お箸の国の人だから。
Sさんは、30代のOL。
当日、急遽のご来院。
「手が握り締まったまま戻らないんです。」
グーになったままのSさんの手。
パーに開こうとすると激痛が。
グーのままでも痺れて痛い。
5年ほど前から、そんな症状が。
今朝、出勤すると、特にひどくてね。
「昼から早退して病院に。」
レントゲンを撮っても異常なし。
リウマチの兆候もなし。
痛み止めをもらってご帰宅。
「なかでも薬指と小指が痛くて。」
経絡に少しでも知識があればね。
心経、心包経の変動であることがわかります。
五行で云えば、「火」。
自然界では夏に旺盛な「ぱあーっ」と開くエネルギー。
人体では、「心(しん)」が旺盛。
では、問題。
「ぱあーっ」のエネルギーが旺盛な心。
この経絡が滞ると云うことは?
1.「ぱあーっ」とし過ぎた
2.「ぱあーっ」とできなかった
さて、どっち?
「まなブログ」をご愛読のあなた。
もうおわかりですね。
正解は、こちら。
どちらでも滞る
ひっかかりませんでしたか?
東洋のOS。
その基本コンセプトは、
「どちらでもあり、どちらでもない」
でしたね。
使い過ぎても、全く使わなくても。
バランスを乱します。
「中庸=良い加減」が調和のポイント。
Sさんはね。
5分も一緒にいればわかります。
ほとんど「ぱあーっ」とされない方。
じゃあ、鬱積したストレスをね。
「ぱあーっ」と発散できてないのか?
まずは、カラダに訊いてみないとね。
脈を観ながら、ツボを取ります。
「あっ、腎だ。」
腎経の照海(しょうかい)というツボ。
ここに触れると脈が穏やかに。
腎は五行の「水」。
自然界では冬に旺盛な「ぎゅ~っ」のエネルギー。
なるほどなあ。
「ぱあーっ」じゃなくて、「ぎゅ~っ」が先だ。
どういうことかって?
「ぱあーっ」の「火」。
「ぎゅ~っ」の「水」。
五行の相剋関係。
「水剋火」
水はバランスを取ります。
火が過剰にならないようにね。
けど、握り締めた手が戻らないほどにね。
Sさんは、ぎゅ~っとし過ぎ。
「そう云えば、5年くらい前から職場が異動になりました。」
で、残業続きで過酷な労働環境らしい。
人間関係でたまるストレスもかなりきてる。
けど、Sさんは顔に出ない。
平気そうに見える。
五行で云う「水」と「土」が旺盛な方。
ヒトの生命活動において「ぎゅ~っ」とすること。
物理(肉体)、生理、心理のすべてを含めて。
それを漢字ひと文字で「腎」と。
象徴づけているのです。
「腎=腎臓」ではありません。
それは、西洋の見える世界の話。
東洋は「見える+見えない」がセットの世界。
例えば、「我慢する」。
これって、「ぎゅ~っ」ですよね(笑)
「水」のSさんは、「ぎゅ~っ」が得意。
我慢できる閾値(いきち)が高いんです。
つらいことがあってもね。
我慢することで済ませてしまう。
人間関係に波風を立てるよりね。
自分が我慢して済むのなら。
そちらを選ぶわけです。
結果として、「ぎゅ~っ」とし過ぎ。
「水」の「腎」がパワーダウン。
「水」の出力が下がるとね。
「火」を制御しきれなくなる。
車でいえばね。
ラジエター(冷却装置)の水が少ない状態。
エンジンを冷やしきれずにね。
オーバーヒートの原因に。
相対的に「火」が過剰になってね。
心経、心包経に反応が出る。
小指、薬指が痺れて痛くなると。
脈を観てもね。
出力30%くらいのヘロヘロ。
でも、緊張の張りつめた固さが。
弱ってるのに休めない。
気持ちだけでもってる危うい状態。
腎経の照海にどぅる~んタッチ。
なかなか気が流れにくい。
2分くらいかかりました。
「手が半分くらい開きました。」
痛みも半減。
やっぱり腎だ。
ストレスの反応が出るココロ系の五行のツボ。
どぅる~んタッチで気を流していきます。
特に、胸の膻中(だんちゅう)の詰まりがきつい。
ここは、抑圧された感情のたまり場。
詰まると、全身の経絡が渋滞。
祝開通させてからね。
もう一度、腎経の照海。
うん、今度は気が流れる。
「あっ、手をパーに広げられます。」
「痛くありません。」
「痺れも消えました。」
脈も出力60%にアップ。
緊張の固さもほぐれました。
けど、これね。
「治った」わけではありません。
気を補って流れただけ。
また、我慢を繰り返せばね。
同じように詰まります。
ホントの意味ではね。
ご本人にしか治せないんです。
ただ、そのお手伝いはできます。
カラダの声を通訳するという。
だって、Sさんもね。
腕に湿布を貼ってたから。
「手が痛いのだから、手が原因かと。」
フツー、そう思うよね(笑)
西洋のOSでは、それで正解。
東洋のOSだと、答えは変わります。
見える手の症状にはね。
見えない原因がセットに。
正解は、ひとつではありません。
常に相対的に変化し続けます。
そもそも正解などないのです。
で、今回、私が施術でやったことね。
誰でもできるんです。
鍼灸師だけど、鍼使ってないし。
今回、それをまとめてご案内。
陰陽五行、どぅる~んタッチ、脈ナビ。
これまでセミナーでね。
一日でやってました。
受講された方はおわかりですね。
詰め込み過ぎなんです、私(笑)
どうしても、質をあげようとしてね。
あれも、これもと。
今回は、それを各二日間で。
しっかり腑に落としてもらいます。
最後にもう一度確認させてもらいますね。
連続講座の目的を。
東洋哲学、医学の知識。
タッチの手技。
脈の取り方。
これらは「目的」ではありません。
「手段」です。
アタマのOSを東洋に入れ替える。
これが目的。
西洋のOSをアンインストールするんじゃないですよ。
時と場合に応じて使い分ける。
デュアルブートって云います。
「どちらかでなく、どちらも」
タッチも脈もね。
アプリなんです。
見た目だけ真似てもね。
アタマのOSが西洋のままではね。
正常に動作しないんです。
というか、西洋的に動作します(笑)
私たちはね。
「和を以って貴しと為す」国に生まれました。
せっかくそんな設定で舞台にあがったのだからね。
東洋のOSを体験しないままね。
舞台を降りるなんて。
もったいないと思いません?
