薬を塗る前に。
今宵は、沖縄での陰陽五行応用編より。
Ｙさんは、４０代の女性。
「主人の肌荒れが気になって。」
３８歳の時にご結婚。
お友達の間では、有名なおしどり夫婦。
ご主人は、建設業の現場監督。
フリーランスで現場ごとにゼネコンと契約。
「以前よりはマシになったんですけど。」
「はあ」
「なかなか治らなくて。」
何とかしてあげたいですよね。
ということで、テーマは、
「ご主人の肌荒れを治したい」
では、Ｙさんから頂いた情報です。
１．肌荒れは２０代の頃から２０年以上。以前は塗り薬を使用していたが、近年はマシになり、使わず。
２．肌荒れに季節、時間変動はなく、ストレスがかかった時に発症か？
３．ご主人は、身長１８０ｃｍで以前は体重５０ｋｇ代であったほど、木気旺盛。
４．ほぼ日中は外で汗をかきながら、仕事をしている。
５．アイスコーヒー、タバコ、ビールが欠かせない。
６．２０代の頃、企業に正社員として勤務していたが、組織の秩序になじめず、すぐに退職。
７．その後、民間の建設会社に契約社員として勤務していたが、公共工事や大型開発などの現場に携わりたく、フリーランスに転向。
８．７の直後にＹさんと結婚。
９．ご両親からは、正社員として働くように再三言われ続けている。
１０．仕事は始めるのが得意だが、詰めが甘い。
以上
いかがですか？
陰陽五行のケーススタディーを連発してますからね。
そろそろパターンが読めてきたのでは？
「肌荒れ」という時点でね。
皮膚を主（つかさど）る「肺」に影響が出ていることがわかります。
「肺」とは、人における「金」のすべて（物理＋生理＋心理）でしたね。
五行のいずれかが虚す場合はね。
自剋、相剋、逆剋で考える。
あまりにもバランスを乱している場合はね。
相生が相剋に転じることもある。
五行の全てから剋されるってこと。
では、観ていきますね。
１．２０年以上悩まされていた肌荒れが近年マシになり、塗り薬の使用をやめた
年齢を重ねることによりマシになる要素があるとすれば。
皮膚を主（つかさど）る「金」を剋する相手で、２０代などの青年期に旺気するのは？
そう、「木」気ですね。
「木剋金」の逆剋が働いていたのであれば、年齢を重ね、人生の季節が推移すれば「金」への力関係が変化する。
人生の夏である「火」期には、「火剋金」で症状は強くなる。
土用である「土」期に入ると、「土生金」で症状はマシになる。
では、何歳までが「木」期で、何歳から「火」期かって？
その発想自体が「絶対のワナ」にハマっていますね（笑）
それこそ、人によって、相対的に変化します。
松岡修造のように一生春の『マジ木』みたいな人もいますし。
もちろん、経験を重ねることにより、ストレス耐性がついたことも考えられます。
しかし、年齢の経過とともに変化が生じた場合。
人生の時期がどこに差し掛かっているか？
これを考えることも大切です。
２．肌荒れに季節、時間変動はなく、ひとつの現場を終えた後に発症しやすい
現場に入ってるうちは、気が張って緊張し、「金」が実していると。
無事ひと仕事終え、ほっとひと息ついた時に「金」が虚す。
実した分だけね。
いつもの「金」の自剋かと。
最近のブログ記事。
「金」の登場率、高いでしょ。
日本人って真面目だからね。
「きゅっ」とし過ぎて、体調を崩すことがほとんど。
つまり、「金」の実。
自剋で虚して、「金」の虚。
肺、大腸、皮膚に症状が出ることが多い。
「きゅっ」と締まり過ぎてるからね、
「どぅる～ん」と「土」のゆるめる施術が有効。
「土生金」で虚した「金」を補えるしね。
３．ご主人は、身長１８０ｃｍで以前は体重５０ｋｇ代であった。
写真を拝見しましたが、最近はふくよかになられてます。
しかし、木気旺盛な若い頃とはいえ、１８０ｃｍで５０ｋｇ代っていうのは、かなり縦長な体型。
象（かたち）が形をつくる。
「木」気が五行の他の要素より旺盛である証拠。
通称『マジ木』ね（笑）
「木」が実しやすく、虚しやすいってこと。
４．ほぼ日中は外で汗をかきながら、仕事をしている
沖縄で野外の現場仕事。
汗をかきますよね。
「ぱぁーっ」と汗をかくのは、「火」の生理。
「火」が実して、虚しやすい。
５．アイスコーヒー、タバコ、ビールが欠かせない
過剰摂取で心筋梗塞などの心臓疾患を引き起こしやすい「苦みトリオ」。
五行色体表の「五味」。
「苦」は、「火」である「心」のエネルギーを補います。
