分厚い扉にしないのは?
東京は、北参道。
内臓美容整体サロン『sarume』。
代表の清水美幸さん。
ご自宅の奈良と東京。
ひと月に行ったり来たりのニ拠点生活。
もう5年来のお付き合い。
結婚や引っ越しなど。
人生の節目節目で、
セッションを受けに来てくれる。
当初は、具体的な相談内容が。
けど、最近は、
「特にないんですけど。」
当日、気になる「旬」を話してくれる。
で、おもしろいことにね。
そのほうが、得られる気づきが深いんだよね。
「気になる」というのは、
潜在意識ではヒットしてるけど、
顕在意識ではわかってないネタ。
顕在意識で認識しているネタより、深い。
さて、みゆきちゃん。
今回の気になるネタは?
「小屋ですね。」
小屋?
「はい、お友達が小屋を持っていて。」
はあ、それで?
「いろいろと荷物を運び込んでるみたいなんですが。」
ですが?
「入りきらないみたいなんです。」
ふーん。
で?
「なぜか気になるんです。」
えっ、それだけ?(笑)
じゃあ、他には?
「仙骨ですかね。」
仙骨?
誰の?
「ああ、これは、私です。」
仙骨の何が?
「動きがかたくて。」
それで?
「歩いていると、前傾してるなあ~って。」
ほお。
で?
「悩んでるわけではないんですけど、気になります。」
・・・もしかして、以上?
「はい、いま、気になるのは、それだけです。」
ちょっと待ってよ。
お友達の小屋の収納問題と、
自分の仙骨が固いってお話。
特にどちらも悩んでいるわけではない。
何しに来たの?
「なんだろな~って(笑)」
知らねーよ(笑)
平松愛理もびっくりの「小屋と仙骨と私」。
仕方ない。
♪愛するあなたのため~
ここは、ひと肌脱ぐしかあるまい。
わざわざ奈良から、
高速乗って来てくれたんだし。
みゆきちゃんに意識を合わせる。
ボー観モードで。
自ずとわきあがる感覚を言葉に。
・・・その小屋を持ってるお友達って、
みゆきちゃんから観て、ひと言でいえば?
「うーん、頑張り屋さんですかね。」
ほー、そうなんだ。
そのお友達の写真、見せてもらえる?
「・・・これです。」
ああ、めちゃ意志力強そう。
「いや、ほんとに。頑張り屋さんですから。」
これだけ気力が高いと、
惹きつけられる人、多いだろうね。
「姉御みたいに慕う女子、多数です。」
だろうね~。
みゆきちゃんも付き合い、長いの?
「もう5、6年になりますね。」
そうなんだ。
じゃあ、人柄もよくわかるね。
「はい、ある程度は。」
ひとつ、訊いていい?
「何でしょう?」
このお友達、本音で悩みを打ち明けられる
親友って、いるかな?
「いえ・・・多分、いないと。」
やっぱり。
めちゃ頼られると思うし、
全力で応える人なんだと。
「それは、もう。」
けど、自分が甘えられる人って、いるのかなって。
「いまは、パートナーもいないみたいですし。」
お友達には、ほんと失礼なんだけどね。
壁を観じるんだよね。
(ここまでは、いいけど。)
(ここから内には、入って来ないで。)
強固な壁が。
「あっ・・・それ、あるかも。」
それが共通項かもしれないよ。
「壁ですか?」
壁ですよ(笑)
「小屋と仙骨と私」
「私」とは、みゆきちゃんではなく、谷田学。
私です(笑)
セッションは、自分ゴト。
「わたし」の中にあることしか、
観じられない。
私が壁のない人間なら、
お友達の写真を見て、壁を観じることはできない。
みゆきちゃんにも、あるよね?