人に優しいんですよ。
東洋のOSは。
自分にも、他人にも。
競わないから。
比べないから。
すべてを受け容れるから。
OSが変わるからね。
アプリの動作環境。
すべてが変わります。
それを体感してほしいんです。
その意識の在り方がね。
「どぅる~ん」
全6回でお伝えします。
もちろん、良い加減に(笑)
では、セミナーのご案内です。
< 6回連続講座 どぅる~んセミナー IN 大阪 >
1.日時
第1回:平成26年9月21日(日)10~17時 陰陽五行講座 1
第2回:平成26年10月26日(日)10~17時 陰陽五行講座 2
第3回:平成26年11月9日(日)10~17時 どぅる~んタッチ 1
第4回:平成26年11月30日(日)10~17時 どぅる~んタッチ 2
第5回:平成27年1月11日(日)10~17時 脈ナビ 1
第6回:平成27年2月8日(日)10~17時 脈ナビ 2
※すべて昼休憩1時間含む
2.場所
マクロビオティックカフェ『MerryMomo 』
大阪市淀川区西中島6-8-8 花原第8ビル1階
TEL:06-6300-7972
3.定員
12名
4.受講費
全6回 計129,600円 ※月払い可(各回21,600円)
5.内容
< 陰陽五行 1 >
1.この世はどうやってできたのか?
→なぜ、日本人は『八百万の神』なのか?
2.易に学ぶこの世の法則
→なぜ、かわいい子には旅をさせるのか?
3.陰陽を学ぶと使える5つの法則
(1)第1・3法則 一極に偏るほど水面下で対極も大きくなる
→なぜ、高所恐怖症の人は足がすくむのに下を見るのか?
(2)第2法則 この世はフラクタル
→なぜ、回覧板を手渡しすると領土問題が解決するのか?
(3)第3法則 相対的であるものは相補的でもある
→なぜ、銭形警部はいつまでも元気なのか?
(4)第4・5法則 陽極まれば陰となる
→なぜ、高田純次は鬱にならないのか?
4.陰陽のなかに陰陽あり
→なぜ、燃え盛る炎にも陰があるのか?
5.陰陽から五行へ
→なぜ、陰(金、水)と陽(木、火)に土が加わったのか?
6.土が持つ裏の顔
→なぜ、季節の変わり目に「ご自愛ください」なのか?
7.土は旺じない
→なぜ、「木火金水土」ではなく、「木火土金水」なのか?
8.象が形をつくる
→なぜ、東洋哲学には「象」が頻繁に登場するのか?
以上
< 陰陽五行 2 >
1.木は「むくむく」
→なぜ、人前で話した後にオレンジジュースが美味しいのか?
2.火は「ぱあーっ」
→なぜ、沖縄県民は貯金しないのか?
3.土は「どぅる~ん」
→なぜ、日本の女性はシェイプアップできないのか?
4.金は「きゅっ」
→なぜ、欧米は弁護士の数が多いのか?
5.水は「ぎゅ~っ」
→なぜ、草食系男子が増えたのか?
6.五行で使える相生相剋
→なぜ、青春ドラマの不良たちは野球やラグビーにハマるのか?
7.磯野家に学ぶあなた自身の五行属性
→なぜ、サザエはワカメの云うことだけは素直に聴くのか?
8.どちらでもあり、どちらでもない東洋の観方
→なぜ、良い加減のほうが人生を楽しみやすいのか?
