セラピストのための脈ナビセミナー in 大阪 | まなブログ

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脈の変化でカラダの声を聴く『脈ナビ』による施術、セミナーをご案内しています。
大阪府堺市で鍼灸院を開業しています。
日々の気づきをつづります。

カラダに嘘はつけません。




Sさんは、私と同い年のOL。

実は、サラリーマン時代の同期です(笑)



約二週間の集合研修。

Sさんとは、その時、同じグループ。

っていうか、その時だけのご縁。


彼女は関東在住だからね。

職場が重なることもなし。

ほんとに研修だけ。



それから17年。

Sさんが大阪に来た時とかね。

私が東京に行った時とか。


タイミングが会えば、お茶したり、飲みに行ったり。

何年かに一回だけど。



なぜか気が合う。

その理由。

今なら、わかる。


私と似てる。


強さも弱さも。

価値観が同じ。

お互い、考えてることがわかる。




5月に上京した時ね。

久しぶりにSさんと飲みに行きました。

5年以上会ってなかったかな。


「お疲れ~、久しぶり。」


気さくに声をかけるSさん。

全然変わってないけどね。


目に力がない。


元気満点の彼女。

ここまで弱るのはね。

何かあったんだろうな。




居酒屋のテーブルでね。

向かい合って座りながら。

無難に近況なんか報告し合って。


Sさんから切り出されるのを待ちます。

彼女のタイミングでね。



「いろんなところでセミナーしてるんだね。」



けど、なかなか切り出さない。

私のことはいいから(笑)


仕方がない。

脈ナビをきっかけにするか。


「ちょっと脈を観させてもらってもいい?」



何をされるんだろ?

恐るおそる両手を差し出すSさん。


どれどれ、拝見。

両手の脈を同時に観ます。



・・・やはりね。

左右の脈。

差が激しい。


心身のバランスを崩しているほどにね。

脈の左右差が顕著になります。



しかも、脈が突き上げてます。

緊張して表面が固く縮まって。


なのに、脈の中や底の方ではね。

空虚にヘコヘコ。

水の流れていないゴムホースを踏んづけたみたい。


Sさんの元気MAXを出力100%としたら。

いまは、30%くらいかな。


そんなの、わかるの?

脈の弾力性で観じられます。

慣れたらね(笑)



裏づけとなる生命力がヘロヘロなのにね。

気持ちだけで保っている。


突き上げてるのはね。

無理してるってこと。


追い詰められてね。

テンパってる。



「・・・なぜ、そこまでわかるの?」



表情はつくれてもね。

脈はつくれません。


脈がヘロヘロならね。

ココロもヘロヘロ。


脈はカラダのサイン。

必ずココロとリンクしています。



「久しぶりに会ったからね。」


「うん。」


「せめて、明るく迎えたかったのに。」



ありがと。

バレバレだけど(笑)