「はい、ありますね(笑)」
あるよね~。
同じ種族は、匂いでわかる(笑)
小屋の彼女。
華もあるけど、壁もある。
ある程度は、みんなとうまくやれる。
人に囲まれ、喜ばれる存在。
けど、ここから先は、入っちゃダメ。
強固な壁がある。
足を踏み入れられるのは、
ごくごく限られた人だけ。
私にも、みゆきちゃんにもある共通項。
「なんか見えてきましたね(笑)」
見えてきたね(笑)
小屋に荷物が入りきらないってね。
何かの象徴だとすれば?
「キャパオーバーってことですか?」
うんうん、イイかんじ。
自分と他人を分ける強固な壁。
分厚いほど、防御力は高い。
簡単に踏み込まれはしない。
けど、シェルターの内側はさみしい。
暗くて、孤独。
乾パンしかない(笑)
入って来ないでほしいくせに、
入って来てほしい。
さみしいから。
分厚い壁を維持し続けるのも気力が必要。
もうしんどくなったんじゃないかな?
お友達・・・だけでなく、みゆきちゃんも。
もちろん、私も(笑)
相手に観ているのは、自分だから。
そのお友達、しんどそうに見えない?
「姉御」キャラを維持するのに。
「ああ、たしかに。」
ホントは、天然でかわいいところもありそうなのに。
「あるある。あるんですよ(笑)」
けど、「姉御」として頼られてるので。
「出せないのかもしれませんね。」
けど、隠しているつもりなのは、本人だけだよね?
「はい、みんなにバレてます(笑)」
だよね~。
天然であることは、とっくにバレている。
そこも魅力なのにね。
「姉御」で尊敬され、
「天然」で愛される。
けど、「天然」な自分を許せない。
それを見せられるのは、
壁の内側に入れる人だけ。
見せれば、さらに愛されるのにね。
「そうなんですよ~。もっと活躍できる人だと思うんです。」
見てて、もどかしい?
「まさに。こんなもんじゃないって。」
「私、脱いだらスゴいんです。」的な(笑)
「あっ、脱ぎたいってことですか?」
うん、服ではなく、壁ね(笑)
壁を取り払って、自分を解放。
キャラ全開で、人生を楽しみたい。
「それそれ。彼女を見てて、ホントそう思います。」
ってことは、同じこと、感じてるよね?
みゆきちゃん自身にも。
「はあ~・・・そこですか(笑)」
そこでしょう(笑)
私にも刺さってるから。
間違いないわ(笑)
「ベルリンの壁」崩壊?
いや、それだと、崩れるだけか。
その先に希望があるね。
「ぎゅ~っ」と内にこもる「水」の「実」。
希望の「木」気に導かれる。
五行、相生関係「水生木」。
ひきこもりのワカメをカツオが外へ遊びに連れ出す。
この構図だね。
「なるほど。わかりやすい。」
お友達に自分を映し出してる。
「小屋で・・・見えてきましたね。」
見えてきたね~。
で、「仙骨」は、なんだろね?
「なんでしょうね。」
仙骨、仙骨・・・。
そう言えば、「仙骨」って、「sacrum(セイクラム)」。
「神聖なる骨」だよね。
「あっ、神様。」
神様?
そっか、さっきの「水生木」。
神話で言えば、天岩戸伝説。
岩戸に隠れたアマテラス。
アメノウズメが誘い出す。
「・・・いま、鳥肌が。」
どうしたの?
「私のサロンの名前です。」
えっ、名前?
『sarume(サルメ)』だよね。
「あれ、アメノウズメなんです。」
ああ、「猿女(さるめ)」かあ。
サルタヒコの奥さんだよね。
『sarume』って、
不思議な名前つけるなって思ってたんだよ。
「以前から、猿田彦神社がお気に入りで。」
うん、お伊勢さんに参ると、ついでに寄るよね。
「私にとっては、猿田彦神社がメインなくらいで。」
ほー、そんなに。
「けど、なぜかわからなかったんです。」
アタマではわからなくても、
カラダで感じてたんだね。
みゆきちゃん、直感ハンパないから(笑)
「で、サロンの名前を考える時に。」
猿田彦は男子だから、奥さんの?