以上
< どぅる~んタッチ 1 >
1.アタマのOSを東洋に入れ替える
・白黒つけない、曖昧な意識
・どちらでもあり、どちらでもない
・集中と拡散を同時にする
・呼気と吸気の境界を曖昧にする
・目は閉じず、見つめず、半眼
2.どぅる~んタッチの基本
・自我を希薄にする →軟酥(なんそ)の法
・丹田だけは軽く意識する
・丹田以外は意識を広げる
・導きたいラインを曖昧にイメージする
・手に意識を向けない
・手元を見ない
・押さない
・相手の変化を待つ
・できるだけ密着する面積を増やす
・骨盤を立てる
・支配的なタッチをしない(握らない、指をかけない)
3.経絡ストレッチで意識をリリース
・任脉のポーズ
・督脉のポーズ
・屍のポーズ
4.どぅる~んタッチの経絡への実践
・経絡の走向に拇指の向きを合わせる
・補の手と瀉の手
・絞り込み、軽く牽引する
・圧は丹田でかける
・経絡を意識する前に経絡を観じる
5.ストレスを和らげる五行のツボ Part.1
(1)自律神経を調える
・反応点 労宮(心包経)
・施術点 内関(心包経)
(2)心労を和らげる
・反応点 少海(心経)
・施術点 極泉(心経)、心兪(膀胱経)、膏肓(膀胱経)
以上
< どぅる~んタッチ 2 >
1.経絡ストレッチで意識をリリース
2.どぅる~んタッチの復習
3.ストレスを和らげる五行のツボ Part.2
(1)イライラを抑える
・反応点 淵液(胆経)
・施術点 外関(三焦経)、足臨泣(胆経)
(2)ため息をつく気分を発散する
・反応点 尺沢(肺経)
・施術点 列缺(肺経)、少商(肺経)
(3)我慢によるコリをほぐす
・反応点 缺盆(胃経)
・施術点 頭維(胃経)、陥谷(胃経)
(4)抑圧された感情を解放する
・反応点 膻中(任脈)
・施術点 神道(督脉)、玉枕(膀胱経)、兪府(腎経)、照海(腎経)
以上
< 脈ナビ 1 >
1.脈をとってみよう
・東洋は回り込む
・脈拍以外に何を感じるのか
・弱い脈を強くする裏技
・ホームポジションをつかむ
・指のどこをあてるか
・手首にも山あり谷あり
・肩、肘、手首、指は固定する
・指ではなく、丹田で圧をかける
・弾力を感じる圧加減
・相手の脈はオペラグラスで観る
・アナログとデジタル
2.脈で体調をチェックしてみよう
・左右の脈の差を観じる
・虚実の差を平にする
3.脈の変化を知る
・強い⇔弱い
・速い⇔遅い
・締まる⇔緩む
・長い⇔短い
4.脈の個人差を知る
・参加者全員の脈を講師がチェック。
・各自の脈の打ち方の特徴をコメントし、一覧表に。
・それぞれのコメントが誰の脈の打ち方を示しているのか?
・参加者どうしで脈を観合い確認。
5.脈はどのような要素で変化するのか
・季節による脈の変化
・感情による脈の変化
・イメージによる脈の変化
6.脈を観る時の注意点
・「考える」前に「感じる」
・理想は一拍、遅くとも三拍以内に観る
・姿勢と時間帯、活動による影響
7.見えない世界を脈で観る
・天然塩と食卓塩を脈で観じる
・プロとアマのオーケストラの演奏を脈で観じる
・好きなモノと苦手なモノを紙に書いて脈で観じる
以上
< 脈ナビ 2 >
1.脈が穏やかになる対象を選ぶ
・アロマの精油を選ぶ
・調味料を選ぶ
・食材を選ぶ
・アクセサリーを選ぶ
2.意識の変化が相手の脈をどう変化させるか
・3人1組のトリオワーク
・①目をつぶって仰向けに寝る
・②寝ている人の脈を観る
・③寝ている人の近くに座って意識を変化させる
・①~③の役割をローテーション
・意識の変化が脈をどのように変化させたかをグループ内でシェア
3.イメージの変化を脈で観る
・相手がイメージしたモノとの相性を脈の変化で観る
・相手がイメージしたヒトとの相性を脈の変化で観る
・相手がイメージしたコト(将来の選択肢)との相性を脈の変化で観る
4.手当てに脈を活かす
・脈が穏やかになるツボを取る
・マッサージする方向、圧、意識 ・手当ての時間と刺激量
5.手当てを実践する
・施術前と施術後の脈の変化で施術効果をチェック
以上
6.申込方法
(1)お名前 (2)ふりがな (3)ご住所 (4)連絡先電話番号(携帯電話) (5)連絡先アドレス (6)生年月日 (7)お支払い方法 ①店頭での現金払い ②銀行振込
上記の項目を以下のいずれかの手段にて『MerryMomo』へお申し込みください。
(1)メール: imakoko.merrymomo@gmail.com
(2)facebookメッセージ: https://www.facebook.com/imakokokitchen.merrymomo
(3)TEL: 06-6300-7972
(4)店頭 担当:福西
以上
あら、もうこんな時間。
明日は経絡ストレッチセミナーなのに。
何時間寝れるかな?
全然眠くないんだけど(笑)
まあ、こういう時もあるでしょう。
早く寝ることの価値をね。
より深く味わえるから(笑)
では、今宵はこのあたりで。