気持ちは嬉しいけどね。

見てて切なくなるよ。



私が知っているSさんはね。


そこにいるだけで。

場が和らいで明るくなる。


気さくだから、肩も凝らない。

分け隔てなく、元気を与えてくれる。


彼女自身もね。

そんな自分に「らしさ」を感じていたはず。



だからこそ、余計にね。

やっぱり見せたくないよね。

弱ってるところは。

同期だもんね。




けど、バレて肚が据わったのかな。

そこから先はね。

堰を切ったように溢れてきます。



1年半くらい前から。

上司との人間関係で悩みが生じます。



無茶な業務命令。

残業&徹夜続き。


ミスを被せられたり。

存在を無視されたり。


一方的な主張と云えどね。

Sさんにとっては、それが事実。



挙句に徹夜明けで意識がボーッとしてたらね。

階段から落ちてケガをしたり。


その上司が近くにいるだけでね。

動悸、目まい、吐き気がしたり。


ここまでくると、心身症だね。



その状況から脱出したくて。

さらに仕事に打ち込んで。


けど、自分の居場所は確保できず。

身も心も疲弊しまくって。




そんな時、昨夏から後輩の育成まで負うことに。

それが全く相性が合わず。


気持ちを注げば注ぐほど。

反発され、スルーされ。

フォローに奔走する日々。



で、10ヶ月そんな生活が続いてね。

5月にその後輩に云われたことが、


「今まできちんと教わって来なかったら、私は10ヶ月経っても使い物にならない。」



>私、食事時間も、プライベートも、友人との時間も、

>子どもとの時間も、睡眠時間も、自分の仕事の時間も

>すべてを犠牲にしてその人の育成に努めたのに。

>その結果がこれか・・・。



それまでの胃痛に加えてね。

何か食べると、全部吐いちゃう。


「唯一、吐かないのがレタス。」


お食事は、レタス2枚だって。



いつも日付が変わってから帰宅。


なのに、3時半に起きてね。

家族のお弁当はしっかり作る。


よくそんな時間に起きられるね。

仕事を言い訳にしたくないんだって。



フレックス勤務だからね。

その後、5時に家を出て職場に。


できるだけ、早く仕事を終わらせて。

できるだけ、人に会わない。

できるだけ、人と話さない。



心身ともに擦り切れて。

そんな自分に嫌気がさして。


けど、意地でもウツになるものか。

それだけを頼りに頑張ってきた。



・・・みたいです。




よく生きてるね。




云いたいことは、山ほどある。

かけてやりたい言葉も。

Sさん自身にも原因があることも。



けど、輝いていた頃しか知らない同期の前でね。

恥を捨てて、洗いざらい話してくれた彼女。



何も云えませんよ。



相手を思いやってかける言葉もね。

相手に受け止める余裕がないとね。


いまは、聴くだけでいいんだよね。

ただ聴くだけで。



「聴く」に加えてね。

意識を融合させてみる。



胸のど真ん中にあるツボ。

任脈の「膻中(だんちゅう)」。


「胸が痛い」

「胸が詰まる」

「胸が張り裂けそうだ」


抑えた感情の溜まり場。



自分の膻中と相手の膻中。

胸の真ん中どうしをラインでつなぐ。

心を結ぶ。



そのうえでね。

場全体をどぅる~んとさせる。


意識を深く広く。

出力を上げてみる。



相手とうまくシンクロするとね。

相手の感情を体感できます。



施術中でもね。

意識が深くシンクロするとね。

急に涙が出てきたり。


たまにだけどね。



Sさんとはね。

意識をつなげる前から、場が一体化。


意識を深めるとね。

胸が熱くなってね。

涙が抑えきれなくて溢れてきます。


同じことをSさんも観じていると。

自分のカラダのようにはっきりわかる。


居酒屋のテーブルを挟んで。

互いに涙するふたり。



ヤバイよね。

周囲も引きまくり。


店員さんも気を遣ってね。

注文も取りに来ない(笑)



けど、意識で「観じる」世界だからね。

私にとっては、どんな科学よりも真実。


ここまで深く意識がシンクロしたのもね。

人生初めての経験。



親指の際にある合谷(ごうこく)のツボ。

テーブル越しにソフトタッチ。


意識は、どぅる~ん。

私の人生で最大出力(笑)

引き出してもらいました。



>何にも考えられないボーッとした状態になった。



悩みはね。

アタマで「考える」ことにより生じます。

それでしか生み出せない。


カラダで「感じる」とね。

評価できないんです。

あーだ、こーだと。


ただ、「ある」だけ。



「考える」と「感じる」は、拮抗関係。


感じるほどにね。

考えられません。



Sさん、ボーッとしてる。

ギアがニュートラルに入ったな。


イイかんじ(笑)

まずは、そこに戻すことから。



脈をチェック。


ほら、突き上げがなくなって。

脈全体が円く調ってきた。


まだまだ、出力は弱いけどね。

無理がなくなりました。



目に力が戻ってきたからね。

かけられるだけの言葉をかけた。


彼女も応じてきたからね。

心をクリアに。

観じたままに応えた。



帰り際、駅で見送る時も。

目にちゃんと光がある。


うん、大丈夫だ。




翌日、もらったメッセージ。


>今日、今月に入って、初めて仕事以外で人に話しかけました。

>私のところに来てくれる人とは雑談もしてましたが、

>自分から話しかけることはなかった一ケ月でした。


その翌日。


>悩んでいる先輩に、自ら声をかけて相談に乗ることができた。



さらに翌日。


>珍しく友達がランチに誘ってくれて、すごい楽しく食べられた。

>胃痛にもならなかったし、嘔吐しなかった。



>少しずつ私が戻りつつある感覚。



で、最後にね。




>救いに来てくれて、ありがとう。




これには参った。

鼻の奥が熱くなってね。

涙がこみあげて止まらなかった。


誰も救いに行ったわけじゃない。

会いに行っただけ。



ほんとにつらかったんだね。


けど、私を明るく迎えようと。

そんな余裕ないのに。

しかも、バレバレだし(笑)