「アメノウズメ、結婚して、猿女に。」
それ、サロンの名前にしちゃったんだ。
「はい、なぜかピピッときまして。」
「なぜか」で、決められるのがスゴいね(笑)
つまり、みゆきちゃんのミッションってさ。
「アメノウズメ=猿女」
なんだね。
「水生木」
壁をつくって、自分を内に閉じ込めている人。
安心だけど、さみしい。
けど、どうしたらいいか、わからない。
天岩戸、自ら開いてもらうため、
岩戸の前で踊るんだ。
「そうです。それです。」
あれ、裸踊りだよ(笑)
「ですね(笑)」
自分が丸裸になることで、
相手の警戒心を解く。
「まず、私ですね。」
ですね(笑)
ああ、いきなり壁の完全撤去は難しいよ。
「ですよね(笑)」
境界線、完全になくすんじゃなくて、
「障子」ぐらいから、始めたら?
「障子ですか?」
そう、障子。
西洋の部屋って、分厚い壁や扉で区切られてるよね。
「はい、扉は、鉄とか、木とか。」
体当たりしても、ぶち破れないよね?
「破れませんね(笑)」
けど、日本って、障子なんだよね。
「障子ですね。」
指先にツバを塗るだけで。
「破れちゃいますね(笑)」
声も聞こえるし、影も見える。
音は、筒抜け。
いるのが、丸わかり。
しかも、簡単にぶち破れる。
「ああ、たしかに。」
材質も紙なもんだから、
閉めてても、空気は出入りできる。
そう言えば、襖もそうだね。
つまり、内と外。
区切ってるのか、区切ってないのか。
「どちらもですね。」
そう、「縁側」と同じ。
「内なのか、外なのか(笑)」
そう、自他を分ける境界線と同じ。
あなたなのか、わたしなのか。
「なるほど。区切る必要がないんですね。」
そう、ひとつになることもあれば、
自ずと区切れていることもある。
いちいち、区切ろうとも、つながろうともしない。
「する」ではなく、「なる」。
白黒つけない。
コーヒーでも、ミルクでもなく、カフェオレ。
「カフェオレ(笑)」
そう、カフェオレ。
日本人は、「土」気旺盛な民族。
白黒つけない両極性をはらむ。
つけてもいいし、つけなくてもいい。
ついてもいいし、つかなくてもいい。
障子も、縁側も。
その表現形態のひとつ。
「障子からなら、始められそうです。」
うん、障子からでいいよ。
障子からがいいよ。
そのほうが、伝える相手も受け取りやすい。
「はい、やります。」
みゆきちゃん、目がうるんでるよ(笑)
「みんなの岩戸開きします。」
岩戸開き、イイね~。
「スッキリしました。」
うん、スッキリしたね。
おかげさまで、私も。
テーマは、同じだから。
それにしても。
よくぞたどり着いたなあ~。
「小屋と仙骨と私」
何とかなるもんだね(笑)
そこそこ楽しいし、
そこそこうまくやれるし、
そこそこ喜ばれる。
「そこそこ」は、不完全燃焼の証。
自分を守ってくれる強固な壁。
踏み込まれないけど、誰も来ない。
壁の内側は、孤独。
さみしすぎる。
そろそろ私を解放してあげよう。
壁の向こうの新世界に。
ペッパー警部もびっくりの「私たち、これから、いいところ」。
ん?
「壁の向こう」って・・・『進撃の巨人』みたい。
ああ、そうか。
あれも天岩戸伝説と同じ「水生木」の物語なんだ。
神話って、すべてのストーリーのひな形。
だから、『進撃』も普遍的な深さと広がりを持っているのか。
いやー、気づき、盛りだくさん。
収穫、多いわ(笑)
ということで、
ああ、私にもあるな、壁。
薄々感じているあなた。
まずは、障子から。
サルメに手伝ってもらってね。
丸裸で、あなたに向き合ってくれます。
多分(笑)
今日は、ここまで。
また、明日。
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