リーダーは、「リーダー」ではない。
昨日の記事で、
プレゼンのスタイルについて書いた。
相手の心に刺さるプレゼン。
コツはあるのか?
ピピッときたのが、こちら。
「ひとつ上のプレゼン。」
眞木準 インプレスジャパン
クリエイティブ・ディレクター(以下、CD)の大島征夫さん。
CDって、コピーライターとか、制作スタッフとか。
チームを率いて、CMをつくる責任者。
電通時代、競合プレゼンの勝率なんと9割。
大島さんがライバルとわかるだけで、
相手はあきらめモード。
しかし、大島さん。
パワポも使わないし、
そもそも資料も用意しない。
口だけ。
なのに、勝率9割。
分厚いプレゼン資料を用意するライバル。
バッサバッサとなぎ倒す。
どこに秘訣があるんだろう?
目に止まったのが、こちら。
> プレゼンの場にいる「私」は、個人じゃない。
どういうこと?
> ぼくはプレゼンの現場では、
> 絶対に「私はこう思う」といういい方をしない。
> 「私はこれがいいと思う」というような、
> 「私」という言葉の使い方もしない。
つまり?
> チームの代表としての「私」。
> この感覚が重要だと思う。
なるほど。
「個」を手放すことで、
「全体」の力をひとつに。
伝説のCDとして、業界のカリスマ。
なのに、個人としての「私」など要らないと。
注目されようと、「自分」を主張しない。
だからこそ、注目される。
で、思い知ったのが、こちら。
チームの力を底上げにするには、
みんなが「乗る」環境をつくること。
> そうやって乗ってもらわないかぎり、
> その人たちのもっている力を・・・
はい、ちょっと待ったぁーっ。
さて、問題。
その人たちのもっている力を「○○○」ことはできない。
「○○○」に入る言葉は?
あなたなら、何と?
私は、
「引き出す」
フツー、そうじゃない?
けど、伝説のCDは違います。
なるほど、この差かと。
思い知らされたよ(笑)
正解は・・・
「借りる」
いやー、ビビったわ。
そこかと。
「借りる」と比べると、よくわかる。
「引き出す」は、上から目線。
自分が率いるという観方。
業界のカリスマにも関わらず、
新入社員だろうと、隣の部署だろうと。
チームの力を借りるのが仕事。
責任は、自分にあるのだから。
代わりにやってもらってる。
そりゃ、惚れるよね。
どう?
わかった?
「借りる」を余裕で当てちゃうあなた。
心置きなく、リーダーとして
才能を発揮してください。
っていうか、発揮しなきゃダメ。
待ち望まれてます。
大島さん、有限実行。
一旦、仕事を受けたら、
徹底して「私」を手放す。
トヨタの高級車の広告を担当すれば、
ほんとはスポーツタイプが好きなのに、
その高級車を買う。
ビールは、「モルツ」。
ウイスキーは、サントリー。
コムデギャルソンに関わると、
60代にもかかわらず、それしか着ない。
個人としての「私」が消える。
リーダーのその覚悟、
いやでも伝わるよね。
けど、そこに悲壮感があると、
プレッシャーにしかならない。
> オリエンを受けて、
> クライアントの思い描いたとおりのものを
> 提案するのはばかばかしい。
> ぼくとしては、
> 「何?こうなっちゃうの?」
> という反応を起こしたい。
深刻ではなく、真剣に。
あそびゴコロがあるからこそ、