その気持ちが健気でね。

応援したくなるじゃない。

自分に何ができるだろうって。



いつもの東洋哲学の観方。

相対であり、相補でもある。

一方通行はありません。


「人を観る」を大切にしたい私にとって。

糧となる貴重な経験。

Sさんが与えてくれました。


必要な時にね。

必要なご縁が生じる。


「いま」だったんだろうな~。



その後もイイかんじみたいでね。


>①仕事面で好転した

>②色んな人が助けてくれようと動いているのが目に見えてわかった

>③吐かなくなった

>④朝、身体が動くようになった(会社に行こうと思えるように)

>⑤人と接するのが苦痛じゃなくなった

>⑥頑張ってみよう、仕事を取りに行こうと思えるようになった

>⑦笑えるようになった


って、箇条書きで効能を(笑)


>ひと言で云うと、「一人じゃない」ということが感じられたかな。

>こんなに考えてくれてる人が周りにいるのに、

>なに一人でウジウジ止まっているんだ?と思えるようになった。


>みんなの優しさや温かさを感じられるようになった。



ね?

やっぱり大丈夫だったでしょ。


何かを加えたわけではない。

重過ぎた荷物を降ろしただけ。


自ずと表れるんです。

「あるがまま」の自分が。




人を観る。


そのきっかけにね。


脈を観る。



脈で病状を診るならね。

東洋医学の専門家に習ってください。


私は違います。

治療家ではありません。



何も肩書きは背負わずともね。

谷田学として身につけていたい。


脈を観ることを。

人を観ることを。



あなたにもご案内させてください。



今回、「人を観る」に共感して頂けるK先生。

整骨院を経営されてます。


熱い想いでご依頼を頂いてね。

急遽、開催させて頂くこととなりました。



お仕事で使えるように。

ちゃんとお伝えしたいのでね。

セラピストの方限定の少人数で。



セミナーのご案内は、以下のとおりです。



< セラピストのための脈ナビセミナー in 大阪 >



1.日時


平成26年7月28日(月)10:30~17:30



2.場所


谷田鍼灸院


大阪府堺市中区辻之757

TEL:072-288-6000



3.定員


4名 


※セラピストの方限定



4.参加費


20,000円



5.内容


(1)脈をとってみよう → こちら で予習を


 ・東洋は回り込む

 ・脈拍以外に何を感じるのか

 ・弱い脈を強くする裏技

 ・ホームポジションをつかむ

 ・指のどこをあてるか

 ・手首にも山あり谷あり

 ・肩、肘、手首、指は固定する

 ・指ではなく、丹田で圧をかける

 ・弾力を感じる圧加減

 ・相手の脈はオペラグラスで観る

 ・アナログとデジタル


(2)脈で体調をチェックしてみよう


 ・左右の脈の差を観じる

 ・虚と実とは

 ・東洋医学とは陰陽のアンバランスを「平」にすること


(3)脈の変化を知る


 ・強いか、弱いか

 ・速いか、遅いか

 ・締まってるか、緩んでるか

 ・長いか、短いか


(4)相手の脈を観てみよう


 ・季節と脈にズレはないか

 ・見た目と脈にズレはないか

 ・イメージしたコトを脈で観る


(5)施術に活かす


 ・施術前と施術後の脈の変化で施術効果をチェック

 ・脈が穏やかになるアロマの精油を選ぶ

 ・カラダが望むツボを脈で取る

 ・セラピストの意識が脈をどう変化させるか?



6.申し込み方法


件名「『セラピストのための脈ナビセミナー in 大阪』申込み」にて


(1)お名前(ふりがな) (2)ご連絡先電話番号 (3)ご連絡先アドレス (4)職種 (5)開業の有無 (6)主とする手技、施術内容


を以下のアドレスに送信ください。


tanida@389navi.com



以上




脈を感じる。


その先にあるのが、


人を観じる。



それは、「あなた」というフィルターを通してしか観えません。


何が観えるんでしょうね?

楽しみでしょ。




では、今宵はこのあたりで。