しかし、過剰に摂取すると傷めるのも「心」。
「苦みは心を補う」という一方的側面でなくてね。
「苦みは心に対応している」と両面的に観ましょう。
現場仕事で汗をかく。
「火」の「心」が実して、虚す。
本能的に「心」を補いたくなります。
で、苦みが欲しくなる。
もうひとつの観方として。
「木」気が実して過剰になりやすいご主人。
「木生火」で「火」に気を泄（も）らしたくなります。
どちらもあるんじゃないかな。
６．正社員であったが組織の秩序になじめず、退職
組織の秩序を律する「金」と観た場合。
「金剋木」が作用しやすい。
しかし、『マジ木』のご主人。
少々の「金」では、剋せない。
「木剋金」と逆剋。
「木」気とは、春ののびやかさ。
あるがままに好奇心を向ける子どもと同じ。
規律、制限、ルールなど。
束縛されることがキライ。
私がＮＴＴを辞めたのと同じだ。
束縛がキライなのは、心理だけでなく、物理でも。
私が帽子をかぶりたくないのは、木気が旺盛だから。
上に伸びようとする気を抑えられるから。
木気が旺盛な子どもたちも帽子をかぶりたがらないでしょ。
ご主人の『マジ木』度を補強します。
７．やりたい仕事にチャレンジするため、フリーランスに転向
「木」の行動には、激しく共感（笑）
自分史を観てるようだ。
先へ先へ。
やりたいことにチャレンジ。
勇気を出して、一歩を踏み出すのが「木」気の心理。
ご主人が『マジ木』のさらなる証拠。
８．フリーランスに転向直後、Ｙさんと結婚
人生の伴侶を得、守るべき存在が生まれたわけですね。
なのに、フリーランスに転向。
これは、勇気が要ります。
相当、肚をくくられたはず。
フリーってことはね。
まずは、仕事を取ってくるところから。
Ｙさんを路頭に迷わせるわけにはいきません。
その前にそういう心配をかけたくない。
私だったら、「きゅっ」と気が張るだろうなあ。
ってことで、「金」の実と想定。
９．ご両親からは、正社員として働くよう、再三言われ続けている
正社員が「安定」の象徴なら、「土」。
「木」気旺盛なご主人。
「木剋土」で剋したくなります。
「安定」に収まることをキライます。
正社員が「秩序」の象徴なら、「金」。
「金剋木」と剋されるのをキライます。
「木剋金」と逆剋を喰らわせる。
ご両親の忠告もスルー。
１０．仕事は始めるのは得意、詰めが甘い
仕事でも何でも。
一年の季節の推移とね。
仕事など、そのコトを相似させる。
「始める」ことが、春の「木」に相当。
「木」気が旺盛だと、始めるのは得意。
五行色体表の「五化」。
「金」の秋は、「収」。
「収める」ね。
まとめて、おさめるエネルギーは、「金」。
「金」が苦手なご主人は、収めるのが苦手。
『マジ木』の補強材料。
以上
総合的に観るとね。
フリーランスとして、仕事を取るのに緊張。
次回の依頼に向け、受けた仕事で実績を出すのに緊張。
「金」が相当実して、その分、虚す。
そこに汗をかいて、苦いモノを取る。
「火」が実する。
相剋関係「火剋金」で「金」が虚す。
さらに、『マジ木』のご主人。
「木」が強力に実しやすい。
逆剋「木剋金」で「金」が虚す。
構図的には、直近の記事 と同じ。
画像の使いまわしができて、私は楽（笑）
で、どうするか？
今回はご主人のことだからね。
Ｙさんの立場でできること。
お手軽なところではね。
「火」の苦みをタバコ、ビール、コーヒー以外に変えてみる。
「火」の国沖縄で苦みと云えば？
そう、ゴーヤーですね。
「実は料理にあまりゴーヤーを使ってないんです。」
あら、それはもったいない。
神様からのギフト。
調和が取れやすい良質の「苦み」なのに。
「これから意識して使ってみます。」
ぜひ(笑)
で、一番大切だと思うのはね。
ご本人が「いまの自分」を客観視できること。
「ああ、そうだったのか。」
「納得。」
「腑に落ちた。」
「腑に落とす」とは、「いま」を受け容れること。
"What to do" → どうするか？
現象を変えなくてもね。
"What to be" → どうあるか？
観方が変われば、世界は変わる。
人は自分が観たい世界で生きている。
直近の記事 のＳさんからもね。
＞本当にあれから楽になったんです。
＞私が悪いんじゃないって。
＞生きるためにしていた事なんだって。
＞瀬戸内寂聴みたいな人生は、ちょっとしんどいので、
＞バランスをとりながら生きていきたいです(*^^*)
