私にとっては・・・。」
とっては?
「言いたいことを歯に衣着せず言えることかも。」
しっくり来られたら、それですね。
石原慎太郎。
敵は多かったですが。
拍手喝采を送る人も多かったですよね。
「たしかに。」
ボー観会でのYさんも。
聴いてて、爽快ですよ。
「言うね~」ってかんじで。
何よりYさん自身が、爽快でしょ。
「普段、言えてないんですよね。」
「毒」かどうかは、相手が決めます。
自分でコントロールできないんです。
たとえ、「毒舌」だと言われても。
「毒にも薬にもならない」
と言われるよりは、はるかにマシでしょ。
「ああ、ほんとですね。」
Yさんにとっての中庸。
相手によっては、毒にも薬にも。
「お好きにどうぞ」ってかんじで。
いかがですか?
「たしかに。」
「ありですね。」
でしょ~。
ハンガー様様ですね。
「ですね。」
このワーク、オススメ。
あなたもいかが?
気になるモノになりきる。
そのモノから、あなたを見る。
で、ひと言。
「モノに言わせる」
というカタチを取りながらも。
もちろん、それはあなた自身の本音。
普段、抑えられて。
深いところにあるからね。
考えてノートに書き出しても出てこない。
「私とは、〇〇である」
自我が色濃くあるとね。
そぐわない「声」は、無意識に却下。
アタマに届かない。
だから「自分」に言わせず、「モノ」に言わせる。
フィルターがかかりにくいの。
このワーク。
別バージョンとして、「人」も。
気になる人になりきって。
あなたに向かって、ひと言。
モノより、生々しい声が届くかも。
お試しあれ。