Ｓさん、男性に甘えてしまう自分を責めてたんです。
「楽になった」
そう云ってもらえた時が一番幸せ。
陰陽五行を伝えたいんじゃない。
観方を変えて楽になってほしい。
私がそれで救われたから。
別に陰陽五行でなくてもいい。
だから、学問的正当性なんて気にしない。
他の手段でもいい。
ただ、いまは陰陽五行なだけ。
来年もやってるとは限らない。
Ｙさんもね。
「これまで主人があまり深刻そうじゃなかったから。」
「でも、カラダに症状がでるくらいつらかったんだなって。」
けど、仕事でつらい時にね。
家に帰って、Ｙさんにも心配をされたら、もっとつらい。
心配をさせてしまったことが重荷になる。
Ｙさんがね。
何事もなかったかのようにニコニコしてくれる。
それこそ、ご主人にとって救いであったと。
私だったら、そう思うだろうなあ。
「なるほど。じゃあ、私はこれで良かったのですね？」
はい、そのはずです。
「木」の同志として(笑)
Ｙさんから、こんな補足が。
新婚旅行で三泊四日で神戸に。
当時、ご主人の肌荒れは、かなりきつかったそうです。
しかし、そんな短い期間にも関わらず。
背中全体に広がっていた発赤がね。
ひと晩でキレイに消えたんですって。
で、沖縄に帰ったら、また症状が復活。
＞神戸の体験もあって、
＞背中がストレスのバロメーターと、受け止めるようになり
＞ある意味、肌荒れを治さなきゃと、
＞焦ることはなくなりました。
ご主人自身も気づかれてます。
陰陽五行でさらに深められたらイイな。
虚した「金」には、「土生金」。
より深くご主人を理解されたＹさん。
慈愛あふれるよく肥えた「土」になりそうですね。
そうそう、ついでに経絡ストレッチの脾・胃のポーズも。
「土」の気がめぐりますよ～。
ということで、無理やりセミナーのご案内に。
＜ 経絡ストレッチセミナー ｉｎ 愛知（岩倉市） ＞
１．日時
平成２７年７月３１日（金）１０時～１７時 ※昼休憩１時間含む
２．場所
愛知県岩倉市本町神明西２０ サクランド岩倉２階
名鉄犬山線岩倉駅より徒歩２分 （地下東西連絡道と直結）
３．定員
１２名
４．参加費
１５，０００円
５．内容
（１）ＯＳを『東洋』に入れ替える
・太極図に観る見える世界と見えない世界
・象（かたち）が形をつくる
・人体は球体
（２）どちらでもあり、どちらでもない
・呼吸 → 吸うでもなく、吐くでもなく
・目 → 開くでもなく、閉じるでもなく
・意識 → 集中するでもなく、広げるでもなく
（３）イメージで経絡を伸ばす
・直線ではなく、円
・弓なりにたるませず
・大きく描くほど、よく伸びる
（４）『どぅる～ん』で枠をハズす
・頑張ると融けない
・丹田だけは意識を込める
・押さずに待つ
（５）８つの基本ポーズを体験する
①任脈のポーズ
・云いたいことをこらえて我慢しているあなたに。
・抑圧された感情が胸を詰まらせる。
・胸の詰まりを解消し、目が輝く。
②督脈のポーズ
・椅子に座っりぱなしで姿勢が悪いあなたに。
・頭の使い過ぎが背筋を強張らせる。
・首、背中、腰がほぐれて、頭スッキリ。
③肺・大腸のポーズ
・ため息ばかりついてるあなたに。
・気を遣い過ぎると肩の前側が凝る。
・胸が広がり、呼吸が楽に。
④脾・胃のポーズ
・胃腸が弱く、時間が来たから食べてるあなたに。
・首が凝る原因は食べ過ぎ。
・消化吸収能力を高め、ココロがゆるむ。
⑤心・小腸のポーズ
・鬱憤がたまりまくっているあなたに。
・肩甲骨内側のコリは心労。
・ココロがオープン、ストレス発散。
⑥腎・膀胱のポーズ
・根を詰めっぱなしのあなたに。
・冷え、夜更かしが腰をだる重くする。
・背中、腰がスッキリ、集中力が復活。
⑦心包・三焦のポーズ
・緊張しっぱなしで脱力できなあなたに。
・頑張り過ぎが自律神経を失調させる。
・循環を促進し、カラダを温める。
⑧肝・胆のポーズ
・先のことが気になって仕方ないあなたに。
・イライラが片頭痛を起こし、目を充血させる。
・解毒能力を高め、ココロが伸びやかに。
６．申し込み方法
主催者川本美佳さんのこちら の申込フォームより
以上
経絡ストレッチでポーズをとっていくとね。
ラクなポーズと苦手なポーズがハッキリします。
そのポーズの五行の属性がわかればね。
ご自分の「いま」がわかります。
ピピッときたら、岩倉市へ。
それはどこだって？
私に訊かないで(笑)
では、今宵はこのあたりで。